やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

【中学歴史教科書8社を比べる】571 29 日米関係 -136- ⅹ 大東亜(太平洋)戦争-44- ⑷ アジア諸国③ :大東亜共栄圏<まとめと考察2/2>

2018年08月22日 | 中学歴史教科書8社を比べる(h28-令和2年度使用)

29 日米関係 -136-

ⅹ 大東亜(太平洋)戦争 1941-1945 -44-

⑷ アジア諸国③ :大東亜共栄圏  

■まとめと考察 2/2 


 

1 「大東亜会議の開催」の描き方

●開催の事実とおおまかな内容を描いている。 → 〇 育鵬社、自由社、清水書院。

●上記について描いていない。 →  東京書籍、帝国書院、教育出版、日本文教、学び舎。

※「その功罪と当否については、今なお議論が続いている」としても、日本政府が日本人に「大東亜(太平洋)戦争の歴史」を教えるなら、この史実は欠かせない重要事項(の一つ)だろう。当時の日本の「戦争目的・理由」に大きく関わることなのだから。

 

2 「大東亜共栄圏の目的など」の描き方

●おおむね正確に描いている。 → 〇 育鵬社、自由社、日本文教、清水書院、学び舎。

●「アジアの民族だけで(繁栄しよう/栄えていこう)」という表現は、まちがっている。 →  東京書籍、帝国書院、教育出版

ウィキペディアでも、「中心の」(≠だけの)、「欧米諸国を排斥し」(=アジアだけ)と、表現の ”ゆれ” はみられる。しかし、この文脈での「排斥」は「当面、支配者としては排斥する」と理解するのが妥当だろう。
 「大東亜共同宣言」の第5項には、「世界各国との交流を深め・・・世界の発展に貢献していきます」と明記してあるのだから。

 

~次回、⑸国内の状況~

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《著者:松永正紀  教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》

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