八尾北医療センター労働組合

藤木 好枝 執行委員長

全組合員の力を結集して組織拡大を実現しよう。動労総連合を全国へ!(動労千葉第43回定期大会報告1)

2014年09月30日 | 国鉄闘争全国運動
  大 会 宣 言


 本日われわれは、DC会館において第43回定期大会を開催し、この1年間の闘いを高らかに総括するとともに、新たな闘いの方針を満場一致で決定した。
 1年間の闘いがきり開いた地平は大きい。1047名闘争をめぐる9・25東京高裁・難波判決はJR不採用基準が不当労働行為意志に基づいて作成されたことを明確に認定した。われわれの闘いはついに労働運動のとめどない後退の起点となった「国鉄方式」の攻撃を打ち破る手がかりをつかんだのだ。10万筆署名を集めきり最高裁闘争に勝利しよう。国鉄闘争全国運動を本格的に発展させよう。
 外注化粉砕闘争では、5・2ストが転機となってCTSから3名の仲間が加入した。「外注化は安全を破壊する。このままでは必ず事故が起きる。そのとき犠牲にされるのはCTSの労働者だ。CTSの仲間を守れ」と訴えて闘ったストライキがJR―CTSの垣根を取り払ったのだ。われわれは、この闘いを通して、外注化の最大のアキレス腱が安全問題にあること、JR―CTSを貫く組織化こそが外注化を粉砕する力であることをあらためてつかみとった。15年に及ぶ外注化阻止闘争は画期的な意味をもつ闘いだ。それは、新自由主義攻撃に労働組合が立ち向かうことが可能であることを証明したのだ。 
 10月1日、われわれは外注化粉砕に向け、新たな一歩を踏み出す。外注化によって幕張では仲間が指を落とし、銚子派出では床下機器を点検中にひき殺されそうになったのだ。しかもCTSは「高齢者の雇用の場の確保」という建前さえかなぐり捨てようとしている。外注化による安全と雇用破壊を許すな。外注化ではなく定年延長を。10・1ストライキは、安倍政権が進める社会丸ごと民営化、総非正規職化攻撃に対する反撃の闘いでもある。全力で立ちあがろう。
 分割・民営化体制が破たん・崩壊し、JRをめぐる情勢が激変しようとしている。安全の崩壊、経営の崩壊、大量退職問題の爆発、外注化や海外展開路線とその破産等、抜け出せない蟻地獄に落ちてしまったような状態だ。とくに、JRは分割・民営化の歪みである大量退職問題を逆手にとって、国鉄的なものを一掃する労組破壊攻撃を仕掛けている。その攻撃の前にあらゆる勢力が崩れ落ちている。われわれは、この現実に抗し組織破壊攻撃を粉砕し、定年延長と65歳まで働ける職場と労働条件をかちとるために組織の総力をあげて立ち上がることを決断した。今こそ職場に闘う労働組合を甦らせよう。
 安倍政権は、憲法を踏みにじって集団的自衛権行使の閣議決定を強行した。われわれは重大な歴史の分岐点に立ったのだ。「戦争をする国」への社会の大転換が企てられている。これまで戦争への道を阻んできたのは政治反動に立ち向かい続けた労働運動の力であった。それが国鉄分割・民営化によって覆され、それから30年を経て再び新たな戦前が始まろうとしている。今こそその流れを断ち切らなければならない。戦争は生命をかけても阻まなければならない。
 世界恐慌が生み出す深い危機が、イラクで、シリアで、バレスチナで、ウクライナで戦争となって爆発している。「アベノミクス」の全面的な崩壊が始まった。労働者の団結を破壊し、最底辺へと向かう競争に駆り立て、生きる権利を奪うだけでは飽き足らず、自らの延命のために戦争までしようというこの国の政府を倒さなければならない。
 福島では、これまで人類が経験したことのない危機が進んでいるというのに、「全てはコントロールされており安全」という虚言で真実を隠し、福島県民を見殺しにして原発再稼働が進められている。
 沖縄で、三里塚で、政府の暴虐に対し怒りの声が爆発している。世界中で我慢のならない怒りの声がゼネストとなり、デモとなって燃え上がっている。今こそ、闘う労働運動をわれわれの手でとり戻さなければいけないときだ。労働運動の変革をかちとろう。全組合員の力を結集して組織拡大を実現しよう。動労総連合を全国へ! 労働者の国際連帯闘争を強化しよう。全ての怒りの声を結びつけ、反動安倍政権を打倒しよう。11・2労働者集会に1万人を結集させよう。
 右、宣言する。

 2014年9月29日

                       国鉄千葉動力車労働組合 第43回定期大会






外注業務をJRに戻せ! 10・1ストライキを闘おう!
JR-CTSで組織拡大を!


第43回定期大会(9/28~29)1日目

 

動労千葉第43回定期大会は、9月28日、DC会館において始まった。今回は、動労千葉結成35周年を迎えた記念大会でもある。
 定期大会は、大竹副委員長の開会あいさつで始まり、資格審査が行われ、大会成立が宣言された。
 議長団には、津田沼支部の相馬代議員、いすみ支部の関代議員を選出し、議事が進められた。
 スローガン案の提起に続き、執行委員長あいさつが行われた。
 来賓あいさつでは、最初に三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長がジェット闘争での連帯の闘いをふりかえりつつ、今の安倍政権の戦争政策との対決を訴えた。新社会党千葉県本部からは鳰川書記長があいさつ。
 その後経過報告に入り、一般経過報告、労働協約・協定締結報告、事業部報告、法廷闘争報告、会計報告、会計監査報告が行われた。
 議事では、大会延期承認、決算承認、労働協約・協定締結承認のあと、14年度運動方針案、予算案が執行部より提起され、組織・財政・規約検討委の答申が行われ1日目の議事が終了した。
 夕方からは、結成35周年を祝う会が京葉銀行文化プラザにおいて、多くのOB・家族会、支援・共闘団体の出席の下、盛大に行われた(詳細は別途報告)。


田中委員長あいさつ(要旨)

労働組合の力で社会を変えよう



 

本大会の勝ち取るべき課題を提起したい。本大会は歴史の分岐点の大会である。動労千葉がどういう方向に歩みを進めるのかの重大な大会だ。安倍政権は集団的自衛権の行使容認を7月1日に閣議決定した。憲法が踏みにじられ、戦争をすることの決定だ。
 戦争を止める力は労働者の団結の中にある。戦争を止める労働組合の闘いが必要だ。こうした流れは、全て国鉄分割・民営化から始まっている。世界の資本主義が危機に陥り、戦火を拡大している。安倍政権は戦争政策の一方で、医療、年金、教育、福祉などを破壊している。許してはおけない。
 この1年間動労千葉がきりひらいた闘いは大きな意味を持つ。1047名の解雇撤回では、9月25日の難波判決、不採用基準の不当労働行為を認めさせた。外注化と闘いぬいてきた15年間の闘い。5・2ストを契機にCTSの仲間が動労千葉に加入した。下請けと一体となって外注化を粉砕する。
 10・1スト体制を確立しよう。3つのきっかけがある。一つは、車輪転削で指を落とす事故。銚子派出で床下点検中にブレーキがゆるむ事態。車輪転削業務と銚子派出をJRに戻させる。2つめは、CTSは構内運転士を1年間で登用し、動労千葉のスト対策にすると公然と言っている。事故から下請けの労働者を守れと闘わなければいけない。
 3つめはJRは外注化の時に、高齢者の雇用の場の確保のためと言っていた。今回の転削からのベテランの排除は黙っていられない。JR―CTSでの組織拡大の第一歩をかちとろう。
 JRをめぐる情勢は激変している。分割・民営化体制の崩壊、北海道・貨物の現実を見れば明らかだ。川崎駅での脱線事故も同じだ。外注化してバラバラにしたからだ。
 大量退職が迫っている。JRのあり方を抜本的に変え国鉄的なものを一掃しようとしている。全面的外注化は国鉄分割・民営化が生み出したことだ。この情勢を見すえて立ち向かおう。国鉄にはふたこぶラクダと言われる山があった。一つ目はシニア制度からはじまる15年。国労、動労千葉の組織破壊が狙いだった。それから15年闘いぬいたから今がある。これに立ち向かう。40年働いた労働者が投げ捨てられる。残った労働者も同じだ。闘いの柱は外注化粉砕。全ての闘いを組織拡大の観点で闘おう。
 社会のあり方を変えなければいけない。貧困、非正規や労働者の未来は労働組合の変革の中にある。動労千葉の35年の闘いに確信をもっている。怒りは積もりに積もって爆発寸前だ。本格的な組織拡大に総決起を。



 結成35周年を祝う会が9月28日夜、京葉銀行文化プラザにおいて、多くのOB・家族会、支援・共闘団体の出席の下、盛大に行われました。

 写真で見る35年の軌跡です。




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11・2の1万結集でともに世界革命を切り拓こう!(末光院長が11・2総決起を熱く訴える)

2014年09月29日 | 11月労働者集会
「前進」2650号に 末光院長の「11・2労働者集会へのアピール」が掲載されましたので紹介します。

 明け渡し攻撃と対決し、医療の民営化うち砕く
 


 八尾北医療センター院長 末光道正



 私は70年安保闘争のとき京大医学部でバリケードストライキを闘っていました。そこに西郡の人びとが来て、「医者がいない、診療所に来てほしい」と呼びかけたのがきっかけで西郡に来ました。そして「ここにはロシア革命の炎が燃え続けている」と感じ、たった1年で私の人生は変わりました。労働者とともに革命の拠点をつくる闘いを開始しました。
 1918年の米騒動や22年に結成された全国の闘いを引きつぐ西郡の労働者は、戦後革命の高揚が続く51年にカンパを集め、医者も自分たちで探して、八尾北医療センターの前身である診療所を建てました。46年~47年に大阪で天然痘が流行したとき、感染の拡大を防ぐために村の中に隔離された西郡の子ども200人が殺された悔しさと怒りがあったからです。西郡に住むすべての労働者は、生きるために団結し、医療、仕事、住宅、保育、教育、あらゆる闘いを診療所を拠点に拡大しました。八尾北は命の砦(とりで)、団結の砦、闘いの砦です。
 その八尾北に、国鉄分割・民営化と一体で民営化攻撃がかけられてきました。旗振り役が解放同盟本部派と日本共産党でした。私たちは動労千葉に学び、2000年、民営化絶対反対を掲げて八尾北労組を結成しました。これが民営化攻撃を核心でうち砕いた力です。
 私たちは、労組を土台に地域住民と一体になって闘い、大阪地裁で「八尾市の明け渡し請求を却下する」という全面勝利判決を闘い取り、八尾市に賃貸契約を強制し、八尾北を守り抜きました。
 住宅闘争でも、全国水平同盟西郡支部と8家族の十数年に及ぶ明け渡し攻撃との不屈の闘いは、八尾市、裁判所を完全に追いつめ、ついに9月19日、大阪高裁控訴審で「一審判決の仮執行宣言を取り消す」という画期的判決をかちとりました。「8・26強制執行は間違いだ」と敵に認めさせたのです。9・11郡山闘争と9・21闘争が一つになって、敵の動揺と崩壊を強制した勝利です。国鉄決戦を柱にすべての労働者階級人民の「生きさせろ」の怒りを解き放つ時が来ました。
 その先頭で闘う八尾北労組と西郡支部は8家族とともに、新たに高槻市富田園芸協同組合を獲得し、団結を広げています。八尾北労組を拠点に地域ソビエトの建設に向かって前進しています。
 いま八尾市は、八尾北を医師不足で経営破綻に追いやり、つぶそうと狙っています。青年医師は、ぜひ八尾北医療センターへ来てほしい。新自由主義のもとで医師はどちらの階級に立つのかが問われています。
 「放射能は安全」と大うそをつく山下俊一や医療を食い物にする徳洲会の徳田虎雄。安倍の新成長戦略――医療の民営化を打ち破ろう。労働者階級の一員として団結し「命より金」の資本主義を打ち倒そう。その力が11・2労働者総決起集会にあります。ここから日本革命、世界革命に勝利しよう!

 「前進」2650号の紙面でぜひご覧ください。

2014年団結旗びらきで「南中ソーラン節」に挑戦する末光院長

 日頃の診察風景

転化を分かつ時代 噴出する怒りの声の組織者に (11・2へ 第2回実行委)

2014年09月29日 | 11月労働者集会
 

 11・2労働者集会に向けての第2回実行委員会が9月21日、東京都内で開かれた。9・11郡山闘争の大成功を受け、実行委員会は全職場で動労千葉・動労水戸―動労総連合とともに闘う階級的労働組合をつくり出す決意を固める場になった。東京を始め全国から、各地区国鉄集会の取り組みが報告され、闘いが新たな広がりを生み出していることが示された。実行委員会で田中康宏動労千葉委員長が行った提起の要旨を紹介します。11・2集会1万人結集へ総力で闘おう。(編集局)

10・1ストライキを決断

 9・11郡山闘争は、ひとつの工場で労働組合を変革していく道が始まったということです。時代は変わった。本当にこの時代に勝負できるかがゼロから始まる。初心に帰って、初めての挑戦として11月集会をやりたい。
 JRの情勢は激変しています。動労千葉は外注化粉砕の新しい一歩を踏み出すため、10月1日にストライキを決行すると決断しました。
 闘いに踏み切らないといけない事態が次々に起きています。幕張の外注化された車輪転削という職場で、強制出向になった国労の組合員が指を落とす事故が起きました。車輪転削の職場ではこの数カ月で6、7件の作業ミスが起きていた。だけど外注先のCTS(千葉鉄道サービス)にはちゃんと技術指導する体制はゼロ。だから何が起きても放置され続けてこの事故に行き着いた。
 しかも、JRからCTSに強制出向になっている3人のベテランを10月1日付で出向解除にしてJRに戻し、去年入ったばかりのCTS社員だけで作業させるというんです。
 CTSに外注化された銚子の検査派出では、うちの組合員が列車にもぐって機器を点検していたら、列車が動き出して命からがら飛び出すということが起きた。これだって外注化の結果です。CTSの管理者は100㌔も離れた幕張にいて、電話で「もうJRと確認して電車は動かないようになってるから作業をしてくれ」って言ってきた。でも、JRの運転士には「電車を動かすな」という指示はまったく出されていなかったんです。
 10月1日からは、去年入ったばかりのCTSの労働者が構内運転をすることになった。JRだったらハンドルを握るまで最低でも4年か5年はかかっている。
 まさに際限のない外注化への突進です。

安全大崩壊と対決する

 分割・民営化体制の大破綻が始まっています。最も大きな問題は国鉄時代に採用された労働者の大量退職が始まることです。まさにこれは分割・民営化の歪みです。JRはそれを逆手にとって、国鉄採用者をいわば最終処分場に送るようなことをしようとしている。人がいないからとにかく外注化していく。これによって起きるのは安全の全面崩壊です。
 大量退職問題は全部、動労千葉破壊攻撃という形で来る。でもここで本当に立ち向かったら、分割・民営化体制を覆せる。外注化の矛盾が噴き出し、安全の崩壊が加速度的に進み、尼崎事故、セウォル号事故、大小の事故が全国で頻発する。こういう状況に対して、反合・運転保安闘争の精神で立ち向かう。それ以外にこの時代に労働運動を復権する道はない。
 闘いの柱は外注化阻止闘争になります。最大の課題は組織拡大です。動労千葉は15年間、執拗(しつよう)に外注化に対決して闘ってきた。こんな闘いは他に一つもない。外注化されて非正規職にされた結果に対する闘いはいくつかあるけれど、新自由主義が貫徹されていく過程に対して正面から闘いを挑んでいるのはわれわれだけです。
 他方で、カクマルも社民党、共産党も、完全な連合派に至るまですべてが全面崩壊にのみこまれている。闘う労働組合を一からつくり直す条件ができていると思います。
 戦争と民営化に反対する怒りの声を11月集会に総結集させたい。集団的自衛権の行使、改憲情勢に立ち向かって戦争を止めるためには、石にかじりついても闘う労働運動をよみがえらせる以外にない。反戦闘争とは人生をかけた闘いです。階級的労働運動の決定的な構成要素は戦争に反対する闘いを貫くことです。
 新自由主義攻撃が自ら生み出した社会の崩壊によって、資本主義体制そのものが崩れ落ちようとしています。この間、日本創成会議が出した896自治体の破綻という問題。学校や病院の倒産、年金、社会保障の崩壊。人間が生きていくすべが全部壊れていく。非正規職に突き落とし、規制緩和して民営化し、青年の大半を結婚できないところに突き落とした結果、国家が全面破綻する状況になった。アベノミクスなんてもう全面崩壊。だから戦争なんだ。こういう社会を変えられるのは労働者の団結した力以外にない。
 臨時国会は天下を分かつ時代の転換点、決戦です。派遣法の全面改悪、労働時間規制の解体、特区、そして来年通常国会では「戦争する国」への全面的な国家改造。われわれは噴出する怒りの声の組織者にならなくちゃいけない。その渦中に11月集会がある。

階級的労働運動復権へ

 階級的労働運動の復権をどう構想するか。これを示してくれたのが国労郡山工場支部の闘いでした。国労本部は外注化を認める協定を結んでいる。それどころか組織を解散するというところまで来た。そこに一つの支部が外注化絶対反対で組合員をまとめた。動労千葉、動労水戸、動労総連合のような国労に変えなきゃいけないと言い切って橋本光一さんはぶれなかった。それで40人をまとめた。これはオーソドックスに労働組合工作をしたということです。この工場に労働組合をつくりたい、自分の職場に闘う労働組合をつくりたいという時に何をやるのかを示してくれた。ここにいるみんなが、同じことをやるということです。
 動労千葉にCTSの労働者が加入したことも同じです。外注化が強行された後、どうしたらいいんだという議論をした。結局、外注先にも動労千葉を組織するしかないと決断したんです。
 階級的労働運動復権のひとつのイメージができた。地域の仲間と徹底的に議論して、労働組合工作に命をかけるということだと思います。
 全国各地で国鉄集会が取り組まれます。「組織的手がかりを絶対につくる」ものとして成功すれば、11・2集会は新しいものを必ず切り開くと思います。
 10万筆署名も7万筆に達しようとしています。10月末までに10万筆を集めきって11・2を「さあどうするんだ最高裁」と宣言できる集会にしたい。集会のチケット販売も全力でお願いします。

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動労千葉10・1スト支援行動
 午前11時30分
 幕張車両センター前
 (JR総武線幕張本郷駅下車)
 午後2時 総決起集会
 DC会館(JR総武本線東千葉駅下車)



  「前進」HPへ 

仮執行宣言取り消させたぞ! 新たな仲間と共に全国集会(「前進」2650号より)

2014年09月29日 | 闘争報告
 「前進」が9・21闘争を報告

 

 「団結して世の中を変えよう」。全国水平同盟西郡支部書記長の森本政二さんの開会あいさつで、9・21住宅闘争勝利全国集会が始まった。森本さんは09年2・26住宅追い出し強制執行阻止闘争の当該だ。会場の大阪・八尾市西郡の幸第2公園に350人が結集し、9・11郡山闘争と一体で日本革命への号砲を打ち鳴らした。全国水平同盟、八尾北医療センター労組、関西合同労組大阪東部支部が主催した。

 基調報告に立った水平同盟委員長代行の久原正子さんは、公安・機動隊300人を動員した8月26日の8家族に対する強制執行との闘いの勝利、この勝利が9月19日の大阪高裁での住宅明け渡し裁判で「一審の仮執行宣言を取り消す」という画期的な判決をかちとったこと、高槻市富田(とんだ)園芸協同組合の大挙結集、八尾市の集会会場使用禁止を打ち破った勝利を確認した。これらは17年間の絶対反対の八尾北・西郡闘争が切り開いたものだ。
 久原さんは、「八尾北・西郡闘争は国や資本家の支配の崩壊を暴き出した。労働者は絶対反対・階級的団結拡大で闘えば必ず勝てる自信と確信をつかんだ。労働者による革命しかない」「安倍を打倒し、世の中をつくり直すまでやむことない闘いの拠点と団結したリーダーたちが立った」「八尾市は今すぐ8家族の家を元通りにしろ。勝ったのはわれわれだ」と高らかに宣言。「八尾北労組を拠点に、絶対反対の階級的団結を八尾市の現業労働者、全国に拡大しよう。10・17関西国鉄集会、11・2全国労働者集会の先頭で闘おう」と呼びかけた。

8家族が闘志に燃えて戦闘宣言
 いよいよ8家族の登壇だ。88歳の島瀬とよ子さんの「絶対にかたきをとったる。前へ前へ進んで闘う」と闘志をたぎらせた戦闘宣言に続き、佃照夫さんが「強制執行はすべての労働者にかけられた問題。今後も全国の労働組合とともに〝生きさせろ〟の団結で闘う」と決意表明。西郡支部青年部長の佃文弘さんは「高裁判決は、裁判所、八尾市がいかにデタラメかを証明した」と確信し、谷照さんは「19日の判決は八尾市の追い出しが不当だと明らかにした。みんなと闘えてうれしい」と述べた。8家族の勝利感あふれる決意は、西郡の村中に伝わった。
 連帯のあいさつを全国金属機械港合同執行委員の木下浩平さん、動労水戸書記長の木村郁夫さん、大阪市職役員選挙で2千票超の支持を得た自治体労働者、高槻医療福祉労組委員長の村山裕子さん、3・11反原発福島行動実行委の椎名千恵子さん、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さん、婦人民主クラブ全国協議会、全学連書記次長の作部羊平さんが行った。

追い出しと闘う高槻からも結集
 「植木団地を守るぞ!」というのぼりを林立させて高槻市富田園芸協同組合の労働者が大挙登壇した。代表が特別アピールを行い、「高槻市は植木団地から11月30日までに出て行けと一方的に言ってきている」と、38年にわたり園芸を営んできた組合に対する追い出し攻撃を弾劾。「水平同盟に加わり、植木団地と組合を守る。一緒に闘おう」と絶対反対で闘う決意を述べた。声援が飛び、ともに闘う決意を込めた拍手が鳴り響いた。
 決意表明に立った八尾北医療センター院長の末光道正さんは、「70年安保の大学でのバリケードの中から西郡に来た。青年医師を八尾北へ、ふくしま共同診療所へ組織しよう」と闘う医師戦線の再構築を訴えた。水平同盟杉並支部、青年労働者と登壇した関合労大阪東部支部に続き、最後に八尾北医療センター労組委員長の藤木好枝さんが「革命の扉が開かれた。地域ソビエトの拠点になる労働組合に挑戦する。10月15日、組合大会の成功をかちとる」と決意を述べた。
 集会終了後の村内デモでは、あちこちの団地の窓から手が振られ、熱い交流がかちとられた。
 国鉄闘争を軸に新たに団結を拡大し、「生きさせろ! すべてを奪い返す」闘いが始まった。