講演 ■中村吉政さん(全国金属機械労働組合港合同委員長)
ロプロフィール
1948年三重県熊野市生まれ。63年に大阪の矢賀製作所に就職。70年に組合を結成し書記長に就任。以後、矢賀製作所の倒産争議を闘いながら、港合同の発展に尽力。74年に港合同副委員長に就任。大和田幸治港合同事務局長(田中機械支部委員長)が2012年3月に逝去した後を継ぎ、2013年10月に港合同委員長に就任。
9条だけは絶対に変えさせない!
戦争というものは肉親を切り裂く。港合同の故・大和田幸治委員長は、父親の遺骨さえも見ないまま亡くなりました。賃上げなどは時の状況によって浮き沈みがあります。けれども憲法という問題、法律を変えるということは一度変えられてしまうと動かすことができない。大阪の地で職場に根ざして憲法を変えさせないという運動をつくってきたのが大和田委員長でした。その遺志を受け継いで、港合同は働く者の権利や賃上げを始め、この9条だけは絶対に変えさせないという決意をあらためて表明したいと思います。(3・25集会での発言より)
■「戦争する国へ」の大転換
安倍首相は9月20日、自民党総裁選後の記者会見で、「憲法改正案の国会提出にむけ加速する」と明言し、10月下旬にも臨時国会を招集しようとしています。
いまの憲法9条は、「戦争を永久に放棄し,戦力を保持しない」と規定しています。自民党の改憲案は、これをそのまま残して「9条の2」を新設し、「前条の規定は・・自衛の措置をとることを妨げず・・自衛隊を保持する」と書き加えることで,9条を骨ぬきにし、「戦争ができる国」に変えることです。
米中貿易戦争、米日貿易戦争、朝鮮半島めぐって戦争の危機が迫っています。「二度と戦争はさせない」とちかった私たちが声を上げるときです。10・21集会はその始まりです。
■「改憲・戦争阻止!大行進」が いま全国各地で結成されています。
今年3月25日 動労千葉・関西生コン支部・港合同の三労組の呼びかけで始まった「改憲・戦争阻止! 大行進」は、改憲発議を絶対に止める! と全国各地で結成されています。その中心には、地域の拠点労組が立っています。
労働組合が立ち上がった時、地域丸ごとの決起を生み出します。だから、労働組合をめぐって、JR、関生、自治体、教育で、弾圧と民営化や評価制度など、あらゆる団結破壊・労組つぶしとの攻防が激しく闘われています。
八尾北労組も倒産攻撃に地域の人々と共に立ち向かっています。
労働組合をめぐる激しい攻防に勝ちぬき、戦争を止めよう!
■10・21大行進八尾・結成集会には、呼びかけ人である港合同の中村委員長が来ます。
8・18「つながって改憲・戦争を止めよう」をテーマに八尾北夏まつりで、婦人民主クラブの仲間が絵本「戦争のつくりかた」を紙芝居にしました。参加していた保護者、戦争を体験した高齢者も,子どもたちもいっしょに話し合いました。
「戦争になりそうだったら ずっと反たいしたい。」「今せんそうしていたら もうぼくは、しんでいたのかなと思った」「戦争のない 時代にする」「戦争になったらみんなでにげたり、かくれたりして戦ったりはしない」。
子どもたちの真剣な思いを受けとめ、いっしょに考え,行動する時が来ました。「改憲・戦争阻止! 大行進 八尾」を、みんなの力でつくりだそう。10・21プリズムホールに集まろう。