2013年12月15日 八尾北医療センター労働組合 灰垣美佐子
私は2回目の訪韓闘争ですが、今回は組合の代表として参加できたことが大きな喜びでした。
11・3の労働者集会と一体で訪韓闘争を闘い抜きました。今回、大きな目的は日本での2度の韓国民主労総・保健医療労組との交流を土台に、こちらが足を運んでさらに実体的なつながりを作っていきたいということ。訪韓3日目の午前中に組合事務所での交流と昼食をごちそうになりながらの交流でした。八尾北労組全員が署名した檄布を渡せるのも誇らしい気持ちでのぞみました。
国際交流の証として展示物が飾られていて、その中に共産党系の「医労連」の腕章があり、「民営化に賛成し、労働者を裏切る医労連の姿を暴きたい、動労千葉派=交流センター派の私たちこそ韓国労働運動とつながっていく」と思いは強くなりました。交流会で東京の精研労組の発言に対して、韓国の保健医療労組から「多数組合の医労連は御用組合ということですか」と質問があり、やったーと思いました。それはすごくよかったのですが時間切れで八尾北の発言は1分も取れませんでした。檄布をかかげて写真を撮れたのが救いでしたが。
2日目のサムスン電子労組の非合法集会では、会場に入場していくときにサムスンの社旗を燃やしていて、私は聞き取れなかったのですが、集会場から「闘争方針を出せ」とヤジが飛んでいたそうです。会社の旗を燃やすという一種のパフォーマンスではなく、組合員が生きて闘いぬき勝利する展望と方針を求めているのだと思います。訪韓1日目夜の「非正規職撤廃」全国集会で抗議自殺した労働者の追悼(お経のような)の時間がかなり多かったのも印象的でしたが、同じ問題で、やはり闘いの路線と展望が死活的になっていると感じました。
最終日の夜の送迎会で「隣の人は日本に行ったのは2回だけど、私は3回」と回数を競って動労千葉との交流の深さを誇っているのも、動労千葉という小さな組合が国家の総力をあげた国鉄分割民営化と真正面から闘って、解雇者を守り、組合の団結を守るだけではなく、敵を追いつめ、産別を超えた労働運動の中心軸になっているからだと痛感しました。世界屈指の韓国労働運動が勝利の路線を求めて動労千葉に学ぼうとしています。民営化・外注化阻止、非正規職撤廃、絶対反対・団結の拡大、反合・職場の安全保安闘争は、世界中で新自由主義と闘う労働組合の共通の路線であり、それを実践してきた動労千葉の求心力が示されたと思いました。だからこそ多数ー万と言える労働者を組織しようと動労千葉は本気になって奮闘しています。八尾北労組もこれに学び闘っていきたいと思いました。
5万人の全国労働者総決起集会後の、走って、叫んでデモでの私の目的は、動労千葉の後ろにくっついて八尾北労組の旗も一緒に写真に撮ってもらいたい、ということでした。「旗を持ってよくついて行けたな」と感心されましたが、残念ながら、かの労働者の新聞「前進」には八尾北労組の旗は写っていませんでした。汗だくの努力は報われなかった・・・残念。
チンジュ医療院廃止攻撃との闘いはつづいています。FTAによる医療の産業化に対して「金より命を」と闘う韓国保健医療労組と同じ闘いを八尾北は連帯して闘っていきます。