長野・新潟レトロ映画館巡りの二館目・千石劇場で映画「水平線」を観た。
【解説】「ロストパラダイス・イン・トーキョー」などの俳優・小林且弥が長編初メガホンをとり、「凶悪」で共演したピエール瀧を主演に迎えたヒューマンドラマ。福島県のとある港町を舞台に、大切な人ときちんとお別れできないまま立ち止まってしまった父娘の複雑な心情を描く。震災で妻を亡くした井口真吾は、個人で散骨業を営みながら、水産加工場で働く娘・奈生と2人で暮らしている。高齢者や生活困窮者を相手に散骨を請け負う彼のもとに、かつて世間を震撼させた通り魔殺人事件の犯人の遺骨が持ち込まれる。苦しい選択を迫られた真吾は、ある決断を下す。心に深い傷を抱える主人公・真吾を瀧が演じ、真吾の娘・奈生を「青葉家のテーブル」の栗林藍希が好演。「夜を走る」の足立智充、「ピンカートンに会いにいく」の内田慈、特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」の押田岳、「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」の円井わんが共演。
映画「孤狼の血」シリーズや映画「凶悪」のピエール瀧を観たさに鑑賞。そもそも東京で公開されてすぐに鑑賞予定だったものの、あれよあれよと上映が終了してしまい、今回長野で偶然見つけた時はつい声が出てしまった。(ジャーナリスト以外の)登場人物すべてに共感出来る部分があり、どちらが正解・不正解とは言えないが、被害者の母親が言い放った「トイレに流す」の台詞は様々な事情があるにせよとても嫌悪感を感じた。娘役の栗林藍希が好演。
「(被災地として扱われることは)もういいんじゃない」の台詞はなかなか深くて重かった。