東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

日本最長の路線バス・前編

2018年06月15日 09時35分39秒 | ひとり旅の話

当社連休前日の終業後、羽田空港へと向かい、昨年9月以来の伊丹空港行きに搭乗。リムジンバスで大阪駅まで向かい、22時近くにチェックイン。翌朝は5時台に起き、一度見ておきたかった天満天神繁昌亭から大阪天満宮、大阪城を見学。

ホテルで朝食を済ませ、大阪環状線に乗り込み、鶴橋駅で近鉄大阪線に乗り越え、大和八木駅に到着し、9時15分発のバスに乗り込む。日本最長路線バスの旅の始まりである。若い頃はスキーの長距離バスに乗車した経験はあるものの、今回はごくごく普通の直角の座席の路線バスで約160もの停留所が待ち受けている。休憩は途中で3回あるとは言え、トイレは?食事は?飲み物は?タバコは?腰は?6時間余りを乗り続けるのはなかなかの緊張感で最後列の座席に座る。

【9時15分に乗車し、ブルーが休憩時間のあるバス停。約1時間乗車→10分休憩→約2時間乗車→20分休憩→約1時間乗車→10分休憩→約2時間のスケジュールで15時47分到着予定

1時間ほど走ると車窓が街並みから田園風景へと変わっていく。バスの心地良い揺れは乗用車や列車とは異なり、ゆりかごのように眠気を誘い、あっという間に最初の休憩所である五條バスセンターに到着。次の休憩所・上野地バス停までは約2時間で、車窓はすっかり山間に変わっていた。座席は通常の路線バスだけにかなりコンパクトなので、絶好の座り心地のポジションをあれこれ探しているうちに2回目の休憩地点に到着。20分の休憩時間で(元)日本一の長さを誇る「谷瀬の吊り橋」を見学。長さ297メートル高さ54メートルはかなりの恐怖である。

再びバスは走り出す。次の休憩地点である十津川温泉までの2時間は車窓から見える多数の吊り橋を始め、山々の景色を眺めているだけで実に楽しい。ただ路線バスだけに乗降客が居なければバス停も素通りなのだが、山奥に入れば入るほど、経由するバス停に立ち寄るため、本道を外れ、遠回りをしては誰も乗り降りしないバス停の通過を繰り返す。ふとバス通学だった高校時代を思い出しながら、その当時の曲が流れるとついつい10代の頃に戻ってしまう。

休憩があるものの、6時間もの間、音楽を聴き続けたり、座り続けたりするのは海外へ行かない私にとってなかなか貴重な時間で、様々なことをあれこれ考えられた。最後の休憩が終わり、少しずつゴールが近づくにつれ、寂しさや「もし6時間半が満員バスだったら嫌だな」とか余裕が入り混じる。

  

そしてようやくゴールである新宮(しんぐう)駅に定刻通り15時47分時間通り。結局最後まで乗り続けたのは私ひとりで、2015年10月以来の和歌山入りである。バスの後ろに描かれた地図を見ると達成感が倍増される。思ったよりも疲労感もなく、腰も大丈夫だったのだが、お尻がやたらに痛かった。

これから乗車予定の方は、私が今回持ち込んだ「(昨夜のホテルで拝借した)スリッパ」と軽食とトイレに備えてほんの少しのドリンクを持参されると良いでしょう。(明日後編につづく)

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

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