足元がジリジリして目が覚める。寝坊予防に開けておいたカーテンから熊本の朝日がはみ出した足に容赦なく突き刺さる。今回も三日間すべて晴天である。ワッハッハ睡眠時間3時間でもう最終日。友人との待ち合わせ時間までに上通りで軽めの朝食を食べる。広げた新聞は昨夜のジャイアンツの敗戦を伝えていた。もう今シーズンは(も)終わったな・・・
朝から気温がジリジリと上がっているのが分かる。汗をかかないように熊本城を眺めながらゆっくりとホテルに戻り、身支度を整えてチェックアウト。友人の車に乗り込み、私の希望だった水前寺公園に連れて行って貰う。東京から持参したCDを勝手に挿入する。今回のCDは「ザ・ベストテン1978-79」で一曲目のUFOのメロディーに乗せて車は進む。
正式名称「水前寺成趣園」は細川家三代忠利公が1636年から約80年かけて完成させた回遊式庭園で東海道五十三次を模したと言われる。私が17歳の時に熊本へひとり旅した際に、寝台列車で隣り合わせたおば様に連れて行って貰った場所である。もう28年前の話である。その時に水前寺公園で撮影した写真がまだ手元にあり、それと同じアングルで撮影するのが目的だった。しかし通ったであろう参道に全く身覚えが無く、中に入っても思い出すきっかけすら無い。記憶の糸を一生懸命たぐい寄せても糸がぷっつりと切れているようだが、園内を進んで行くと、ようやく同じアングルを発見した。そうそうここだと友人に撮影を頼み、目的を達成した。当時17歳の私を28年の歳月はすっかり二日酔いの親父へと変えていた・・・
公園をプラプラと老人のように散策した後、友人おススメの熊本で超有名店である「かつ美食堂」に連れて行って貰った。大通りに面していない地元の人のみが知るって感じが期待感を膨らませる。
ここは「馬」ホルモン煮込みが有名とのことでもちろん注文する。ここは注文の仕方がちょっと変わっていてホルモンとごはんの大きさがそれぞれ「大・中・小」から選べるので、「ホルモン大・ごはん中」のような組み合わせが色々可能である。ちなみに画像は「中・中」である。いや~美味しい。さらさらさら~と食器が空になる。満腹だ。ついビールを飲みたくなるが、運転手の手前、ぐっと我慢する。
その後、熊本美人の友人の奥様が経営されているプラチナ温熱サロンにお邪魔した。ここは「自力」+「他力」で「健康」+「美しさ」+「幸せ」を育む事をコンセプトにしたサロンで、サーマルカプセル(プラチナ温熱カプセル)に20~30分入ると汗でダラダラになる。それから施術ベッドでマッサージを受け、この三日間の疲労を落として貰う。ちなみにお婿さん募集中の美人三姉妹の妹さんも手伝われている。また逢う日まで家族全員元気でね。
極楽の時間を経て友人と一緒に店を出て、空港近くの俵山の温泉にゆっくりと浸かった。
「馬づくし」の締めくくりとして最後の最後に「馬肉ハンバーグ」を食べた。これがまた美味しい。
ただ搭乗時間まで30分を切った状態でようやくハンバーグが運ばれて来たので、熱々のハンバーグを次々に口へ放り込み、慌ただしく空港前で別れる。別れはこんなあっさりとした感じが一番だ。本当に楽しかったな~色々有難う。地元の友人たちも素敵な人ばかりでした。またあなたの熊本での活躍が垣間見れて良かったです。私も東京で負けないように頑張ります。11月の上京楽しみにしてます。今度は東京で遊びましょう。
いつものように離陸と同時に「蒸気でアイマスク」を装着して、この二日間の寝不足を補う離陸から約1時間余り過ぎた20時過ぎ、羽田への着陸準備が始まり、真下に打ち上がったディズニーシーの花火を見下ろす。定刻より10分遅れて羽田空港に到着である。東京も暑かった・・・体重も増えていた・・・さあ遊びモードもこれで一旦終了である。
熊本では売っていないとの事だったので空輸したドクターペッパーを車の後部座席に置いておいたので忘れないように