先月の参議院予算委員会の集中審議でのこと。
ひきこもりの支援をめぐり「推計で146万人とされ、重く見る必要がある。家にいることも外に出ることも選択できる形をつくっていくべきだ。苦しんでいる人に手を差し伸べなければならない」との指摘に対して、総理は「社会として支援する必要があり、政府としてよく考えなければならない。一人ひとり事情が違い、定型的な対策があるわけではない。仕組みとしてどう機能させるか協力してほしい」と述べていた。
先日「ドキュメント72時間」での舞台はメダルゲームのゲームセンターだった。どれだけメダルが増えても換金も景品交換も出来ないシステムであるが、登場した人たちは「人生においてまったく無駄な時間であるが大切な時間」「何ものにもかえられない」と楽しそうに語っていた。かたやギャンブル依存症についても政府があれこれ対策を講じている。少し似たところがある両者であるが絶対的な違いは「換金化」の有無である。つまり心からゲームを楽しむ人と儲けるためにやる人であり、楽しむ人は自分の中で絶対的な線引きが出来る人なんだろうし、ゲームセンターでギャンブル依存症というのは聞いたことが無い。
政府としては様々な支援は大切であると思うのだが、もうそろそろ自己責任についても明確にする時期ではないだろうか?