映画「コラテラル(2004年公開)」を観た。
【解説】トム・クルーズがこれまで演じてきたヒーロー像から一転、白髪に無精ひげの殺し屋を演じ、新境地を開いたサスペンス。トレードマークの笑顔を押し殺しての演技は真に迫る。殺しを目撃してしまい、やむをえなくトム演じる殺し屋と行動をともにすることになったタクシー運転手を『アリ』のジェイミー・フォックスが演じる。『インサイダー』のマイケル・マン監督がロスの街を背景に音楽とシンクロさせながら描くスタイリッシュな映像にも注目。
「サト」ばりの白髪のトムがこれまた格好いい作品で、映画「ジョン・ウィック」のような冷酷な殺し屋を演じるが、最後はいつもの完全無欠のトムではないところに少し衝撃を受ける。リムジン会社設立を夢見ているものの、慎重でなかなか行動に移せないタクシードライバーに対して「ある夜、目を覚まして気づく。夢は叶うことなく、自分が老いたことを」とのなかなか印象的な台詞にうんうんと深く頷く。
なかなか面白い作品であったが、題名「コラテラル(巻き添え)」がなかなか覚えにくい・・・