飛行機が最初から滑走路向きに停車してくれれば、そのまますぐに飛び立てるのに・・・と搭乗する度に呟きつつ、おもむろに座席シートに挟まれた機内誌「SKYWARD」をパラパラとめくり出す。
私には好きなコーナーがふたつある。まず最初に「スポーツ聖地紀行」に目を落とす。今回はシカゴのリグレーフィールドが取り上げられており、かつてのオーナーが「野球は太陽の下でプレーするもの」との自説のため、1988年まで照明設備がなかったと知る。
続いて浅田次郎の「つばさよつばさ」を読み始める。彼の文章は実に好きで、これまで何度も機内でくすりとさせて貰ったものだ。
読み終えてさらにパラパラとめくっていると長崎シースクリームなるスイーツ記事に目を奪われた頃、シートベルト着用のランプが消えたので、いつものように蒸気でアイマスクを装着し、音楽プレーヤーのイヤホンを差し込んで束の間の眠りに入る
やっぱりこの時間が一番好きなんだな