熊本空港からリムジンバスで通町筋で下車し、熊本一の繁華街「下(しも)通り」を通り、今回初めて泊まるホテルにチェックインし、荷物を置いて20時に馴染の店で友人と待ち合わせる。12回目の熊本となれば庭のようなもので、さらに不動産屋の抜群の方向感覚が加わり、熊本市内を地元民のように歩ける。そして先に入店していた友人と再会の乾杯。馬刺しをつまみつつ、グラスを重ねる。
(中略)来月の上京を楽しみに2時近くに友人と別れる。
翌朝少し痛む頭で熊本城の復興状況を確認する。城内には入れないので、(係員さんから教えて頂いた)天守閣を一番近くで見れる加藤神社から眺める。重機の音がひっきりなしに聞こえて来る。私の好きな宇土櫓はかろうじて原型を留めていたものの、周りの石垣は無残な状態だった。
城内の各地に番号の付いた石が並べられていた。これは特別な史跡の石垣を旧来の位置に戻す為、崩落した石の位置を記録し、番号を付け、台帳を作成し、石材照合、積み直し・・・と気の遠くなる復旧作業が行われていると知る。
複雑な気持ちのまま熊本城を一周して、ホテルに戻りチェックアウトをして路面電車で熊本駅へ向かい、九州新幹線で佐賀を目指す。
とにかく、がまだせ!熊本!(つづく)