更地が続く悲しみ

2012-09-01 22:43:47 | Weblog
 久しぶりに記事をチェックしていていて、その中にある、被災地リポートを読んだ。
 事故後一年経ったときのものだがから、今はまた少し変わっているかもしれないけれど、私の関心の薄さかもしれないが震災直後の何もかもが壊された状態の画像はよく目にしたけれど、その後の写真はあまり見た記憶がなくて、連続的に各地を見ていくことで、改めてひたひたと現実が押し寄せてきてくるとともに、涙が止まらなくなった。
 壊れた建物が撤去されて更地になった悲しみ、そしてその更地が延々と続く痛み。
 いったいいつになったら、震災前の日常が戻るのだろう。
 そして、そのためにはなにより原発事故が収束しないとならないんだ。
 これから自分ができることは何なのか、改めて考える。

 南海トラフの地震で最悪死者32万人と報道されるが、東北がまだこの状態なのに、大きな震災が訪れたら、物理的に日本の国力はさらに落ちて、国際社会の中でどうなってしまうかわからない。そういうことも視野に入れて対策をしておかないと、国内だけの問題ではないのだろうな。
 後ろ向きのことを考えたくないのはわかるが、いくつかの未来を想定して対策を考えないと足元をすくわれるし、今やるべきことが見えてくるようになるのではないかとも思う。
 せめて、東北から学ぶことができなければ、亡くなった人たち、苦しんでいる人たちの痛みさえ無駄にしてしまうような気がして。