タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

「枝豆」道に反する?

2022年08月05日 | 食いしん坊バンザイ

新潟県民は全国でもトップの枝豆好きなんだそうですね。生産量は全国1位ながら、出荷量は全国6位。生産したほとんどを自分たちで食べてしまうほど、新潟県民の枝豆消費量は多いのだそうです。

ボクも幼き日々から、枝豆を食べ続けて生活してきました。物心ついた時から「夏休み中のおやつは枝豆」でしたし、夕食時に食卓に上る枝豆の量は半端なく多く、直径80cmほどの大ザルに山盛りに盛られた枝豆を家族6人が手を休めずに食べ続ける…というのがわが家の夏の風物詩でした。とにかく「枝豆っていうのはいっぱい食べるもの」というのが、幼き日々からボクに刷り込まれた食文化でした。

ですから、大学に進学して上京して食べた枝豆にはショックを受けましたね。居酒屋でビールのおつまみに出てきた枝豆の量の少なさにショックを受け、冷凍枝豆の不味さに「こんなの枝豆じゃない!」と憤った覚えがあります。他県育ちの友人たちは「枝豆なんてこんなものだろ?」と言っていましたが、ボクは二度と居酒屋でおつまみに枝豆を注文することはありませんでした。

前置きが長くなりました。そんな枝豆文化の中で育ったボクに、昨夜、枝豆についてショッキングな事件が起きました。昨日の夜、アルビ系のyoutube番組を見ていた時のことです。この番組は県内の某民放テレビ局の人気女子アナたちがアルビのことを熱く応援する番組で、なかなかおもしろくボクの好きな番組です。明るく美人でかわいいOアナは、ボクも大好きな女子アナなんですよ(既婚者だけど)。その番組の中でOアナが、「新潟の夏と言えばこれです」と言いながら、名産品の枝豆を食べたのです。

ところで皆さんは、枝豆をどんな風に食べますか?両手派と片手派がいらっしゃるのではないかと思いますが、いずれも枝豆を横に掴み(唇と枝豆をほぼ平行に位置させ)、「親指と人差し指の腹で鞘の上から枝豆を押し」、「お豆ちゃんが鞘から少し顔を出すタイミングで口の中に押し出す」というのが、枝豆の一般的な食べ方だと思います。

これって、意外に技術がいることですよね。少なくとも、多少のトレーニングを積まなければできることではありません。ボクはたぶん、3歳か4歳の頃に周りの大人からこの食べ方を習い(または大人の真似をし)、何度か失敗を繰り返しながら「指で豆を押しだすタイミング」と「口で豆を受けるタイミング」を一致させる技術を身に付けたのだろうと思っています。そしてその技術習得の過程で、間違いなく何度かは豆をよそに飛ばすという失敗を経験しているはずです。今でも子どもたちが枝豆を食べるときに、豆を飛ばす場面を目にすることがありますよね。

ですが、こうして子どもたちは「枝豆を食べる技術」を習得して大人になっていくのです。これって、日本人の誰もが人生の中で辿ってくる道だと思っていました。ですが、それはボクの大きな誤解だったのです。世の中には「枝豆を食べる技術」を習得せずに大人になる人が、いや「夏に枝豆を食べるという経験」のないまま生きている人もいるのですよ。

話をyoutubeに戻します。某民放テレビ局のOアナが、番組内で枝豆を食べたのです。しかし、なんということでしょう。彼女は枝豆の先っちょを片手の指でつまみ、口と垂直方向に(つまり枝豆を口に突き刺すような角度で)枝豆を口の中に入れたのです。そこには「親指と人差し指の腹で鞘の上から枝豆を押す」や、「お豆ちゃんが鞘から少し顔を出すタイミングで口の中に押し出す」という、枝豆文化特有の伝統的な動作は見られませんでした。Oアナは枝豆を鞘ごと口の中に入れ、歯で(または唇で)豆をこそぎ取ったのです。

「なんだぁ!」ボクは思わず大声をあげてしまいました。飲んでいたビールを吹き出しそうになりましたよ。「どうなっているんだ?Oアナ!」「あなたの枝豆の食べ方は間違っている!」「『枝豆』道に反してるんじゃないの?」興奮したボクは向かいに座っている女房に、ここまでボクが述べてきた「枝豆文化論」をまくしたてたのです。

残念ながら女房はボクに賛同してくれませんでした。「枝豆に決まった食べ方なんてないんじゃない?」「どんな食べ方だっていいのよ」「だいたい枝豆にそんなこだわりがある方がおかしいのよ」「私だって嫁に来る前は『夕食のメニューに枝豆がある』とか『こんなにたくさん枝豆を食べる』なんて信じられなかったわよ」「最近は枝豆を鞘ごと調理する料理もあるみたいよ」「それ若い子はネイルとかもしてるからその方法だと食べにくいんじゃない?」

う~ん。そうなんでしょうか。こればっかりはいくら女房の意見でも、ボクは納得できません。「Oアナに正しい枝豆の食べ方を教えてあげたい!」「新潟の貴重な食文化である『枝豆の正しい食べ方』を身に付け、名実ともに新潟県を代表する女子アナになってほしい!」という願望が、沸々と胸の中で湧いてくるのです。どうしましょ?

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