わが家にはシンボル的な存在の紅葉の木があります。たぶん昭和40年代に父が家を新築した時に、庭も一緒に整備して植えた木の1本だと思うのですが、家族にとってはとても親しみのある木でした。今から32年前の平成3年の年賀状には、この紅葉の木の前で撮影した家族写真を使いました。1枚だけ残っていたので、モザイク付きですが紹介しますね。
はい。八百政、なんと33歳です。細くて若くて毛があります。今はもう、抱っこされている3歳の娘が当時のボクの年齢を超えているんですよ。時代を感じるなぁ…。ちょっと写真は色褪せていますが、この深紅の紅葉、ほんとうにキレイだったんですよ。
ところがこの紅葉の木。ここ数年は元気がなく、枯れた枝もたくさん出てきました。特に今年は春から葉の付きが悪く、「あぁもう寿命なのかねぇ…」と女房とも話をしていたんですよ。
あまりよくわからないと思うんですが、中央の木がその紅葉です。この季節にしては葉の色も変でしょ?実はちょっと邪魔になってきた事情もあり、思いきって伐採することにしました。ちなみに、写真の下にちょっとオレンジ色の物体が見えるでしょ?これはボクの愛機「チェーンソー2号」です(ちなみに「1号」は竹伐採専用です)。
はい。途中経過は省略しました。結構太かったですよ。伐採は大変でした。一部は空洞になっていて、完全に死んでいる部分もありました。
最後は根元を切り落として完了です。途中でチェーンソーが切れなくなり、目立て作業(※)を行いながらの伐採となりました。
※目立てとは、ヤスリを使ってソーチェーンの刃を研ぐ作業のことです。ソーチェーンの刃は、切削を繰り返すとだんだん丸くなり、切れ味が落ちます。また石などに当たると、すぐに切れなくなることも。こういった場合に目立てを行い、ソーチェーンの刃を研ぐことで、再び切れ味が良くなります。
紅葉の木を伐採し、庭の景色がちょっと変わりました。窓からの眺めが良くなり、「いい感じじゃん?」って女房とも話しています。やっぱり庭も人生と一緒で、「変化が必要なのかな?」と思いました。
問題は、この切り倒したメインの幹の部位です。あまりに重くて持ち上げられず、一輪車にも乗せられないので、まだ切り株の隣に横たわっています(笑)。そのうちになんとかしてかたずけなきゃな…と思っています。
ウチは22年前に家を建てた時に庭屋さんに頼んだ木、だいたい健在ですけど、前の庭の写真を見て「う~ん、この木元気なくなってきているな~」とか「この年の庭最高だったな…」とかいろいろ思ったりしますね。
やっぱり庭も人生と一緒で、「変化が必要なのかな?」、う~ん、そうなんでしょうね。
これからもよろしくお願いします。
実は伐採した木の処理はなかなか大変です。今は昔みたいに「野焼き」ができないですからね。ゴミの分別方法に則るとなると、気が遠くなります。
だいたい、「焼き芋」とか「落ち葉焚き」という文化が日本からなくなったことは、実に嘆かわしいとボクは思っています。誰だ?なくしたヤツは?責任者!出てこい!