この画像は、サドトガリネズミというネズミで、この集落ではよく見かける動物ですが、実は佐渡特有の動物です。
その小ささといったら、となりに置いた十円玉が
ディズニーアニメのように大きく見えてしまうほどです。
さて、トガリネズミのことを書いたのは訳があります。
佐渡の弥彦国定公園内の妙見山に
新型ミサイル監視レーダーFPS-XX(通称ガメラレーダー)が
建設される予定があることと絡むからです。
でも、このレーダー建設予定の事実を知っている人はどれくらいいるか、といえば、本当に少ないと思います。
おそらくほとんどの島民が知らされていないのではないかと思います。
あまり公にされているとは考えにくい方向で、限定的に
情報がまわっていますし、新聞にも掲載されるもとても小さく、見つけにくかった
と思います。
聴衆会も行われましたが、平日に行われているのでなかなか参加しにくいようです。
こうした現実をふまえ、ささやかに皆様に情報提供。
一人でも多くの人が心にとめてくれることを願っています。
4/18に新潟県泉田知事宛に、防衛施設庁などの名前で、ガメラレーダー建設への
協議書と報告書が提出されました。
レーダーの大きさは高さ46メートル幅34メートルで3年間の工事で2010年運用予定です。間違いなく、佐渡で一番高い建築物になるでしょう。
このガメラレーダーというものはどういうものか。
一言で言うなら、敵とみなす国(例えば北朝鮮とか)が
ミサイルを日本にむかって発射したことを感知することができるレーダーです。
「こうした機器を設置することも、日本を守るために必要なのではないか」
という意見もあります。
ですが、こういったモノ(軍事機器とも言い換えられます)を作ることは、
「こちら側から敵を作る姿勢」を作ることと同義語なのでは?と思えます。
それは、機器が設置されている場所が
真っ先に攻撃の対象にもなることでもあるようにも思えます。
(あくまで個人意見)
周辺環境に関した報告書では、
国や県が指定しているような動物や昆虫などはいない、
という内容なのだそうですが(調査回数は1年かけて3回のみ)
妙見山には「サドトガリネズミ、サドモグラ、サドノウサギなどの佐渡特有の種」がいることをみとめながらも、
本州に生息している大型の哺乳類(ツキノワグマ、いのしし、ニホンシカなど)は生息していないことを理由に、哺乳類相は貧弱であることが伺える、
と評価しています。
佐渡特有の種が存在する、という時点で、生態系が
「貧弱な相」とは思えず、調査には矛盾を感じざるを得ません。
また、生態系が貧弱であることが妙見山の頂上付近を
大幅に削る理由になりうるのか、非常に疑問視するところです。
農業用水、生活用水でもある水脈が枯渇する可能性があるからです。
反対活動を行っている方は、
レーダーを稼動させることによる「電磁波による身体への悪影響」をひとつの柱として反対しています。
(※フランスの携帯電話基地局周辺住民の調査研究結果によると、
基地局から10メートル以内の住民は「吐き気、食欲不振、視覚障害を訴え
基地局から100メートル以内の住民は「かんしゃく、うつ症状、性欲減退」を訴え
基地局から300メートル以内の住民は「疲労感が濃い」というものらしい。
さらに鶏の卵の負荷率と携帯電話の電磁波の影響の研究結果によると
一方の孵化器に携帯をいれ通話状態に、もう一方には孵化器に何もいれないで比較実験を
してみたところ、携帯をいれないほうの死亡率が11.9%であるのに対し、
携帯を入れた孵化器は卵の死亡率が72.3%と6倍にも増加。)
化学物質化敏症という病気があるように、電磁波過敏症というものも
あるらしいのですから、こういった病気を持つ人への理解があってもよいはずです。
もちろん、これは弱者の意見です。
戦争というのは、本当に弱者を踏み潰して成り立つ行為なのだと感じます。
日本と同じように戦争放棄の法律を持っている国の人の言葉に
「これからも我々がこの憲法を持ち続けるためには、我々が他国と戦争をする気持ちがないことを、相手に知ってもらう努力をしなくてはいけない」というものがあり、考えさせられました。
原発を落とされた国でありながら、機会をもちながら、それをする努力を怠っていたんだろうなあ、と。
憲法を持っているだけでは「平和を維持」することはできないんだなあ、と。
それを誰かに伝えなくてはいけないんだなあ、と。
すごく難しい問いだけど、自分で答えを見つけないといけないんでしょうね。
すみません、難しいブログになってしまって。
ガメラレーダーに対してのデータや、関連資料、などを提供してもらった
団体ブログ 「妙見山 森の仲間達」興味のある方は是非、ご覧ください。
資料が欲しい方、おわけします。
その小ささといったら、となりに置いた十円玉が
ディズニーアニメのように大きく見えてしまうほどです。
さて、トガリネズミのことを書いたのは訳があります。
佐渡の弥彦国定公園内の妙見山に
新型ミサイル監視レーダーFPS-XX(通称ガメラレーダー)が
建設される予定があることと絡むからです。
でも、このレーダー建設予定の事実を知っている人はどれくらいいるか、といえば、本当に少ないと思います。
おそらくほとんどの島民が知らされていないのではないかと思います。
あまり公にされているとは考えにくい方向で、限定的に
情報がまわっていますし、新聞にも掲載されるもとても小さく、見つけにくかった
と思います。
聴衆会も行われましたが、平日に行われているのでなかなか参加しにくいようです。
こうした現実をふまえ、ささやかに皆様に情報提供。
一人でも多くの人が心にとめてくれることを願っています。
4/18に新潟県泉田知事宛に、防衛施設庁などの名前で、ガメラレーダー建設への
協議書と報告書が提出されました。
レーダーの大きさは高さ46メートル幅34メートルで3年間の工事で2010年運用予定です。間違いなく、佐渡で一番高い建築物になるでしょう。
このガメラレーダーというものはどういうものか。
一言で言うなら、敵とみなす国(例えば北朝鮮とか)が
ミサイルを日本にむかって発射したことを感知することができるレーダーです。
「こうした機器を設置することも、日本を守るために必要なのではないか」
という意見もあります。
ですが、こういったモノ(軍事機器とも言い換えられます)を作ることは、
「こちら側から敵を作る姿勢」を作ることと同義語なのでは?と思えます。
それは、機器が設置されている場所が
真っ先に攻撃の対象にもなることでもあるようにも思えます。
(あくまで個人意見)
周辺環境に関した報告書では、
国や県が指定しているような動物や昆虫などはいない、
という内容なのだそうですが(調査回数は1年かけて3回のみ)
妙見山には「サドトガリネズミ、サドモグラ、サドノウサギなどの佐渡特有の種」がいることをみとめながらも、
本州に生息している大型の哺乳類(ツキノワグマ、いのしし、ニホンシカなど)は生息していないことを理由に、哺乳類相は貧弱であることが伺える、
と評価しています。
佐渡特有の種が存在する、という時点で、生態系が
「貧弱な相」とは思えず、調査には矛盾を感じざるを得ません。
また、生態系が貧弱であることが妙見山の頂上付近を
大幅に削る理由になりうるのか、非常に疑問視するところです。
農業用水、生活用水でもある水脈が枯渇する可能性があるからです。
反対活動を行っている方は、
レーダーを稼動させることによる「電磁波による身体への悪影響」をひとつの柱として反対しています。
(※フランスの携帯電話基地局周辺住民の調査研究結果によると、
基地局から10メートル以内の住民は「吐き気、食欲不振、視覚障害を訴え
基地局から100メートル以内の住民は「かんしゃく、うつ症状、性欲減退」を訴え
基地局から300メートル以内の住民は「疲労感が濃い」というものらしい。
さらに鶏の卵の負荷率と携帯電話の電磁波の影響の研究結果によると
一方の孵化器に携帯をいれ通話状態に、もう一方には孵化器に何もいれないで比較実験を
してみたところ、携帯をいれないほうの死亡率が11.9%であるのに対し、
携帯を入れた孵化器は卵の死亡率が72.3%と6倍にも増加。)
化学物質化敏症という病気があるように、電磁波過敏症というものも
あるらしいのですから、こういった病気を持つ人への理解があってもよいはずです。
もちろん、これは弱者の意見です。
戦争というのは、本当に弱者を踏み潰して成り立つ行為なのだと感じます。
日本と同じように戦争放棄の法律を持っている国の人の言葉に
「これからも我々がこの憲法を持ち続けるためには、我々が他国と戦争をする気持ちがないことを、相手に知ってもらう努力をしなくてはいけない」というものがあり、考えさせられました。
原発を落とされた国でありながら、機会をもちながら、それをする努力を怠っていたんだろうなあ、と。
憲法を持っているだけでは「平和を維持」することはできないんだなあ、と。
それを誰かに伝えなくてはいけないんだなあ、と。
すごく難しい問いだけど、自分で答えを見つけないといけないんでしょうね。
すみません、難しいブログになってしまって。
ガメラレーダーに対してのデータや、関連資料、などを提供してもらった
団体ブログ 「妙見山 森の仲間達」興味のある方は是非、ご覧ください。
資料が欲しい方、おわけします。
無知であることは恐ろしいことですね…。
こういう問題、大きな、自分だけではどうにもならない問題と対面すると、常に逃げだしたくなってしまいます。
危機感と無力感で葛藤するのが苦しくて、できるだけ考えないようにする自分がいます。
だけど、声高に反対運動をするでもなく、色々な情報媒体を通じて考えることを提起する中川さんは本当にすごいと思います。
大学に、有機農業の先生がおられて、曰く、
「世界に通用する唯一の日本の資源」は「日本国憲法」だそうで。
最初は「?」と思ったのですが、よくよく考えてみると徹底した非戦主義、こんなのを戦争でコテンパンにされてから抱く国はそうそうなかろうと思いました。
結構何年も心に留まって考えさせられるお言葉です。
それにしても、サドトガリネズミ、可愛いなあ。
見たら絶対追いかけます!(笑)
反対運動に参加することもできず、カンパや署名運動程度の参加ですが「そういうことをすることは、いけないこと」という思いを、感情的にならずに、持っていたいと思います。
「知ること」も「無力感」を伴う行動かもしれないけれど、やはり知らずにいることよりは、いいと思っています。
そして、その無力感に押しつぶされない精神力をもてたらいいなあ、と思います。
かたのさんの、有機農業の先生は「資源」という本当の意味を知っておられる方なのでしょうね。
トガリネズミ、本当に小さいですよ~。
ぽこんと置いておいた空のペットボトルにはまって死んでしまうくらいに無力な生き物です。
今度佐渡に帰った時にでも話題にして、両親の意見も聞いて見ようと思います。
このブログで知ることが出来て良かったです。
トガリネズミも初めて知りましたよ。宿根木でも見たことなかったなぁ。
ガメラレーダー、千葉か埼玉の郊外に作られたらしいのですが、その画像みて、映画を見ているような気分になってしまいました。
ご両親のご意見、ぜひ教えてくださいませ。
反対派とも賛成派とも(まだ)いえない方の意見を聞いてみたいです。
トガリネズミは豊かな山の中で多く生息するようですね。サドノウサギやテンが近くにいるところにも生息しています。海の近くではどうなんでしょうね。
そちらにも、海の近くにしかいない小動物がいそうですね。