山の休日トレッキング

近畿の山をメインにブラブラと歩いています。

正面谷から西南稜経由で武奈ヶ岳(黄紅葉とリンドウ)

2022-10-20 18:01:08 | 山歩き
木曜日は定番業務のリハリビ受診の日であるが、全国的に青空の広がるこの日を逃しては末代までの恥と
夕方に定番業務を変更し、通勤渋滞を避けて午前6時前に我が家を発進!
今日の目的は紅葉、黄葉の確認と秋の女王リンドウとのコミニヶ―ション、
それと登山隊の隊長より指令の出ているキッコウハグマのゲットである。
危惧していた国道一号線の渋滞もなく、妹子の郷で弁当の手配と儀式を済ませて7時過ぎにイン谷に到着。
平日の為、先着の車は4.5台しかなく余裕で駐車位置を確保。

山行日:2022年10月20日
天候:雲ひとつ無い快晴
メンバー:単独

今日のピーク 武奈ヶ岳

今日の西南稜

今日の武奈ヶ岳

今日の花 リンドウ


今日のルート
トイレ前P(7:18)→金糞峠(8:43 8:46)→ヨキトウゲ谷→中峠(9:39 9:43)→
ワサビ峠(10:20)→西南稜→武奈山頂(10:58 11:10)→パノラマコース→八雲ヶ原(11:59 12:24)
→北比良峠(12:45 12:50)→ダケ道→大山口(13:54)→トイレ前P(14:06)
ルート図

行動時間:6時間48分 歩行距離:12.0km

準備を済ませてイロハモミジのトンネル、下山予定の大山口を順調に通過!
出だしは少し肌寒く感じたので、Tシャツとポロシャツのレイヤードをしていたのであるが、
隠れ滝を通過する頃にはジトっと汗をかきだし、ちょっとまずったかなと思いながら袖をまくりあげる。
めずらしく立ち休憩をすることもなく、カメ脚歩行をつづけて青ガレに着きひと息。

トイレ前Pとイロハモミジのトンネル

大山口・隠れ滝分岐

岩が重なり合う青ガレ


以前はスラスラとは登れた青ガレであるが、今は三点支持の基本を守ってヨイショ、エイコラ!
おい!昔のことを自慢げに言うのは年をとった証拠やで! ひと様には言うなよ! ハイ!
ヨネちゃん登山隊の隊長より、キッコウハグマをゲットしろとの指令を受けて、探しながら高度をあげるも
葉は残っているものの花の姿は見えず任務未達成に終わる。花は何処へ行った?
咲き残りのダイモンジソウ・アケボノソウをなんとかゲットして上部の心臓破りに登りに入ってゆく。

青ガレを登る・テラスより光るマザーレイクを望む

咲き残りのダイモンジソウとアケボノソウ

小さな紅葉とキッコウハグマ


この上部の登りは、何時も心が折れそうになりバテバテになるのであるが、
今日は色付きはじめた木々がパワーをくれたのかスムーズに金糞峠へと到着。
タイムは別にして、バテなかったことに花◎をあげよう! エッヘン!

正面谷上部

色付きはじめた木々

青空の切れ込みが金糞峠・金糞峠


金糞峠からは奥の深谷へ下降し、牛コバ・大橋分岐よりヨキトウゲ谷へと入る。
今は武奈ヶ岳へのメインルートとなっている南尾根への小橋を右に見て沢沿いを遡上。
小滝を楽しみながら緩やかに標高を上げてゆく。
歩く距離は長くなるが、南尾根ルートような辛い登りが無いので、前期高齢師者にとっては有り難い。
最近は歩く方も少なくなっており、道は少し荒れぎみであるが、危険な場所は無く快適である。
標高が高くなると色付きはじめたブナ林が美しく広がり、ヤマシダの間を抜けると中峠となる。

大橋・牛コバへの分岐と南尾根への小橋

小滝と沢沿いの道

木々の紅葉(紅葉)

ブナ林の広がる登山道

峠手前はヤマシダの中を歩く


中峠で一息入れたあとワサビ平へと樹林帯を下降してゆく。
ワサビ平の黄葉は正面谷より一歩進んでいる感じで「おぉ!なかなかのもの」と声が出てパチリ!

中峠(コヤマノ岳へのルートあり)、ワサビ平への下降路

ワサビ平の黄葉

ワサビ平・見上げるとワサビブルー


口の深谷を渡渉し、谷筋をゆっくりと峠に向かって登り返してゆく。
V字谷を両岸より覆うように木々が立ち並ぶその風景はまるで絵画の世界に入ったようである。
紅葉・黄葉はもう少し先のようであるが、歩けていることに満足感がじゎーと湧きあがってくる。
Y字の突き当りで左股のロープ場をエイコラと登るとワサビ峠となり、坊村からの道に乗る。

ワサビ谷




ワサビ峠へはY字を左へ、ワサビ峠


小さな紅葉と光を浴びて開きだしているリンドウをパチリとしながら一つ目のピークへ登り着くと・・・
ブルーのキャンパスに浮かぶ西南稜がデーン! シャッターを押すのを忘れて見惚れてしまう。

小さな紅葉とルート脇に咲くリンドウ


西南稜

降り返ると蓬莱山


ちょうど一年ぶりとなる西南稜、昨年同時期はリンドウがほとんど咲いていなかったのであるが、
今年はたくさんの花が顔を見せてくれ、なおかつ天空には透き通るような青空! 武奈ブルー!
ルンルンでリンドウと会話を楽しみながら快適なスカイトレッキンが続く。
気を抜いた訳ではないが、パチリをしようとしたその時躓いて思いきりこけてしまう。
カメラを保護しようとして受け身がとれずバターン、幸い粘土質の道であったので怪我には至らず。
後ろの登山者がびっくりして声をかけてくれるが、そこは昭和の頑固おじん、大丈夫ですとお礼を述べ
なにごともなかったように歩みを再開、パンツは泥だらけで恥ずかしかったし、痛かったな!
足元のシリオ君からは山では躓くことも、こけることも禁止であることを再度徹底せよとの指令が!
二つ目のピークより白倉連峰と北山アルプスを展望し、大斜面をヨイショと登る。

スカイライン

歩いて来た西南稜を振り返る

白倉連峰と大斜面


イン谷口を出てより3時間40分、武奈の頂へと到着。前期高齢者としてはまずまずのタイムかな!
山頂からは360度の見事な展望が広がる。久しぶりに見る絶景だ!
北に白山、伊吹山の向こうに御嶽山と乗鞍岳、微かに南アルプス、琵琶湖を越えて鈴鹿の連山と
なつかしい山々がその姿を見せてくる。年代もののカメラでは捉えるのが厳しいがしっかりと眼に保存!
展望を楽んだあと、ランチは八雲ヶ原でと冬道、夏道、冬道と降ってゆく。

武奈ブルーの山頂

釈迦岳、琵琶湖、鈴鹿展望

伊吹山・御嶽山と白山展望

衣替えの進むコヤマノ岳と大阪のおじん


トントンと冬道を降っていると前方よりレジェンドのかおりさんが登場!
エゾリンドウは開ききっていなかったが、かおりさんの笑顔は満開であった。
ちなにみ今回が149回目の武奈ヶ岳になるとの事。150回目でまたお会いしましょうと上下に別れる。
鞍部より武奈の勇姿をパチリとしてパノラマコースより八雲ヶ原へと降りランチタイム。

午後より開花予想のエゾリンドウと笑顔満開のかおりさん

鞍部からの武奈ヶ岳

パノラマコースと八雲ヶ原


妹子の郷で手配してきたからあげおにぎり弁当でお腹を満たし、てんこ盛りのリンドウで心も満たす。
ゲレンデ跡を散策しながら北比良へと登り返し、武奈に別れを告げるとあとはダケ道を降るのみ。

八雲ヶ原のリンドウ

リンドウの家族とヤマラッキョ

ゲレンデ跡で染まりだした木々

北比良峠より琵琶湖、鈴鹿展望

武奈ヶ岳にお別れ


西南稜で不覚の転倒をしているので、降りは慎重にと自慢の長い脚・・・エッ!身長の三分の一ほどやろ!
昭和生まれの典型的な体系なのに何を言うてんねん! 嘘ついてすいません!
長い脚、いや短い脚をさらに小股にしてトントンと降り、大山口に13時54分に無事下山。
武奈ブルーにリンドウてんこ盛りと最高の登山になり大満足の一日となる。
さあ!帰ってリハリビい行こ!

ダケ道へのトラバース道と分岐からの北比良峠

休憩ポイントのカモシカ台・大山口

ダケ道に咲き残っていたアキノキリンソウとママコナ


追伸・・・翌日に武奈に登られヨネちゃん登山隊が昨年とは別の場所でキッコウハグマをゲットされました。
発見されたのは登山隊の小隊長Iさん、写真の提供はヨネちゃんです。
 
キッコウハグマ