地元の山仲間で5月27日に山に行く計画をしていた。
ところがこの日は雨の予報。それで予備日としていた25日に変更した。
この変更のために参加者が一人減って3人で出発。
目的地は、山梨県の蛾ヶ岳。市川大門町にある四尾連湖から往復する。
四尾連湖の入口にある駐車場に車をとめた。駐車料金は400円。むこうに見える軽トラに荷台にある封筒にお金を入れ、車のナンバーを書いて窓の隙間から中の箱に落とす。
湖は帰りに寄ることにしてさっそく登山開始。
尾根に出るまでは少し傾斜のきつい道が続くが、明るい森の雰囲気がいいので気持ちよく登れる。
広い斜面をジグザグに登っていく。鳥の声が響き、ところどころにヤマツツジがあった。
あっ、これはヒトリシズカ。うちにあるのですぐに気がついた。
自然のものを見るのは初めてかもしれない。これまで気がつかなかっただけかもしれないが。
これはテンナンショウ。これも調べてみると種類が多いので細かい分類はわからない。
駐車場を出発してちょうど30分で尾根に到着。蛾ヶ岳と大畠山との分岐だ。小休止。
尾根道になるとほとんど高低差のないいい道だ。
陣馬山周辺の道のように走りたくなるほどだ。でも走らないよ。
またまたヒトリシズカが大きな塊になっていた。テンナンショウも次々と姿をあらわす。
尾根道なのでいくつかピークがあるのだが、道はすべて巻いていくのでほとんど水平のまま。
ピークとピークの間では両側から削られて道が細くなっているけど、道が崩れていないので安心して通行できる。
40分ほど歩くと、尾根が終わって蛾ヶ岳の斜面をトラバースしていく。
道はしばらく水平のままだが、途中から2回ほど折り返して、最後は峠へとゆるやかにのぼっていく。
途中にもヒトリシズカが目に付いたが、突然大群落が姿をあらわした。
よく見ると大半はフタリシズカのようだ。この山はヒトリシズカとフタリシズカの天国らしい。
一ヶ所だけ沢に橋がかけられていた。その付近は落ち葉が深くつもっていたので足元注意だった。
橋を渡るとやがて峠についた。「西肩峠」とある。蛾ヶ岳の西の肩にあたるという意味だろう。
六地蔵の石の浮き彫りがあった。お賽銭がたくさん供えられている。
ここで2回目の休憩。
そして最後の詰めの急登。でも15分くらいで着くのであわてることはない。
予定通り峠から15分で山頂に着いた。南の斜面の木々が伐採されて展望が確保されている。
さっそく富士山の姿をチェックしてみたが、残念ながら雲に隠れて裾のしか見えない。
反対の北側にまわると正面に八ヶ岳。
その右に茅ヶ岳。金峰山は雲の中のようだ。
左に目を移すと雲のあいだから南アルプスの残雪の稜線がのぞいていた。
さっき休憩したばかりなので、しばらくあちこち展望を楽しんでから、腰をおちつけ昼食となった。
山頂には金毘羅さんの石碑が。
その裏側には小さな石の祠もあった。
雲がとれて富士山が見えないかとしばらく待ってみたが姿を見せない。
南アルプスの方は、白根三山や鳳凰三山の付近は雲のなかだったが、塩見岳やその南に残雪の峰が見えていた。
富士山はあきらめて帰途につく。
もう一度大群落のところで写真を撮った。
葉にツヤがある方がヒトリシズカ。ツヤがなくて葉が少し細長いほうがフタリシズカ。
仲良く混ざり合って大群落をつくっていたのだ。
写真の左の道が四尾連湖から登ってきた道。ここで下らずにそのまま直進して、大畠山に寄ってみた。
山頂に電波塔があって、その北側が切り開かれて甲府市の展望台となっていた。
正面に釜無川が見えている。
そこから電波塔工事にも使ったと思われる道をくだって四尾連峠にむかい、そこから四尾連湖へとくだった。
静かで丸い四尾連湖。見た目は火山の火口湖のようだが、国土地理院の解説では大畠山の斜面の地すべりで生じた地すべり湖なのだそうだ。
それにしてもよく水が枯れてしまわないものだと思う。
今回のこのコースは、標高900mの四尾連湖から1279mの蛾ヶ岳まで標高差は380m程度。道はとても良くて、しかも中間の1時間程度はほぼ水平の道を歩く。
われわれ年寄りチームには好適のコースと言える。
樹木もカエデ類が多いように思えたので、秋の10月下旬あたりに別の仲間も誘ってまた来てみたいと思った。
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