金曜プレステージ「球形の荒野」

http://www.fujitv.co.jp/kyukei/index.html
2夜連続のドラマでした。
ドラマの中の時代は、東京オリンピックの年。
その前年に、6時間かけて大阪から東京までこだまに乗って行ったのを思い出しました。
そのときの東京は、埃っぽく汚い街でしたよ。
なぜならオリンピックのために、あちこち突貫工事をしていましたから。
そしてカラーテレビで初めて見たあのオリンピックのテレビ映像。
なんか赤色がにじんでいたな。
今の我が家の薄型テレビのカラーの色とは大違い。
自分がえらく長生きしたなと、感慨深い。

出演者のヘアースタイルや服装が当時とは違うように思う。
生田斗真のようなイケメンが、あの頃にはいなかったからそう思うのかも。
彼が履いているあんな格好のいい靴、あの時代にあったのだろうか。
家族はIVYのはしりで、あっただろうと言う。
でも、いろいろ見ていると時代考証が変。
今の時代に置き換えてシナリオを書けばよかったのに。
このストーリーでは無理か。

2夜連続へ向かって、松本清張のストーリーは点から線になるはずだったが・・・

2夜目を見ていたら、田村正和が墓の前で拝んでいるシーンがあった。
家族が「墓石の後ろに昭和40年と彫ってあった。あれは、あかんで。昭和39年の話のはずやのに。」
なんちゅー撮影ミスだろう。
当時の車や家電製品や電信柱の宣伝看板なんかも用意して撮影は万全だったはずが、大きな穴があきましたね。
安食堂に設置してあった当時のテレビが、あとで出てくる高級ホテルの部屋にまた置いてあるという稚拙な撮影の仕方も見られました。
もう今の時代、松本清張の原作をドラマ化するのは無理なんだよ。
まるで安っぽい時代劇を見ているような時の隔たりを感じる。

とにかく面白くなかったんですよ。
2夜連続、損した、損した。
土曜日の今夜は、裏番組の西村京太郎サスペンス「寝台特急カシオペア殺人事件」を見ればよかった。
チキショー