シャンハイ

昨日、梅田ブルク7で「シャンハイ」という映画を見ました。
ネットで予約しておいたチケットを自販機で購入したあと、4階のルーミィ カフェのケーキとコーヒーで時間つぶし。

久しぶりのモンブラン


先週の土曜日から上映が始まったにもかかわらず、客の入りが悪い。
どうしてだろうという疑問は、映画を見終わったら解けました。

昔、「ディア・ハンター」という映画で見たベトナム戦争後の退廃的なサイゴンの街のような雰囲気を感じたいと思って、1941年の上海を見に行きました。

まるでヨーロッパの映画のよう、これがハリウッド映画か？
白黒はっきりした単純な映画ばかり作っているのがハリウッドと思っていましたが。
こういう大人の映画を見たのは何十年ぶりだろうか。

中国には、素晴らしい名優たちがいるものです。
かつて見た「宗家の三姉妹」という映画で父親役をした男優も素晴らしかったが、この映画「シャンハイ」のチョウ・ユンファや女優のコン・リーは、大人の精神を醸し出すような演技をします。
10億人の中には稀有な名優が数多くいるのでしょう。
渡辺謙は日本を代表する俳優と言われていますが、中国の名優たちには食われていました。
欧米人たちの中ではわからなかった渡辺謙の演技の物足りなさが、中国人相手だと目立つんですよ。
本当に日本を代表するハリウッドスターと言われたいなら、もっともっと精進が必要。

時代に翻弄される個人の運命の、なんとういう悲しさ。
見終わって、キャスト＆スタッフの名前がスクリーンに流れる暗い中で、物悲しい曲を聞きながら静かに涙が溢れる映画でした。