上の記事はダイアモンド社の記事です。
この中で、休業補償や給付金も出さないで、人の動きを止めることは、経済も止めることで、死者が多く出てくると言うことが書かれています。
また、こうした経済的な裏付けが無い、『国民頑張れ』は、太平洋戦争の時と同じであると書かれています。
休業補償は絶対にすべきです。個人への給付もすべきです。
ただ、太平洋戦争の時に『国民頑張れ』で経済的な政府の支援が結果的に無かったのは事実ですが、戦費の調達のために、国債の乱発はしていました。国民への貨幣の供給はしていました。
何故か、国民は、物資不足で飢えに苦しみながら、戦争に協力していたのです。
国債の発行で、財政的な問題点は、自国通貨建てであること、供給能力に見合うことが重要なのです。
供給能力とは、生産能力といってもいいのです。戦争中は、戦争のために、人手が兵隊として多く使われました。日本の農業の働き手が減りました。
そもそも、石油、鉄鋼石の輸入を止められたのが、戦争への道へ進んでしまった理由なのです。
供給能力、農産物収穫が少なくなり、元々の資源の輸入を止められていたのです。
国債は発行が続きますが、生産したくてもできなかったのです。
供給能力がなかったので、日本国債は、戦後のインフレ状態になり、事実上の貨幣の消滅があったのです。
国債発行の条件として、生産能力が充分にあることが条件になります。
日本の現在は、まだ間に合うのです。この供給能力、生産活動に使われるインフラがまだ残っています。
現在のデフレ状態が進むと、日本国内の生産設備が消えてしまします。
財務省の決算書の作成上に、国債の『書換』とした行為を知りながら、毎年、国債の新規発行も行い、尚、財務諸表の負債額がドンドン増えることに、経理マンとしての不満が原因だとしたら、恐ろしいことになります。政府の財政運営は、世界中のどこの政府でも、負債は増え続く状態でなければ、現実に運営が不可能であるからです。
ましてや、この負債の返却をした国は、過去にも現在にもありません。日本だけのことです。
大蔵省がアメリカの圧力で解体させられます。バブルの影響で、日本はアメリカの金融資本の牙城である、ニューヨークのロックフェラーセンター(国債金融資本の一つの姿、ロックフェラー財団です)を買い取ります。多分、このことも大きく国際金融資本を刺激したでしょう。
バブルそのものが、経済の異常状態になります。言い換えれば、人間の脳の思考停止状態です。国際金融や、国際政治が見えなくなってしまうようです。
バブル崩壊などのことは、一生に一度経験するかという経済事件です。
バブル崩壊の時期の橋本政権で、アメリカから構造改革のリストを突きつけられます。郵政の民営化も入っていました。
そして、赤字財政と言われる国債の償還の圧力を受けて、消費税の増税をします。
ここから、日本はデフレ経済に下りだします。
財務省と金融庁に解体させられて、それまでの、ケインズ経済学から、ミルトンフリードマンの新自由主義が、完全に日本を支配することになります。
構造改革、規制緩和で、起業が皆にできる。税制改革もドンドン進みます。要するに、金持ちの所得税が低く設定されてゆきます。投機や投資に対する利益に掛ける税金を安くしてゆきます。
財務省は、トリプルダウン方式などのプロパガンダがメディアで蔓延らさせます。
企業した人に、スタートラインが皆同じなので、平等で自由なのだ、とするプロパガンダで、国際金融資本が入りやすい日本の構築が本格的に行われてきたのです。
こうして、日本は実態経済を軽視する金融経済に重点におく政策で、供給能力が消滅の方向へ向かっているのです。国際金融資本は、利益のみ追求しているので、利益を得たあとの社会、壊された共同体などは、一切を気にしません。
二分されている金持ちのグループは、庶民との対話は無いようです。金持ちの人達がサロンを作り、そのサロンが世界観なので、庶民のことは肌感覚での知覚がありません。
日本では、陰謀論があまりにも言われないのです。
ヨーロッパやアメリカでは、この陰謀論が言われ続けています。実際に闘いの歴史が全てであるヨーロッパでは、民族的な陰謀で社会的な事件、戦争が常に発生してきました。時代により違いがありますが、単独国家での戦争は存在せずに、いろいろの国との陰謀が蠢いた争いを有利にしようとしていたようです。その状態にあらゆる陰謀が存在してきたようです。
平和主義の日本人の私たちには理解しがたい状態がヨーロッパに蔓延していたようです。大陸の争いの文化は、日本人の想像以上のようです。
アメリカ、ヨーロッパも日本も金融経済が盛んになり、実態経済が萎んでゆくのです。
パンデミックで経済の低迷が究極に起こり、大恐慌時代に突入して、世界が綻びを呈しています。
正しい経済学を認めたくない、という方向が存在して、それが多数意見なのです。
現実が間違っていて、正しいのは理論なのだ、という情念が存在します。 次の項では、この認識の世界観で、紛らわしい、猥雑な現実が間違っている。だから理想を作り構築して、机上の空論である理論が正しいとすることで、習慣的に思い描く理想の世界観に溺れることで、救われるとしている人間の姿を説明していと思います。
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