コンブの日記

山登り、旅、その他コンブが感じたことを綴った日記です!

剣山~心のお洗濯

2005年10月04日 | 日記
・アクセス6000超え!(地味に毎日たし算してます
・剣山はハプニングはなかったけど、のんびり楽しめました。
こちらはこないだの日曜の山行記です。

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5:00起床。
目が覚めると天窓越しに青空が見える。
ほっとして、二度寝してしまった。


5:30。
おっといけねぇ、寝てもうた。
「・・・?!」
さっきまでの青空は夢だったかのように、天窓の四角い空は真っ白になっていた。

飛び起きてテレビをつけると、天気予報では、天気は下り坂だという。
今日は伏美岳に登る予定だった。
初めて登る山の展望が無いのは空し過ぎる。
そこで、登ったことのある剣山に急遽変更した。

7:00、自宅を出発。

7:40剣山登山口に到着。
7:55剣山登山口を出発した。

お地蔵さんがたくさんある。
剣山は信仰の山としても有名だ。

しょっぱなからキツイ登りだが、溜まる乳酸が心地よい。(変態&マッチョ&ナルシスト

登山道は頂上以外、終始森林帯である。(頂上は岩)
森林限界超えの岩場やガレ場や噴火口などを歩くのも好きだが、私はやはり、森の中を歩くのが一番好きなんだということを実感した。

今日は本当に静かな登山である。
人がいない山というのはけっこう好きだ。
鳥の声、風の音、心地よい音色だけが耳に入ってくる。

・・・と、思ったら前に6人のパーティがいた。
非常に遅い為、追い越した。

「母の胎内」という岩をザックを背負ったままくぐり抜ける。
「やったー!!生まれた!!バンザーイ!!」
生まれた喜びをかみ締めながら、あっさりと頂上の岩のハシゴに到着。
時計を見ると9:30であった。
去年来たときは初心者の女の子がいたのもあったが、3時間かかった。
今回はその約半分の1時間35分ほどで到着!!
はっきりいって登り足りなかった。
もうちょっとしんどい思いをしたいのは、私がH・M(ハード・マゾヒスト)だから?!
フォーーー!!!

頂上のハシゴはけっこうコワイ。
ハシゴから岩に移るときが特にコワイ!!
気をつけて・・・っと。
「うっはぁーー!すっげぇぇぇーーー!!!」
そこは360度の大パノラマ!!!
十勝平野のパッチワーク、延々と続く日高山脈の稜線・・・。

先に来ていた方(札幌のkomatsuさんです!)に、地図を見せていただき、山の位置などを確認。
あれが芽室岳で、あれが伏美、ピパイロ、帯広岳、十勝幌尻、久山岳、戸蔦別、幌尻などなど・・・
風もあまりなく、おだやかである。
しかし、高層雲と、積雲が上昇気流によりどんどん上昇しているところをみると、天気は下り坂なのがわかる。
早く登ってきてよかった!!

komatsuさんは「若い女性が一人で山登ってるのは初めて見ました。」とおっしゃっていた。
たまにいるんだなー、変なのが・・・。

しばらくお喋りしていたが、集団がきそうだったのでkomatsuさんは先に下りた。
私はあまりの居心地のよさに、この場所がすっかり気に入ってしまってもう少しいることにした。

すると、スパイラルヘア&ヒゲのお兄さんがすごい勢いでハシゴを登ってきた。
そして、剣の刺さっている一番高いところに立ち、日高山脈を眺めながら「あの山はなんていう山ですか?」と聞いてくる。
さきほどkomatsuさんに見せていただいた地図で予習済だったので、芽室岳だと答えた。
彼は、このあと登る山を今決めているんだと言う。
ようするにダブル登山だ。
私は伏美岳をオススメした。
すると、伏美に行くことになったらしく、すぐさま下山を開始した。
この岩を降りるときも、梯子ではなく鎖を使い、あっという間に消えていった。
ダブル登山はちょっとかっこいいけど、風景をあまり見ていなくてせわしなかった。
私はのんびりがいいな。
そういえば彼も1時間半で登ってきたらしい。

そのあと、集団が登ってきたので、私も下山を開始することにした。

梯子を降りたとたん、ガスがかかってきた。
最高の展望が見れて、ホントラッキーだった

順調に下っていると、たくさんの登山客とすれ違う。
本当に早く登ってきてよかった~~~
すれ違う人みんな、声をかけてくれる。
こういうのってうれしいな

そして、笹刈りをしている親子3人に出会う。

奥さんと娘さんはこちらには全く興味はなさそうだったが、おじさんはなぜだか私に興味深々だ。
「どこから来たの?」
「何時から登ってるの?」
「すごいなあ~、スーパーウーマンですね。」
スーパーマンの女バージョン?!あの~、私、人の役に立つこと何もしてないんですけど・・・

それからおじさんの解説つきの下山となった。
ここらの熊は気がいいだとか、これはお地蔵さんではなく観音さまであって、全部で33体あるということ、死ぬときは観音さまを拝みなさい、そうするとおだやかな気持ちになります、などなど・・・。

おじさんは帯広人だが、週に1回、必ずこの剣山に来て笹刈りをしているらしい。
そして、心の洗濯をしているのだそうだ。

「ここに来ると、心が真っ白になります。
ところが、人間ですから、普段は欲が出たり、不平不満を言ったりして心が汚れてくるのです。
そうして、またここに来ると心が洗われる。」
そうおっしゃっていた。

しかし、毎週同じ山とは・・・。
なるべくなら毎週違う山に登りたいなあ~と思ってしまうのは私が欲深な証拠なのであろうか・・・。