阿蘇の春
「くふうする生活」
とにかく考えてみること、くふうしてみること、そしてやってみること。失敗すればやりなおせばいい。やりなおしてダメなら、もう一度くふうし、もう一度やりなおでばいい。
同じことを同じままにいくら繰り返しても、そこには何の進歩もない。先例におとなしく従うのもいいが、先例を破る新しい方法をくふうすることの力が大切である。
やってみれば、そこに新しいくふうの道もつく。失敗することを恐れるよりも、生活にくふうのないことを恐れた方がいい。
われわれの祖先が、一つ一つくふうを重ねてくれたおかげで、われわれの今日の生活が生まれた。何気なしに見のがしている暮らしの断片にも、尊いくふうの跡がある。
茶わん一つ、ペン一本も、これをつくづく眺めてみれば、何というすばらしいくふうであろう。まさに無から有を生み出すほどの創造である。
おたがいにもう一度考え直そう。きのうと同じことをきょうは繰り返すまい。どんな小さなことでもいい。どんなわずかなことでもいい。きのうと同じことをきょうは繰り返すまい。
多くの人びとの、このわずかなくふうの累積が、大きな繁栄を生み出すのである。
阿蘇の草原に春咲く花たち
キスミレ&リンドウ イチリンソウ オキナグサ ミツバチグリ
「百ヶ日」
母ちゃん、明後日は母ちゃんが逝ってから百ヶ日だね。
どうですか、天国では父ちゃんと仲良くやってますか?
今、よく思うことがあるんだよ!
介護する私は、睡眠不足になることもあったし
精神的に、「きつい・しんどい」と思うこともあったけど・・・
でも、それ以上に母ちゃんの方がしんどかったんだよね。
自分の息子に、下の世話をさせる母親って辛いよね。
自分の息子に、仕事を休ませた母親の気持ちって・・・
何度となく、母ちゃんは僕に言ったね。
「ねぇ・・・私を、殺して」っと
母ちゃんの気持ちがよく分かるだけに、その度に涙したけど
僕は、息子だよ。
何を、遠慮することがあるの・・・
「そう、言わせた、自分が悔しくて・・悔しくて」
母ちゃん・・
母ちゃんがボケてたら、
母ちゃんは、精神的には少し楽だったかもしれないね!
明後日は、もう、百ヶ日だよ!
母ちゃんの、死に顔、本当に綺麗だったよ。
穏やかで、ニッコリと微笑んで、
今にも、起きてきては
「tomo、仕事は終わったの・・・」って言いそうで・・・
あなたの息子でよかった。