フラワーヒル菊池高原(熊本県)
「年の瀬」
年の始があれば年の終わりがあるのはあたりまえで、だからいまさらになってバタバタあわてる必要もないのだが、やっぱり年の暮れになってみると、あれもこれもとウロウロする。一年三百六十五日の最後のしめくくりをつけておきたいと思うのである。
人間、生まれたときがあれば死ぬときがあるのはあたりまえで、だから死が近づいたとていまさらあわてる必要もないのだが、さてとなると、やっぱりあれこれと気ぜわしくなる。年の瀬はむりやりにでも越せるが、生命の瀬はそんな具合にはゆかない。
年の瀬は、これを越してしまえば年の始めがある。しかし生命の瀬はそれでおしまい。まことに融通のきかない話である。
しかし融通がきかないからこそ、人はまた真剣にもなるのであって、融通無碍もいいが、融通のきかないこともまた一得がある。
人はさまざま。事もさまざま。いろいろと気苦労なことであるが、人生の最後には融通のきかない一線があることを知って、つねひごろから心がけをよくしたいもの。
こんなことはわかりきったことだが、わかりきったことだけに、何度も自分に言い聞かせておきたいものである。
熊本県・菊池市
フラワーヒル菊池高原
日本最大級のスケールを誇る木と花の楽園のテーマは、 "人と自然との共生"。自然のままの地形と木々を最大限に生かし、その中で花を咲かせていくという理念のもとに設計・造園されています。
「百ヶ日・NOⅡ」
母ちゃん、今日は百ヶ日だよ!
父ちゃんと母ちゃんが大好きだった赤飯だよ!
それに、ホラ
母ちゃんが大事に育てていた欄の花が綺麗に咲いたよ!
母ちゃん
覚えているね。
もう、今から13年前にもなるけど
息子が破れているジーパンを穿いていて
母ちゃんが、ミシンで綺麗に縫ってあげたね・・・
「洋ちゃん・・・ジーパンが破れていたから
婆ちゃんが綺麗に縫ってあげたからね」って自慢げに・・・
息子は目を丸くして、顔は紅潮させて
「婆ちゃん、なんちゅうことをしてくれたとね!」
「この、破れがいいとよ」って
「元通りにせんね」カンカンに怒って
母ちゃんは、キョトーンとして・・
せっかく、目の悪いのを孫のために頑張ってくれたのにねぇ!
その後の一言は面白かったよ!
「そんな、破れたズボンば穿いて・・・・」
「乞食じゃあるまいし・・・乞食でも穿かんばい」
妻が何度言っても聞かなかったのに
あの、一言以来
息子は・・破れたジーンズを穿かなくなったよね!
いつも・・・爺ちゃん・・・婆ちゃんって
息子は、爺ちゃん、婆ちゃんが大好きだったからね!
今日は、大好きな爺ちゃん、婆ちゃんに会いに来てくれたよ!