ずーっと念願だった、高知県宿毛市の沖の島にある土佐沖ノ島灯台に行く事に決めたのは、前日の3月25日の仕事をしている最中だった。その日は早々と仕事を終え、自宅に帰ってから慌てて旅の準備を行った。沖の島への定期連絡船は7時に片島を出発するので、当日の22時に自宅を出発した。
山陽道の三木小野ICから高速を走り、倉敷JCTから瀬戸中央道へと走る。瀬戸中央道に入ると、電力不足に対する方針として照明の減灯していたので暗かった。最初の休憩を鴻ノ池SAにて行うことに、SAに到着した時はちょうど、日付が25日から26日に変わった瞬間だった。SAの自販機で眠気覚ましのコーヒー(120円)を購入、その後再び高速を走る。瀬戸大橋も同様に減灯していた、与島PAを通り過ぎた直後に見える鍋島灯台の点灯を眺めつつ、坂出JCTから高松道へと走る。0時30分過ぎ、この頃から眠気が襲うようになってきたので豊浜SAで2時間ほど仮眠を行った。
仮眠前にセットした携帯のアラームで目を覚まし、2時39分に出発。高松道を走り川之江JCTから高知道を走り須崎東IC(2,000円)で高速を下り、その後は須崎道路(無料)を走り新荘川橋東詰から四国横断道→国道56号と走る。5時15分過ぎ、国道沿いにあった「すき家」にて朝飯を食べることにした。店内は自分1人、朝っぱらから食べる牛丼(540円)は胃にずっしりと堪えた。食後も国道56号→国道321号→県道354号と走り定期船乗り場に到着したのは6時過ぎだった。
![Dscn3402 Dscn3402](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/31/17c8557ff2aa8962cc168a8aaa78a84b.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
観光センターの前に車を止め、沖の島(弘瀬)行きの切符(1,300円)を購入。駐車場の事を訪ねると、手前に赤色のコーンが立っている向こう側ならどこでもよいとの事だった。車を駐車場に止めに行き、暫くの間を車の中で過ごす。6時40分過ぎから乗船が可能と聞いていたので、40分過ぎにカメラバッグを背負って乗り場へと向かった。
![Dscn3404 Dscn3404](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/60/06b29ede92d13e0e4072a11729a93e61.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(40mm)
定刻の7時に出航、客は10数人ほど居たが、殆どが釣り客だった。定期船は鵜来島を経由して、8時15分過ぎに弘瀬に到着した。
![Dscn3407 Dscn3407](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/af/4635eb7827a4e54cc6a964dff286a438.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
定期船乗り場に居た地元の方に沖ノ島灯台への行き方を聞き、近くの自販機でお茶など(280円)を購入し、8時20分から灯台を目指した。
![Dscn3408 Dscn3408](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/e5/e5c68d1da2fc4c570fcaf4239b22b0f2.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
定期船乗り場からまずは南へと向かう。
![Dscn3439 Dscn3439](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/1c/725c548c02280082bacb513baa8b03c8.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
途中から舗装工事をしていたが、道はしっかりとあった。途中にKDDIの沖ノ島弘瀬局のアンテナが立っている方に進むと、そこから灯台へと続く道になる。
![Dscn3416 Dscn3416](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/78/18fd5d3271680efbfbfc376cf2681e35.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
灯台へと続く道は少し登り、轍があったので軽であれば通れる道だった。途中に電柱も立っているし、電線もしっかりと灯台方面に延びていた。
![Dscn3418 Dscn3418](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/31/0ad548823ab46c3ee7c0e315327d2f54.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
歩き始めて30分、ようやく遠景にて灯台を確認できた。
![Dscn3419 Dscn3419](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/f6/28965df4b7dc73f5a9653e0cd13f0933.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
灯台が確認できてからすぐ、灯台へと続く道が舗装された道に変わり、道が急坂になった。
![Dscn3424 Dscn3424](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/0f/6aca462f4f691c5dffb64f1d25e4aade.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
定期船乗り場から40分ほどでようやく灯台に到着した。
![Dscn3429 Dscn3429](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/c9/02e693113aa76adb5ef3b1a45bc5f068.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
![Dscn3428 Dscn3428](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/be/4f2226876ce76555de581f4eec0e4605.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
手前の門はしっかりと施錠してあったが、奥にある門は開放していた。なんで?
![Dscn3426 Dscn3426](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/47/6b5141de78761ea8ea692013f2c172c9.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
プレートしっかりとした代物で、他ではあまり見ない大きさだった。
![Img_9569 Img_9569](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/2f/aee09401df134e962808ca064ec749f1.jpg)
2011/3/26 EOS 5D/EF24-105mm(28mm)
苦労して灯台までの道のりを歩いてきたが、素晴らしい青空と良い感じの雲が現れた。これまでの苦労も報われる、勿論誰も来ない灯台で独り占めで撮影を行った。
![Img_9621 Img_9621](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/eb/79e574ee1206e17c3d9f64854ff71a90.jpg)
2011/3/26 EOS 5D/SIGMA DG15mm
撮影を始めて15分ほどたった頃、確かレーマークビーコン付近でウロウロとしていた時に右足にズシンと痛みを感じた。そこから旧退息所跡に向かおうとした瞬間、遂に右足がピッキーンとなった。立っていられないほどの衝撃、10分ほどその場で蹲っていた。
![Dscn3431 Dscn3431](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/47/97fa11dc68163948f6f674f63cb59d16.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
なんとか自力で歩けるようになったので旧退息所跡と向かう、門扉跡にもプレートらしきものがあったが、表記が灯台ではなく燈臺と記されていた。
![Img_9622 Img_9622](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/dc/7d75835fe8f481018d1159119b1acce9.jpg)
2011/3/26 EOS 5D/EF24-105mm(24mm)
10時20分過ぎ、先ほどまで晴れていた空が急に雲で覆われてきた。雨が降るような気配は無かったが、ここで撮影を終了し、10時25分に灯台を後にした。来た道を戻る、先ほどつった右足だけでなく、左足もそろそろ限界がきていた。それでもなんとか弘瀬の町までたどり着いたのは11時過ぎだった。
弘瀬の町の商店でパンとジュース(341円)を購入、本当は昼飯を食べたかったのだが、商店のおばちゃんに、弘瀬の町で食事する場所はなく、母島には食堂があると教えてくれたので、少しでも空腹を満たすためにパンとジュースで急場を凌いだ。母島までは車で10分ほどと教えてくれたが、交通手段はないとの事だった。
![Dscn3441 Dscn3441](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/8b/b9ac3eea44e43f14aa303c84f719d2ec.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
車で10分、歩くと1時間くらいだと、その時は軽く考えていた。弘瀬から母島への道は登りの海岸沿い、最高の景色を見ながら母島へと歩き出した。
![Dscn3442 Dscn3442](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/82/92a352e10e9006cb47758793f29b107c.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(101mm)
桜も開花していた、木によっては結構咲いていた。
![Dscn3443 Dscn3443](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/bb/cca11c13985c4c5f88132af6098c3093.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
![Dscn3445 Dscn3445](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/12/d50af1f9755ebf5ba4fcf98b6f85329e.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(123mm)
母島へ向かう途中、ほとんどの場所から遠景にて灯台が確認できた。歩き始めて30分ほど経ったところで両足が限界に達した。足が全く動かない、それどころか立っていられないほどの激痛が襲ってきた。こむら返りだと思う、10分ほどその場でもがき苦しんだ。暫くすると痛みは和らぎ、再び母島を目指して進むのだが、足取りはこれまでと違い、かなりのペースダウンとなった。
![Img_9626 Img_9626](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/f8/b147d31810f37f5b0edccd382ddd98c7.jpg)
2011/3/26 EOS 5D/EF24-105mm(24mm)
それでも必死で足を前に出し先へと進む、只でさえ運動不足なところに一気にハードな灯台巡りをしたツケだ。白岩岬の素晴らしい景観が現れたが数枚の写真を撮っただけ、すぐに母島へと向けて歩き出した。更に30分ほど歩いた場所で再びこむら返りが、蹲っていた時にたまたま通りかかった車から声をかけてくれた。
「どこまで行くの?大丈夫かい」
その方は、週末だけ母島で歯科をやっている先生だった。母島まで行くことを伝えると、車に乗せてくれると言ってくれた。情けないところではあるが、遠慮できるような状態でもなかったので有難く乗せてもらうことにしたが、助手席に座ろうとした瞬間にまたこむら返りが起こった。更にその場で5分ほどもがく羽目に、ご好意で車に乗せてくれるといった先生にまで迷惑をかけ、結局は10分ほど経ってからなんとか車に乗ることが出来た。その先生はひじょうに優しい方で、食事をする場所まで送ってくれると言ってくれた。2分ほどで母島に到着、おきのしま旅館(食堂も兼ねている)まで送って頂いた。
![Dscn3454 Dscn3454](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/7b/59cb8f0e180abdb99727a86d5ae1b3f1.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
先生にその場で深々とお礼をし、食堂でちゃんぽんめん(550円)を食べた。ちゃんぽんめんを食べながら食堂のおじさんに、土佐烏帽子埼灯台の事を訪ねると行き方を教えてくれた。猪がいるけど、夜行性だから大丈夫とも言ってくれた。食事を済ませ店を出る、両足は先ほどよりはだいぶ楽になっていた。時間は13時前、定期船が来るまではまだ2時間ほどあったので、土佐烏帽子埼灯台を目指す事にした。
おじさんから聞いたとおりに母島の町から石段を上る、猪避けの扉をくぐり進む。最初は結構な登りで、まだ両足は完全ではない状態だったので辛かった。一応は道もあり、電柱も電線も延びていたので、それを頼りに進んだ。さすがに写真を撮る余裕は無かったが、40分ほどは黙々と歩き続けた。途中で運輸省の石碑を見つけたので近いと思ったが、結局は土佐烏帽子埼灯台は見つからず。時間は14時過ぎ、ここらで折り返さないと15時20分の定期船に乗り遅れると思ったので泣く泣く引き返す事にした。
来た道を戻る、達成感のないまま戻るのは非常に辛く、両足は何度限界を超えてたであろう、15時過ぎ、無事に母島の定期船乗り場に戻って来る事が出来た。母島の定期船乗り場は、昼飯を食べたおきのしま旅館の前で、横には切符売り場もあった。片島行き(1,300円)の切符を購入し、時間まで乗り場にあった椅子に腰掛けて待った。
![Dscn3462 Dscn3462](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/84/717eb6a9967e6736219710c9f621cc27.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
15時25分過ぎ、少し遅れて定期船が入港した。地元の人達も結構乗っていた、母島を出た定期船は弘瀬へと向かい、鵜来島経由で片島には17時過ぎに到着した。定期船乗り場から駐車場まで歩くのだが、疲労困憊で満身創痍状態だった。この後の予定はなく、車中泊も厳しいと思ったので近くのビジネスホテルに泊まろうと何件か尋ねて回ったが、どこも満杯だった。仕方なく車中泊する事に決め、近くのスタンドで給油(48.04㍑・7,302円)を行った。その後に近くの温泉を探すと、近くに「一本松温泉」があったので向かう事に。
![Dscn3463 Dscn3463](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/57/972ef74290053cd0ac1a80388f13c877.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
県道354号→国道321号→国道56号と走り、一本松温泉に到着したのは18時過ぎだった。この時は近くの駐車場は満車状態で、少し離れた場所に車を止め、下着などの着替えだけを持って温泉へと向かう。入浴料(400円)を支払い温泉へ、いつもなら体と頭を洗ってすぐに出るのだが、この日は湯舟にじっくりと浸かり疲れを癒した。
![Dscn3464 Dscn3464](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/c4/7249e56d62b00b609faebf9d9c6a84de.jpg)
2011/3/26 Nikon COOLPIX P5100(35mm)
温泉を出た後は、温泉に併設してあったあけぼの荘にて晩飯を食べる事にした。からあげ定食(950円)を注文、もちろんご飯は大盛仕様で。温泉で疲れを癒し、大好きなからあげ定食で腹を満たした。大変美味しゅうございました。
後は寝場所を探す、明日は高茂埼灯台から灯台巡りをスタートする予定なので、車中泊は近くの道の駅・みしょうMICに決めた。一本松温泉から国道56号を走り、道の駅には19時45分に到着した。
車は比較的に照明が当たらない場所に止め、道の駅のトイレで歯磨きを済ませた。その後は車内で携帯のワンセグでテレビを観たりしながら過ごしたが、ホッとした瞬間に一気に眠気が襲ってきたので、携帯のアラームを5時30分にセットして眠りに就いた。
本日の走行距離 461.0Km