左下のベッドサイドのテーブル?を見て!
ベッドの中でふかふかのクッションにもたれ、
キャンドルの灯りでコーヒーを飲みながら読書をしたのかな?
1ダースの銀のカトラリーは曇りなく磨かれて
引き出しの中で 出番を待っている。
華やかなパーティーをたくさんこなしてきたんでしょうね。
ベッドの中でふかふかのクッションにもたれ、
キャンドルの灯りでコーヒーを飲みながら読書をしたのかな?
1ダースの銀のカトラリーは曇りなく磨かれて
引き出しの中で 出番を待っている。
華やかなパーティーをたくさんこなしてきたんでしょうね。
超寂しがりのおじいちゃんのことを 以前に書きました。
その続き。
休日は勤務者が少ないので、「おーい!」に対応できません。
ずっと叫ばしているわけにもいかないので、
車椅子に乗せて オムツ交換・点滴刺換え、ずっと連れて歩きました。
ドアの外、目の届くところに居て貰っても
返事があるまで「おーい!」
仕方なく助手さんと歌を歌うことにしました。
おじいちゃんも知っている小学生唱歌です。
何十曲歌ったでしょうか、人の気配を感じてドアを振り返ると
院長がニヤニヤしながら立っていたのです。
(げげっ、いつからそこで?)
「・・・大変ですねぇ(笑)」
そういって去って行きました。
あとでカルテを見ると
看護婦の歌声を聴いているとおとなしく大声を出さない
と書かれていました。
記録に残すのはやめて~~~~!!!
その続き。
休日は勤務者が少ないので、「おーい!」に対応できません。
ずっと叫ばしているわけにもいかないので、
車椅子に乗せて オムツ交換・点滴刺換え、ずっと連れて歩きました。
ドアの外、目の届くところに居て貰っても
返事があるまで「おーい!」
仕方なく助手さんと歌を歌うことにしました。
おじいちゃんも知っている小学生唱歌です。
何十曲歌ったでしょうか、人の気配を感じてドアを振り返ると
院長がニヤニヤしながら立っていたのです。
(げげっ、いつからそこで?)
「・・・大変ですねぇ(笑)」
そういって去って行きました。
あとでカルテを見ると
看護婦の歌声を聴いているとおとなしく大声を出さない
と書かれていました。
記録に残すのはやめて~~~~!!!
和田さんの心電図の波形が、急に悪くなりました。
期外収縮が頻発、それでも数回づつで正常に戻っていたのが
2時間後には ずっと途切れなく期外収縮です。
調子が悪いとSpo2が70%まで急激に下がる患者さんであり
90歳も間近なので 予断を許しません。
「・・・蓬団子とイチゴ、食べたい」
家族の了承があれば、患者さんの希望はなるべく叶える、
小さな病院の強みです。
院長のOKが出たので、家族に連絡して買ってきてもらい
少しづつ食べさせます。
食べるたびSpo2が80%を割りますが、酸素をフラッシュしながら
少しづつ、少しづつ。
「もういいよ。明日食べる。冷蔵庫に入れといて。ありがと」
・・・彼女の生きる気力が 明日につながったような気がしました。
日勤が終わり挨拶にいきました。
「2日休んだら来るからね」と伝えると
和田さんが目を閉じたまま「・・・明日・・・」と言いました。
仕事に来るわけにはいかないと言っても、
首を振り、明日、と繰り返すのです。
「じゃあ、明日はお見舞いに来るよ。」
やっと ちょっと笑ってくれました。
次の日、庭のパンジーを持って訪室すると、
和田さんは持ち直してすやすや寝ていました。
私の「明日」は99%確実にやってきます。
多分いつもと変わらない平和な「明日」です。
でも病室の患者さんの「明日」は、とても遠い。
「今日をがんばろう」「明日までがんばろう」
そうやって乗り越えていく時間は、とても重い。
子供に気軽に「また今度ね」と言うのとは違います。
どうやって生きる気力を支えていけるのか
いつも考えていたい。
期外収縮が頻発、それでも数回づつで正常に戻っていたのが
2時間後には ずっと途切れなく期外収縮です。
調子が悪いとSpo2が70%まで急激に下がる患者さんであり
90歳も間近なので 予断を許しません。
「・・・蓬団子とイチゴ、食べたい」
家族の了承があれば、患者さんの希望はなるべく叶える、
小さな病院の強みです。
院長のOKが出たので、家族に連絡して買ってきてもらい
少しづつ食べさせます。
食べるたびSpo2が80%を割りますが、酸素をフラッシュしながら
少しづつ、少しづつ。
「もういいよ。明日食べる。冷蔵庫に入れといて。ありがと」
・・・彼女の生きる気力が 明日につながったような気がしました。
日勤が終わり挨拶にいきました。
「2日休んだら来るからね」と伝えると
和田さんが目を閉じたまま「・・・明日・・・」と言いました。
仕事に来るわけにはいかないと言っても、
首を振り、明日、と繰り返すのです。
「じゃあ、明日はお見舞いに来るよ。」
やっと ちょっと笑ってくれました。
次の日、庭のパンジーを持って訪室すると、
和田さんは持ち直してすやすや寝ていました。
私の「明日」は99%確実にやってきます。
多分いつもと変わらない平和な「明日」です。
でも病室の患者さんの「明日」は、とても遠い。
「今日をがんばろう」「明日までがんばろう」
そうやって乗り越えていく時間は、とても重い。
子供に気軽に「また今度ね」と言うのとは違います。
どうやって生きる気力を支えていけるのか
いつも考えていたい。