一日の尿量が 500、400、50、25ミリリットルと減り、
富さんは眠るように亡くなりました。
付き添う家族が交代の時間を見計らうように
たくさんの見守りの中、鼓動を止めました。
家族・親族が口々に「大往生だ」と喜びました。
でもわたしはもうこんな看取りはしたくない。
苦しい息の下、看護婦の腕や髪をひっぱり
叩いて苦しさを紛らわしていた。
何度となく「もう逝っていいかい?」「帰りたい」「早く死にたいよ」
とうめいていた。
なにもせず 見守るだけは 辛すぎる。
富さんは眠るように亡くなりました。
付き添う家族が交代の時間を見計らうように
たくさんの見守りの中、鼓動を止めました。
家族・親族が口々に「大往生だ」と喜びました。
でもわたしはもうこんな看取りはしたくない。
苦しい息の下、看護婦の腕や髪をひっぱり
叩いて苦しさを紛らわしていた。
何度となく「もう逝っていいかい?」「帰りたい」「早く死にたいよ」
とうめいていた。
なにもせず 見守るだけは 辛すぎる。