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**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

曖昧な笑い

2005年08月31日 | 病棟
院長に呼び止められた。
「・・・ああ~~、あのぅ、倉橋さんが入院します」
「・・確か国立病院に入院してましたよね?どうしたんですか?」
「退院が決まったんだけど、家に帰る前にワンテンポ置くという事で・・よろしく・・・」

なんだか歯切れが悪い。目が泳いでる。
悪い予感を抱きつつ ちょっぴりの笑顔で訊ねる。
「・・・それで先生、どこが悪いんですか?」
「・・・ええと・・・老衰・・・。」

・・・老衰・・・
それって 病気じゃないですよね?
家に帰すきっかけを 一番つかみにくい。
ということは、またしても天国の待合室!?
慌てて倉橋さんの情報を集める。
 
=96歳。食事・飲水できず。自力排尿不可。一日三回の導尿。
 心不全・慢性腎不全持ち=

行く場がなくて気の毒な患者さんを また引き取ってしまったのね?
(ハラハラ綱渡りで看取るのはこっちなんだゾ~
 たまにはピチピチの若い兄ちゃんでもよこしてくれ~~!)
密かに心の中で叫んでみたけど、
やっぱり聞こえてないよね・・・・。

玉虫

2005年08月31日 | 生活
里山に遊びに行って 玉虫を見つけました。
昔、社会の教科書で 「玉虫厨子」というものを見ましたが
ほんとね、なんて美しい虫なんでしょう!!
エメラルドグリーンに浮かぶ虹色に
海は息を飲み、手に取ることを怖がりました。
こんなに美しくて どうやって自然界で生き残るのか・・・
虫たちには 色が見えないの?
だとしたら 玉虫は自分の美しさを知らないの?