赤い椅子

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引出しが多い人

2016-09-04 22:24:00 | ノンジャンル
9月に入ってもムシムシたまらなく不愉快な暑さが続いている。
1日、毎日文化センターの短期講座「成長する夏目漱石」の1回目受講。
講師は坪内稔典氏。1回目は「丁々発止の男と女」

ずーと昔、一応「坊っちゃん」や「吾輩は猫である」「虞美人草」など
読んだことがあるが、通り一遍…あまり印象に残るほどもなく、
読んだつもりになって過ぎたように思う。

最近新書版で『漱石 母に愛されなかった子』『再発見 夏目漱石』を
面白く読み、いま読み返せばなんだか面白いかもしれない…と
思っていたタイミングでこの講座があった(*^^)v

明治元年生まれの漱石、来年は生誕150年(没後100年)
なかなか面白いと漱石がまた読まれているらしい。
因みに生誕150年の仲間には、子規や幸田露伴、南方熊楠らがいる。

成長する…というのは近年、改めてみんなに読まれ研究されてその意味で
漱石はどんどん成長しているという。

『吾輩は猫である』で遅い小説家としての出発だったが、
新聞小説ということもあり一般の人にも読みやすい文で書かれたらしい。

彼の小説すべてに一筋縄ではいかない女性が出てくる。
小説に出てくるそんな女性、そして身近な女性である妻…
女性に活力がいっぱいの漱石文学に少しふれた1時間半だった。

余談だが俳句と川柳の大きな違いに話は及ぶ。
「台風が毛虫を家に投げ込みぬ」1日の毎日新聞季語刻刻の句だが、

凶暴な台風を受け入れ、大自然と共存したいという願い、
それが季語「台風」の本意であるが…大きな被害を及ぼした台風のあと、
大急ぎでその欄のエッセイを書きなおしたという裏ばなしも付く…

この句の場合投げ込まれた毛虫にいやだな~という思いと、
面白いな~というように思いに幅がある。これが俳句。
川柳は思いが定まっている…という違いらしい。

講座が終わってお昼ご飯を時間の許す人はよかったらご一緒に…
と声をかけてくれる。
本当に気さくな先生…勇気を出して行きましたよ!中華のランチに(*^^)v

次は15日…楽しみだ。
いろんな引き出しのある人の話は広がりがあって楽しい!(^^)!
コメント (2)
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