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『俺様ティーチャー』第5巻/椿いづみ

2009-06-23 | 少女漫画
 
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始まりは、とにかく暴れたいだけの鷹臣くん。第5巻でまず笑ってしまうのが、声に出して喋ってないのに真冬と鷹臣くんが
(なんでもいいから理由つけて暴れたかったんだね…)
(ああ…とってもな…!!)
と、お互いのモノローグを読んで意志疎通ができてしまっている処。テレパシーかよっ(笑)
海に来たカップルは水辺で水をかけあうものだと聞き、いきなり真冬を海に突き落とす鷹臣くん! 鬼だ!
(ときめくか?)
(無茶いうな)
再度のテレパシー。
そこに現れたカツアゲ集団を、全員呼んでこいと容赦なくぶちのめす鷹臣くん。誰も敵わない、誰も立ち向かえない、不動の地位。ああ、これが鷹臣くんだと思う真冬。やっぱり私も不良だ。鷹臣くんを最低だとは思うんだけど、その強さにはときめいてしまうよ。

結果的にそこを通りがかったある家の召使いを助けたことになり、お礼にと屋敷に招かれる。
今からお嬢様が参りますと言われ、「だってお嬢様だよ!?」と目を輝かせる真冬。鷹臣くんに「金持ってりゃ誰でもお嬢様だ」と言われてがっくり。現れたのは高飛車な茉莉花(まりか)様。それでも麗しい…っ!!とときめく真冬。つくづく女の子が好きなんだねー(笑)
執事のリーダー三ツ林(みつばやし)が自分を欲しがってくれないと悩む茉莉花様。
欲のない人間なんていないんだよとムシャクシャする鷹臣くん。思い出すのは入院中の自分の祖父。そして教師をしている自分自身。
昼ドラ『ラブの劇場』を見ていて「他の男の出現で女が大切だって気付いちゃったぜこれって恋?うっそーマジでー作戦」(笑)を思い付く鷹臣くん。
茉莉花をかっさらう鷹臣くん、それを見て追いかける三ツ林。「三ツ林が追ってくるのなんて初めてよ!!」と喜ぶ茉莉花、無言の憐れみの鷹臣くん。
追ってくる三ツ林に「キレイ事言ってんじゃねぇよ もっと欲しがんねぇと何も手に入んねぇよ」と言う鷹臣くんは、三ツ林に誰かを重ねてます。
入院中の鷹臣くんの祖父。お祖父ちゃんがどう絡むのかは、今本誌で少しずつ語られています。
そしてお礼をすると言う茉莉花に、何かを頼む鷹臣くん。それを聞いた茉莉花は、随分似合わないけど覚えておくと。

起き抜けに「なぁお前さ 欲しい物が目の前にあったらどうする?」と真冬に訊く鷹臣くん。
(間)
「もらう」
なんだこのマヌケさ(笑)

舞台は学園に戻り、スノウへの返信を考えているイチゴラブこと桶川番長(正確には元番長)。日常の出来事をドラマチックなポエムにしてしまう番長笑えます。
園芸部の花壇にボールを打ち込んでしまったサッカー部の連中をボコボコにすると、何故かお礼の花。またしても気付かぬ内に背後に鉢植え。鞄の中にサボテン。怖いっ!
こういう時に話しにのってくれる相手がいない。スノウとの伝書鳩での文通では時間がかかりすぎる。そこに通りかかったモールス真冬。これって友達とかそういう…。今の無し、今の無し!
とにかく捕まえてシメようと追いかけたら、食虫植物に覆われた園芸部のハウス(笑)

スノウに、うまくまとめられないけど、自分にも友達ができたみたいだと返信する桶川番長。

生徒会長の雅様は、用心棒部も役に立たなかったと、次の手を考えます。真冬と早坂くんの元に届く「三百六十度注意」と書かれた巻物。送り込まれた刺客は忍者気取りの由井忍(ゆいしのぶ)。

………その時
私は不覚にも 彼の姿に見惚れていました
そうです
一生懸命な姿は輝いていて
人を魅了するのです
敵だけど応援してしまう この気持ちは何でしょう?
そう…
同情です


『東西南北』の四コマは『花とゆめ』10号に掲載された物と続きの加筆です。
東高に通う兄の弁当を届けに行く南高の港、彼女の兄が寒川番長だったり。

第5巻は第24話~第28話と「東西南北」「ドラマCDになりました!」採録。
これは第20話(第4巻)のカラー見開きです。


お薦め度:★★★★☆
ベタベタなギャグが心地いい。「友達がいない」という寂しさすらギャグになってしまう。
一方、根底にあるテーマをきちんと描いてます。


↓番長かわいそう(笑)
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