アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

「陛下がご覧になっている」

2009-06-23 | daily
 
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小林よしのりの『天皇論』という本(マンガ)がわりと売れているようです。私は買ってないんですが(多分買わないと思う)、色々と共感できる事も書いてあるのだろうと思います。

私は天皇を「神」だとは思っていないし、昭和天皇も終戦後、ご自身は人間だと宣言されました。
それでも、天皇が日本人にとって神聖な存在であることに変わりはありません。私は右翼ではありませんし、思われたくもありませんが、政治家や国民はもっと天皇や皇室を敬う心を持つべきだと思っています。

産経新聞のコラムで知ったんですが、昭和8年に「ゴーストップ事件」というのが起きたそうです。
信号無視をした陸軍兵士が警官に注意され、警察に連行された事件で、軍部と内務省の対立にまで発展し、自殺者が出るまでの大事となりました。しかし事件は、「天皇陛下が心を痛められている」と知られ、内務省と陸軍省が和解して終わりました。

戦前のこととはいえ、天皇の存在の大きさを思わされる事例ですが、それに対し、今の政治は如何なものかと感じさせられるものがあります。
そもそも内閣総理大臣は天皇によって任命されるものであり、国会も天皇により召集されるものです。何かの番組で陛下が国会の開会を宣言されるシーンを見ましたが、議員達は皆礼服を着て、非常に厳かな空気でした。日本共産党の姿はなかったようですが。
ところがテレビで放映される国会や党首討論の模様は野次が飛び交い、卑劣にも見える下品な応酬が見られます。献金と汚職にまみれ、居眠りするなど言語道断。
政治家が一番に考えるべきはもちろん「国民」のことですが、自分達は今、「陛下に召集されて」この場にいるのだということを忘れて欲しくないし、忘れるべきではありません。

私はクリスチャンなので、子供の頃、悪さをして「(親にはばれなくても)神様はご覧になってますよ」と怒られたことが何度かあります。神の存在は今でも信じていませんが、それでも「悪いことをすれば報いを受ける」と考えるようになりました。

汚職に手を染めたり、国会で幼稚な罵り合いなどをする議員達は、「陛下がご覧になっている」ということを考えないのか。天皇は国家元首などではありませんが、政治家一人一人が「自分は『天皇』という神聖な存在のもと、こうして政治の場にいるのだ」という意識をもっと持てないものでしょうか。
カルト政党は論外として、信仰を持っている政治家はあまりいないかもしれませんが、国民に背を向け、汚職に奔り私腹を肥やすような者は国民を裏切っていると同時に、「陛下の心を痛めている」ことになります。日本人として恥ずかしくないのか。「陛下がご覧になっている」と思えば、恥ずかしいことは出来ないはずです。

天皇に今よりも強い権限を持たせることは難しいだろうし、様々な危険が伴うと思われるので私も反対です。
しかし日本人として「陛下に見られて恥ずかしくない」政治を行おうという意識をもっと持ち、自らを律して欲しいと考えずにはいられません。それは我々国民も同様です。

とまあ、かしこまった記事を書きましたが、実は9日に受けた健康診査・がん検診の結果がシロでホッとしてるのです。

GPTが51以上なんですが、これは単独で見る物ではないので別に構わないそうです。BMIは22.8kg/m2でした(18.5未満で痩せすぎ、25以上で肥満、22.0が一番病気になりにくい体型)。
まあ私はケガをして以来左足が少し悪いんですが、とりあえず身体に異常がなくてすがすがしい気分です。白血球もやや基準より多かったんですが、採血した当日、風邪気味だったということで範囲内だそうです。そもそも100%健康な人なんていないんだから、これで上出来です。あまり贅沢を言うものではないですね。

ただしこれだけは余計なお世話だと思う(笑) たばこが「1本」「2本」という固定観念をやめてほしい…。

知り合いが以前ブログに書いてましたが、政府が「健康な国民」の「標準値」を勝手に定めるのは、ヒトラーの再来に等しい圧政だそうです。


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6 コメント

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Unknown (Jing*3)
2009-06-23 22:01:13
健康診断、何もなくて何よりです。
私も前に大学時代の先輩にしつこく「タバコなんてニコチンで脳を騙しているだけなのだから麻薬と一緒で、早くやめるべき」と言われ続けて辟易してました。

私は、別にニコチンが欲しくてタバコを吸っているわけではないのです。
くゆる煙の美しさを、鼻腔をくすぐる香りを、口内に広がる風味を楽しんでいるのです。
まああまりキレイな趣味とはいえませんが(笑
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禁煙するのが「前提」の病院経営 (Wrlz)
2009-06-23 22:33:47
>Jing*3様

ありがとうございます。
とりあえず肺に何も映ってなかったのでホッとしてます(笑)
30過ぎるとだんだん自分の健康が気になり出すんですが、今年35歳の国民が無料で受けられる健康診断でした。

喫煙は文化です。第三の味覚です。
病院に行くと「もう禁煙した?」と可愛くもない人形が飾ってあってカチンときました。
禁煙するの前提に病院を経営するのやめてほしいです(笑)
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天皇陛下は (笛巣田 真夜)
2009-06-24 00:11:30
晩餐会で、陛下より上座に立てるのはローマ法皇だけだそうです(米大統領なんぞは話にならない)

日本のシステムの優れたところは「権威(皇室)」と「権力(為政者)」を完全に早い段階で分離したことだそうです。

大日本帝国憲法最大の欠陥は「権力」と「権威」を混同したことだと思ってます。

返信する
「権威」と「権力」 (Wrlz)
2009-06-24 05:13:22
>笛巣田 真夜様

そういう視点で見ると、「天皇」とは国際的にも神聖な存在ですね。
日本に天皇陛下がいらっしゃるという事を誇りに思えます。
米大統領などとは比べ者にならないくらい尊い存在とは思ってましたが、実際に天皇の方が上座なんですね。

7月に天皇・皇后両陛下が外国訪問されますが、正直、俗人でしかない政治家が行って醜態を晒すよりよほど有意義なことです。
日本に天皇陛下がいらっしゃり、日本人に生まれてきたことを誇りに思えます。
外国人には政治家よりも陛下のお姿を見てほしいです。
返信する
天皇陛下 (やすっち)
2009-06-24 17:54:55
陛下がご覧になっているという見解はとてもすばらしいと思います。確かに今の日本の政治はいくつか動画で国会のやり取りを見ていますがまるで2chのやり取りを見ているような低俗な会話が少なくなく、これが日本国の最高機関の議論なのか?と軽蔑の目で見たくなるほどです。民間のビジネスマンが過剰なビジネスマナーを強要されて過労の原因の一つにすらなっているのに、国権の最高機関のやり取りが対照的に最低限のマナーの欠片も無い酷い有様にいつも絶句しています。形だけの細かすぎるだけで中身のないマナー作法はそれらの理由により個人的にとても嫌いなのですが、人格的な問題が露呈しすぎるほどのマナーの無さは逆に不愉快です。そして、その最低な国会のやり取りを天皇陛下がご覧になっていてどう思われるか?内心では心を痛めておられるに決まっています。それだけでなく、日本全国の国民が見ていることすら忘れています。例えマスコミが綺麗なところだけ写したりしても、マスコミを介さずに国会中継を全て見る事は一応可能なので、見る人はちゃんと見ているんですから。日本の政治家は人として最低限の恥の認識すらないと思います。

病院と禁煙も自分のような立場で言うのもアレですが矛盾ばかり感じます。元々健康を理由とした禁煙というのは、本人が自分の意思でやめられない時に限り行うものです。それ以外の理由で止めさせるというのはさすがに横柄でしかありません。それに許容量や適量なども個人差があります。栄養学にも疑問点としてありますが、全ての人間の適量が同じという考え方に科学的根拠を全く感じません。エセ科学の一種と思います。標準的な適量というものは多少の誤差がある目安として考えるのが当然です。その意味では漢方の証という見方の方が遥かに科学的なのかもしれません。
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陛下に対して恥ずかしくない政治を (Wrlz)
2009-06-24 20:10:37
>やすっち様

ありがとうございます。私が強くこう考えるようになったきっかけは、テレビで陛下が国会の開会を宣言されるシーンを見てからです。
天皇が、ご自身が開会を宣言された国会のその後の展開・やりとりをご覧になっていないはずはありません。政治的発言をされない、するお立場にないだけで、その動向には誰よりも関心を持たれていて、そして心を痛められていると思われます。
日本人は、キリスト教圏やイスラム教圏のようにある種「国家的」な信仰のようなものがない国で、特定の宗教を信仰している人が非常に少ない国です。カルトは「宗教」ではなく単なる「病巣」なので、統計に現れる「何かを信仰している人間の数」というのは実数よりも極端に少なくなるはずです。
だからこそ、天皇の存在は日本人にとって非常に大きく、神聖なものだと私は思います。
その「陛下がご覧になっている」国会で、また地方の政治で、幼稚な罵り合いや果ては汚職や違法献金がまかり通っている現状は、「日本人」して恥ずべきものです。

話は飛びますが、医療機関で一斉に「喫煙」=「病気」という一方的な見解が持たれるようになるのは「圧政」以外の何物でもありません。ヒトラーが戦時中、障害者やジプシーをユダヤ人同様「健康なゲルマン民族に非ず」と排斥したようなものです。
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