アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

漫画家弐瓶勉の本気

2008-09-22 | 漫画・アニメ・ゲーム

9/20に届いた7冊の単行本、『バイオメガ』第5巻を一番最後にとっておきました。
もう「密度」が半端なく凄くて読むのに体力が要るんですよ(笑)
「あと十四、五時間の間になんとかしないと世界が滅びる」って話を1年かけて練った長編の構想で描いてるから滅茶苦茶濃いですよ。1話読んでは少し休んでます(笑)
スケールの大きさ、鬼才・弐瓶勉の卓越したセンスに鳥肌が立ちます。
680円と、普通の単行本の1.6倍の値段でも売れますよ。ミーハー的な人気ではなく、「漫画」と云うメディアの可能性を確信している読者に静かに、しかし熱烈に間違いなく受け入れられる作品です。

自分が16の時に読んだひろき真冬『CALLING』以来の衝撃です。

帯に
この漫画には、
「新しい命を誕生させるんだ!!」
漫画家弐瓶勉の本気がある


この記事のカテゴリは「読書」ではなく敢えて「アート」で。

この作品には、「もし自分が夢を叶えて漫画家になっていたらこういう作品を描きたかった」と思わされるものがあり、作者が自分と同年代という事もあり嫉妬にも近い憧憬を感じます。

第4巻に関しては()
庚達が太陽系ですらない場所に飛ばされ、助けた兄妹が母親から造られた人間、少女に「子宮がある」と驚愕する処まででしたね。

#31冒頭カラーの色彩感覚が素晴らしいです。
造一・フユがブーツとヤーに連れてこられた村には「子供」が居た。
焼かれた観測機、「発狂レンズ」と呼ばれる対隕石防衛機構。
地球の馬の燃料はLMF系と呼ばれ三鉄樹管帯にある。
樹齢二百年のこの村は造一とフユの知らない事ばかり。
造一が小さな銃で縞重機を一発で倒すと驚かれた。
妊娠していた、処女ではないヤーは子供を産むと殺されると知っていて逃げた_

DRFの長の名はやはりニアルディ。
造一が被弾してフユが頭部保護膜を展開させる。契約を破ったヤーが巡回審査員に連れ去られる。
常害工都でヤーが分離手術を施され胎児をMSCFに密送されそうになる処に造一が馬で乗り込む。
その胎児は<復物主の子>、手をさしのべようとするフユを「来るな 大丈夫だ」と拒む造一、どこからか「泣かないで」との声が聞こえる。

常害工都のDRF全滅の一報は
第一区画のMSCFを経由しDRF本部へも瞬時に届けられた

第十二区画 復物主のもう一つの末端

DRF本部

ニアルディの脳は復物主の全神経と癒着していたが
完全な支配には失敗し
切り離すこともできぬまま反対に復物主へゆっくりと自我を吸収されていた


東亜重工が復物主の子を盗んだ形となる。

その日 半世紀ぶりに
覚醒したDRF総主ニアルディの示現構成体が
復物主全区画のMSCFに同時に出現した


示現構成体の肉に触れた者は急速新生物化現象を起こす、思念束ではない、肉だ。

この赤子をDRFに渡すわけにはゆかない、造一は思念束を使える幼児・フニペーロを連れて馬を駆る。
「俺はこの子を守りたい」と言う造一。

#35の舞台は占師チャイドドリン支配下のイヤーク。
遺伝子に呪いをかけられ領土を歪に隆起させられたイヤークの民が信じている救世主の伝説。
イルンゴルヌルカ姫は侵入者・ヒグイデを「タンノ」と呼ぶ。それは「異人・外」と云う意味。
姫をチャイドドリンから救い出したヒグイデは救世主か?

フニペーロを奪還に来たニアルディの弟子・ゲロルゼロの大男と造一の戦いの始まる#36まで採録されてます(「ウルトラジャンプ」8月号)。
「ウルトラジャンプ」で他に読みたいのがないので雑誌我慢して単行本を待ってます。

弐瓶勉は『アバラ』(上)(下)からだと入りやすいと思います。

『BLAME!』のDVDも気になりますね。

[夕方追記]自民党総裁になった「漫画好き」麻生太郎が首相になるんだろうか、という事は多分色んな人がブログ等に書くと思うので特に触れません。
まぁ、一言『こち亀』の両さんの言葉で代弁してもらえば「わしは酒は好きだが酔っぱらいは嫌いだ」(笑)

マクロミルへ登録
【マクロミル】アンケート会員募集中!謝礼ポイント有

おこづかいがドンドンたまる”おトク貯金箱”ポイントボックス
おこづかいがドンドンたまるおトク貯金箱「ポイントボックス」

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ
にほんブログ村 トラコミュ 漫画、マンガ、まんが、コミックへ漫画、マンガ、まんが、コミック
にほんブログ村 トラコミュ ~漫画感想~へ~漫画感想~
にほんブログ村 トラコミュ 楽天 ショッピングへ楽天 ショッピング

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。