話題なので第1巻を読みました。ワクワクできて面白かったです。
でも、くり返し読もうとも、続きを読もうとも思わない。
共に中学3年生の、絵の才能のある真城最高(ましろもりたか)と、文才のある高木秋人(たかぎあきと)がコンビを組み、手探りでマンガ家を目指す青春物であり、今後は、天才ではなく凡人である二人が売れるようになるまでのサクセスストーリーとか恋の進展とかも綴られるお話になるのでしょうか。
「ドラマ」を求めてはいけないのかもしれませんが、私は藤子不二雄A先生の『まんが道』(藤子不二雄ランドでの再版)に感動した世代なので、あの戦後の「物がなかった」時代に漫画を追い求めて精一杯生きたトキワ荘の住人達の青春と比べてしまうとひどく見劣りする。『まんが道』の満賀と才野が最高と秋人になり、舞台が少子化の現代に変わっただけ。
というか、『まんが道』を冒涜されたような気分にしかならない(小畑・大場両氏にそういう意図がないにせよ)。
amazonのレビューで5つ星を付けている人達の評価も少し読んだけど、ぜんぜん共感できない。
切り捨てずにもう少し続きを読んでから判断するべきなのかもしれないけど、最高(サイコー)と秋人(シュージン)が漫画家になるまでの道のりを読んでいて少しも楽しみにできない。
「漫画作品がどうやって産まれるのか」ってそんなに興味を引かれる題材なんでしょうか?
今の読者がこれを面白いと思っていることに危機感を覚えますよ。作中でジャンクフードのような漫画を批判しつつ、この『バクマン。』自体がジャンクフード以下でしかないという事実に作者は気付いているんでしょうか。
お薦め度:★☆☆☆☆
酷評ですね。あまりに見当違いに絶賛されている向きがあるので敢えて最低の評価を付けてみました(笑)
好きな人には申し訳ないです。面白かったけど続きを読もうとは思いません。
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【検索用】バクマン。 小畑健 1
『サルでも描けるマンガ教室』
という傑作があるのにいまさら・・ですね。
映画のDVDで特典にメイキングのディスクが付いていることがありますが、それはあくまでも「おまけ」。『バクマン。』ってオマケだけを見せられて「本編」が無いようなモノ。(ヒドイ言いようだな・笑)。今の若い子達って漫画に何を求めているのか、なんか不安です。
私はハリウッドとかのB級映画は大好きです。ちゃんと「エンターテイメント」になってるから。
絵は好きなのですが、やっぱり一巻だけでいいかな、と。
私は編集や連載の仕組みが週刊ジャンプ=漫画全体という描かれ方も気になったのですが、
週刊ジャンプの読者にとっては面白いのかもしれませんね(他の連載作家さんをモデルにしたキャラクターなどもあるようですし)。
オマケだけで本筋がないというのも、ジャンプ自体をパロディ化した作品だからかもしれませんね。
だからと言って続きを読む様強要する気もないですが
「漫画がどうやって生まれるか」と言うよりも
「ジャンプの裏側を見た気分になる」作品かとw
それを一応「努力・友情・勝利」も絡めて
描いていて、且つ原作がね・・・。
色々と勝手に裏読み?しながら読む作品だと思いますw
『週刊少年ジャンプ』の全盛期がとうに過ぎてしまっていて、あとは衰退していくだけなのは目に見えているので、私はジャンプ作品を漫画の代名詞のように扱う部分が嘘くさくてダメでした(笑)
漫画が文化だとは思わないし、漫画がアニメ化されることに価値があるとも思わないし、B級エンターテイメントにすらなれていない『バクマン。』の何が楽しいのか、私には理解できません。
『ヒカルの碁』を描いた人の作品だとは到底思えませんでした。『デスノート』は読んでません。
この後、連載が決まったり単行本が出たり入院などの先の展開はよその紹介記事で知りました。
でもそれを読みたいとは思いません。
漫画制作の裏側ってつまり「読者に楽しんでもらうため、あるいは売れるために現場の人間はこんなに努力してこんなに苦労してるんですよ」ってことなので、本当は見せるべきではないんです(笑)