終戦記念日

終戦に何故か泣いてた蝉たちよ

蝉の音終戦嬉し民の声

忘れない犠牲者の声いつまでも

先輩

キンキラキンに

さりげなく 彼の娘の肩を 引き寄せて
その時尿意が なんたるチア
安楽

千三句集（１１６）

夕暮れに流れるお経蝉の声
　富翁

夏のウオッシュレット

壊れてる 自動洗浄 ああ困る
ああ困る 違うよこうよ ああオマル
テナガ猿 「る」の繋がりで 来たのです
電気屋で かれこれ二時間 便座前
痺れ切れ ウオッシュレスライフ 検討す
(早く、決めてよ～)

安楽

日本一

四万十の暑さと鰻日本一

熊谷市いけないことなし二番目で

先輩

千三句集（１１５）

（盛夏、神戸元町にて）
商店街そこだけ涼し風鈴屋
　富翁

盆踊り

盆踊り輪に入れないシャイな爺
　富翁

根性

ど根性とっても危ない夏部活
　富翁

炎天下

亜熱帯日本の気候変動か
省エネよりもエアコン勧め

炎天下熱戦続く甲子園
応援団も暑さ戦う

先輩

盆踊り

遠い日の　田舎の大会　躍る爺ちゃん
ドッコイセ　ドッコイセ、下駄　地面蹴る
耳残る　福知山音頭　威勢良し
安楽

根性

ほぼ枯れの　ペチュニアなんとか　五輪咲く
雑草は　水が無くても　三か月
見ていると　わたしも頑張る　気になります
安楽

盆踊り

盆踊り浴衣姿に片思い
盆踊り音頭とるのは高齢者

つねお

千三句集（１１３）

からころり蝉の骸を揺らす風
　富翁

夏の印

蒸し暑い 朝に目覚める 庭に降り
うつける視界に 飛び入る花よ

初夏の候 亡父が示す 種の粒
去年の朝顔 種になりては

熱い門 側の花壇に 種を撒く
八月の声 誘われ開花す

安楽

千三句集（１１２）

盆帰郷幽鬼のように見る生家
　富翁