ひとりごと

暖かい家族と木に囲まれた暮らしづくり。

2015.7 vol.120  有隣荘(2)

2015-07-06 12:26:33 | 日記
(vol.119よりつづき)
有隣荘で特に気にいったのが和室の柱です。台湾桧の赤味の四方柾が和室
の柱に使用されていました。戦前は、台湾が日本領であった事もあり、明治
神宮の大鳥居や、後楽園の正門などにも台湾桧が使用されており、そのような
流れから有隣荘でも台湾阿里山の貴重な台湾桧が使用されたのでしょうか。
有隣荘の柱に使用されたような立派な桧柱は、これまで目にした事はありま
せん。
惜しむらくは、年2回しか公開していないせいか、台湾桧は油分が強いので、
油分がところどころに玉のように吹き出ていた事でした。
台湾にそびえ立つ阿里山で1000年以上育ってきた台湾桧がはるか遠い
倉敷の有隣荘でひっそりと、しっかりと第二の人生を送っているのもロマンを
感じます。



【木材の豆知識 No.69】
竹3
竹は、桂離宮の月見台の竹簀(すのこ)や竹垣、変った所では竹樋のように雨のかかる
所にも使用されますし、屋内では、御簾(みす)、アジロ、花籠などに昔から使われています。
茶道具では、茶筅(ちゃせん)、茶杓(ちゃしゃく)、柄杓(ひしゃく)、花入れなど、
竹はなくてはならない存在です。
「竹割10年」と言われるように、私達は竹をなにげなく目に
しますが、奥の深い物です。
        
           
コメント
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