ひとりごと

暖かい家族と木に囲まれた暮らしづくり。

22014.8 vol.109   鉋(かんな)を引く

2014-08-06 11:29:17 | 日記
 あれよという間に15ミクロンの薄いきれいな鉋くずがひらひらと羽根が生えた
ように削り出されていきます。1ミクロンが1000分の1ミリなので手の平に鉋くず
を置いてみると透けて見えます。
 「匠の技実演」で大工さんが桧の柱を、すごく切れ味鋭く研ぎこまれた鉋刃を使って
紙より薄い鉋くずをみごとに引き出していました。これは、イオンモール倉敷で開催
された「おかやま木づかいのすすめフェア」でのひとコマです。遊びに来ていた子供
達も若手の大工さんが手伝ってくれるおかげで鉋を楽しそうに引いていました。
子供達にとって貴重な体験になったと思います。主催者の御好意で、私の妻も鉋
掛けに初挑戦しましたが、本人曰く、鉋を引く時はガガガという感じですごく力が
入ったとの事でした。確かにその時、顔を真っ赤にして一生懸命やっていました。
 匠の大工さんが鉋をかけると力を入れずにすう~っという感じに見えるのですが、
その境地に達するにはいかほどの修行が必要なのでしょうか。
でもぼ~っと見ていただけの私より、実際にやってみた妻の方がほんの少しだけ
その境地に近づけたかもしれません。




【木材の豆知識 No.58】
台直し鉋
 台直し鉋は鉋の為の鉋です。鉋の台は木でできているので
環境に左右されて多少形に変化が現れ、鉋台の下の面、
つまり木を削る面が反っていたり膨らんだりします。
その鉋の台をまっすぐにそろえるのが台直し鉋です。
きちんと調整がとれた鉋の台があってこそ紙より薄い鉋くずを
引く事ができるのです。少しこぶりの鉋ですが、大工さんにとっては、
大切な鉋です。(参考:「鉋大全」誠文堂新光社)

 [御紹介]
 マンスリーリポートにて創業100年企業の経営理念で
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