ひとりごと

暖かい家族と木に囲まれた暮らしづくり。

2012.2 vol.79 香 り                   

2012-02-17 09:45:44 | 日記
 先日、お寺の住職様達と御一緒し、京都三千院を訪ねてきました。
住職がかつて三千院で修業をされていた御縁もあり、楽しく過ごさせて
頂いた後、これまた住職が古くから付き合いのある大津の由緒ある
お線香屋さんに寄る事になりました。
お線香屋さんは初めて行くので、興味津々で御主人のお話を聞きながら、
香の元になるとても高価な香木の伽羅や沈香を持たせてもらったり
眺めたり、くんくん匂っていました。
「私は、材木屋なのですごく香木に興味があるんですよ。」と言うと、
「じゃ工場の中を見せてあげる」と気軽に言って下さり、
皆で工場見学をさせて頂く事になりました。初めて見るお線香屋の工場で、
ニッキの元になる桂皮や椨(たぶ)の木が粉料になった物や香料の原液を
見せて頂き大変おもしろくためになりました。
帰りに少し高い線香をおもいきって買い求めてみました。
翌日、さっそく、家の仏壇でお線香をたててみたら何も言わなくても
母はすごくいい香りがするとすぐわかってくれました。
御先祖様にもきっとわかってもらえていると思います。



【木材の豆知識 No.28】
線香の作り方
① 椨(たぶ)の木、杉の葉などを粉状にして、白檀等の香の元になる原料を入れて 十分に混ぜる。
② 粘土の様な感じになるまで練って羊羹みたいな型にし、押し出し機に入れてソーメン状にする。
③ 乾燥させて長さをカットする。
④ 曲がった物や不良品をはねて束にして箱詰めする。完成。

  ※尋ねたお店 お香 みのり苑  滋賀県大津市和邇今宿384-3