ひとりごと

暖かい家族と木に囲まれた暮らしづくり。

2015.6 vol.119  有隣荘(1)

2015-06-04 16:27:04 | 日記
 有隣荘を見に行けたのは偶然でした。
原田マハさんの小説に刺激を受けて、アンリー・ルソーの絵を見に行こうと
倉敷の大原美術館に久々に行った際、入館料を払おうとすると、窓口の方
が、「今なら有隣荘入場料込みで1800円のパスポート券がありますよ」と
言われたので、有隣荘が何であるかわからないまま、とりあえずパスポート
券を購入。原田マハさんの小説に登場するアンリ・ルソーの絵は、他の絵と
一線を画す様な存在感をかもし出していました。大原美術館を満喫した後、
有隣荘に行ってみる事にしました。昭和3年に建てられた有隣荘を初めて
まじまじと見ましたが、なんと瓦の美しいこと。緑黄色を基調としたスパニッ
シュ瓦ですが、屋根瓦の色がまばらで、それが絶妙な配分で美しさを倍増
させています。新旧の瓦が入り混じり、時代を経ることに更に美しくなる。
すごく素敵です。                  (つづく)


【木材の豆知識 No.68】
竹2
竹ははたして 木なのか 草なのか
竹は被子植物の単子葉類というのは間違いないですが、資料によっては、
木本類に入っている場合もあるし、草木類に入っている物もあります。
「木化しているものが木材であるとすれば、竹やヤシもそうであるので
木材と考えれば良いということになる」という専門家の御意見もあります。
上田弘一郎先生によれば、「竹は木のようで木でなく、草のようで草でなく
竹は竹だ」という事になります。竹は、木か草か考える必要はないのかも
しれません。

2015.5 vol.118  楽園のカンヴァス

2015-06-04 16:06:51 | 日記
絵を描く事は苦手ですが、小学校の時に一度だけ絵で賞状をもらった事が
あります。確か工場の絵描いて教室にも飾ってもらった事を覚えています。
私にとっては奇跡の1枚です。
 アンリ・ルソーは、50歳ぐらいから本格的に画家を目指しますが、独学の
彼の絵は、彼が生きている間は世間に評価される事はありませんでした。
 原田マハさんの小説「楽園のカンヴァス」はそのアンリ・ルソーの作品「夢
をみた」の真贋をめぐってのお話です。物語は大原美術館から始まってい
くので、私にとってはとても話に入りやすく、その後、パリ、バーゼル、ニュー
ヨークと舞台は移っていきます。
 小説という物は、不思議なもので、「楽園のカンヴァス」を読んでいる間
私は美術の専門家になっているような気持ちになっていました。
作者の原田マハさんは、美術の専門家ですが、皆さんも「楽園のカンヴァ
ス」の中で美術の世界にひととき入り込んでみてはいかがでしょうか。
 ※「楽園のカンヴァス」原田マハ 新潮文庫

 
【木材の豆知識 No.67】
竹1
竹はなんでも竹と思っていましたが、実は、タケ、ササ、バンブーの
三種類に分けられます。

タケ     生長して皮が剥がれるのがタケ。
ササ     生長しても皮が剥がれないのがササ。一般的にササはタケに比べて形が小さい。
バンブー   棹が株立ちになっている。竹がひとつの根株から何本も生えているようにみえる。
      東南アジアや中国で良く目にするのがバンブーです。         
      日本でも暖かい地方に生えているそうです。
          〈参考文献 「今さら人には聞けない木のはなし」等〉