ウィステリア家具工房 ブログ

東京都あきる野市にて無垢材で家具を作っているウィステリア家具工房。仕事や趣味、日常の事を写真を添えて書き綴っています。

ウレタン塗装

2015-05-14 11:07:22 | 家具製作
通常の市販家具の8割程度はウレタン塗装で仕上げていると思います。

2液性のポリウレタン樹脂を塗ってコーティングさせるのですが、家具製作を始めた当初は木の質感を失くす塗装であまり好きではなかったのですが、10年程前からお客様のご要望があり取り入れています。

ウレタンの利点はまず第一に汚れに強い点で強固な皮膜で汚れの浸透を防ぐと同時に水分の浸透も防ぐので材の伸縮が少なくなり故障の原因を減少させます。
それと、艶の加減もコントロールできるし材色の違いがあっても着色剤で均一に出来ると言うメリットもあり、メーカーがこぞって取り入れるのには訳があるのです。

欠点は塗膜を作るので木の質感を妨げる、設備の充実が必要、再塗装が難しい・・・となります。

私は、オイルフィニッシュや漆等の植物由来の天然塗装が健康面を含めて最適だとは思っていますが、使用する用途によってはウレタンの方が適している事もあるので否定はしておりません。 

ん~~ ポリシーがない と取られるかな?

こだわりの作家さんはあんまりやらないからなぁ~~(笑)

わたくし 展示会では作品を作り発表しますが、方向性や得意分野・挑戦を見てもらう 見本 です。 基本的にはお客様の要望を聞き作ると言うスタンスでやっております。作家さんではなく“町の家具屋さん”や“小さな家具メーカー”の方が近いんじゃないかなぁ~。

家具に関わらず木に関する事なら些細な事でもOK、修理もやってます。お気軽にご相談ください。



さて、ウレタンから少し離れましたが、本日のお仕事の話。

ウレタン塗装ですが、私の場合は まずサンディングシーラーを塗ってから仕上げ塗装をする2段階でやってますが、最初のサンディングシーラーは最近刷毛塗りする事が多いです。

ほとんどが材に浸透してしまうので刷毛ムラが出来難いし塗料の無駄がなく、準備や片付けも簡単なので。



今回はケヤキ材に塗ったのですが、数枚の板の色が薄くバランスが悪いので着色剤を加えて色付けしました。



この後にサンディングして仕上げ塗装をしますが、仕上げはスプレーガンで行います。 




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