ゴールデンウイークの最終日に豊田市美術館で開催されていた
『生誕120年 人間国宝 黒田辰秋 木と漆と螺鈿の旅』を観てきました。
会期が3/15~5/17までだったので駆け込みでした。
ホントはもう少し早く行きたかったのですが、12月に手術した膝の回復も遅れていたし、もろもろ都合が付かずやっと観ることが出来たのです。
観た感想 家具は重厚かつ堅固、螺鈿は繊細ですが、緻密さよりも骨太さみたいなものを感じます。
作者の思想が反映されるのが作品なんだとあらためて感じたのでした。
上の写真 左が今回の図録 右が25年前の展示会の図録です。
私のようなものが作品についてああだこうだ述べても仕方ないので省きますが、この豊田市美術館に来たのは2回目なのです。前回もここに黒田辰秋展を見に来たのですが、それは25年前でした。
25年前、ウィステリア家具工房を立ち上げてまもなくの頃で木工を初めて4年ほど、日々忙しく仕事をしていましたが、この先どうしたらよいか悩んでいた時期でもありました。
そんな時、展示会の告知をみて、どうしても行きたくなり朝 一仕事を終えたあと5時頃に家を出て高速を飛ばし豊田市まで走りました。
あの当時は新東名もなかったし圏央道も開通してないので、今回よりもずいぶん時間が掛かったと記憶しております。
7時間だったか8時間だったか?の時間をかけて行き、鑑賞して、興奮冷めやらぬ中また同じ時間をかけてとんぼ返り 夜中に帰宅しました。
若かったから出来たんでしょうね~。
今回は無理せず1泊しました。
その時に感じたのが『ダイナミック』の一言
それは、作者の根幹が作品に表われるモノだと心から感じ、自分も人間国宝を目指そう!! とは 一切思いませんでした(笑)
あの当時も今も自分を作家だとは思ったことないし「作品」を作る意思はなかったな、逆に家具はあくまで商品で私の思いや思想は不要だと思っていました。
でも、作ったモノには 良くもわるくも 製作者の全て が出ちゃうんですよね!! 隠せません。
なので、“雑な生活” ではなく “丁寧な生活” を送ろうと思ったのでした。
で、25年経って ん~~~ どうか?
丁寧な生活って言えるほど正しい日々を送ってないけど、けっして雑ではない。
いわゆる普通の生活をすごしています。
こんな 生活 と 性格 が反映されているのが私の家具であるわけです。
どうか皆さま 家具のご注文 よろしくお願いしま~す。
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