ウィステリア家具工房 ブログ

東京都あきる野市にて無垢材で家具を作っているウィステリア家具工房。仕事や趣味、日常の事を写真を添えて書き綴っています。

大菩薩嶺 登山

2013-11-01 14:28:00 | 登山
10月31日、登山に行ってきました。

今回は軽めの場所にしようと向ったのは『大菩薩嶺』
山梨県の塩山駅からが一般的で山頂近くまで舗装道路なので普段着とスニーカーでも気軽に山の景色が眺められるコースもありますが、私が選んだのは小菅村からのルート。

山地図で歩行時間を合算したら8時間なので、まぁ問題ないと思い、朝の5時45分に家を出発。
7時には小菅村の白糸の滝駐車場に車を止めて、登山開始。
檜の植林と雑木の自然林の中を歩くのですが眺望は良くありません。でも、誰もいない静かな山の中を歩くのは本当に気持ち良い。歩き始めの気温は10℃位だったので少し寒い感じがしたのですが朝日と共に気温も上昇して心地好い汗が流れます。
最近は熊が増えたのか熊出没注意の看板があるので用心して鈴を持ってきたので不安感は少なかった。前の飛龍山は熊こそ出なかったけど猿と鹿にビビらされたからなぁ~(笑)

“1名だけ登山者”に会った以外は静かな山道を進み大菩薩峠の介山荘に11時に到着。ここからは平日なのに沢山の登山者が居ます。
周回ルートになっているのですが、私は多くの人が選ぶ楽なルートを通らずに逆回りをしたので対向の人との挨拶が面倒になるほどでした。
でも、『雷岩』から『賽の河原』への稜線歩きは素晴しい!! 百名山になるのは理解できます。昨年登った雲取山も良かったけれどココの景色も同じレベルです。
こんな景色が軽いハイキングで見られるんだから大勢の人で賑わう訳です。ただ、唐松尾根の上の方は岩場で危険な場所もあるので注意と装備が必要。
この周回コースは2時間が平均時間。

天候にも恵まれ素晴しい景色を堪能できたけど、やっぱ私は他人と違ってるのか?人で溢れる場所はストレスです。
持参したおにぎりを1個だけ食べ退散して、帰路で景色も良くベンチが設置してあった丹波山コースと小菅コースの分岐のフルコンバで昼食と大休止を取りました。

この時にごく軽い脚の疲労と右膝に痛みがありましたが先日買ったストックのおかげで問題ないレベルでした。なので、ここから残り1時間半位なので我慢が出来るだろうし下山後の温泉(小菅の湯)を楽しみにしていたら、とんでもない事態に。

ここからは次週に (なんちゃって)

この場所を出発したのが14時15分 疲労を考えて歩くスピードをかなり落として1時間位たった頃でしょうか、先方に人が。 

そう、朝に1名だけ会った老齢の男性だったのです。

会ったのは先程休憩したフルコンバ近くだったので5時間半でほんのわずかの距離しか移動していない計算になります。
心配で「大丈夫ですか?ストック貸しますか?荷物を持ちますか?」と何度も聞いたけど「大丈夫です」との事なので 先に進みました。

でも、どう考えても登山口に下りるまでには真っ暗になります。登山口から小菅の集落までは10km以上の距離があるのです。間違っても車は通りません。 確実に山中でビバーク(野宿) それですめばいいけど極度の疲労で滑落なんて可能性もかなり高い。

『親切心』なんて言葉は使いたくありません。 ただ、ここで私が一人で家に帰ったら、例えおじいさんが無事でも、一生私の心に後悔が残るだろう と思い、途中で引き返しました。

引き返す途中、ない頭を振り絞って考えた。

さぁどうしようか? と 

映画かドラマなら私がおぶって下山ってシーンになるのでしょうが、そんな体力はありませ~ん。
救助を呼ぶほど切迫した状況じゃないし って携帯を見たら圏外(汗)

いろいろ考え状況を判断したら 全部荷物を私が持って、おじいさんがストックを使いゆっくり歩くのが最善と判断して下山開始。
何度かふらつき滑落の危険があるのでベストの裾を持ち歩き続けました。

そこから普通15~25分位の道を1時間半掛かって無事登山口まで到着しました。
到着時間は17時。ギリギリ日没までに間に合ったのです。

聞くと自宅は塩山と言うので、そこまで送っていくつもりでしたが、車中で質問したら「青梅の御岳まで行く用事があるのでどこかの旅館に泊まりたい」と言うので、最初に見つけた小菅の宿に交渉し、送り届けました。

まぁ、なんともハプニングがあり思い出深い登山になりました。

そんで帰ったらカメラがない!? 車には積んだはずなのになぁ~? なので写真は携帯で撮った1枚だけ。

後日談   
翌日 ちょっと心配だったので 送り届けた小菅の旅館に電話したら「おじいさんは元気に8時半に御岳に向った」と言ってたので、安心。

でね、旅館の人が「年齢が88歳なんだって」と言ってました。 

おじいさん むちゃだよ~ 

コメント
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