広島交響楽団第355回特別定期演奏会
2015年12月20日(日)
広響の定期としては、珍しく2公演です。二日目に行きました。
・2015年12月16日、広島市中区「広島文化学園HBGホール」
私しゃ、モーツアルトを聴くのは30分が限度と思いました。率直に言って退屈でした。まるきし刺激というものがありません。確かに刺激があれば良いという訳ではないでしょうが、現代の刺激に満ちた世の中からしたら、現実と遊離しているように思えます。私しゃ、交響曲は40番しか聴きたいとは思いません。私の中では、モーツアルトは普遍化できていませんです。
マーラーの5番は、それからすると刺激があり過ぎ~! もう30年位前になりますが、ショルティ:シカゴで聴いたことがありますが、あまりの大音量に座っていた椅子が振動でブルブル震えたのを覚えています。後にも先にも、こんな経験はありませんです。
2楽章ですが、私しゃ、纏まりがないというか、支離滅裂というか、楽曲の繋がりがなんとも見えません。乱気流の中に投げ込まれた飛行機のように、何処に飛ばされるか分からないようなスリルを感じました。それで、つまらないと言っているのではありません。2楽章が大好きになりました。アダージェットですが、この5番の中ではとって付けたような楽章で、ある楽友によるとナルシシズムの極みであると言っています。なるほど、マーラーは陶酔しちゃってますね。もう一度言いますが2楽章は精神状態が落ち着いていて書けるものではないと思います。
いつも、演奏会の後一緒に反省会をする楽友は15日の方を聴きに行っていましたので、今回反省会をすることができませんでした。その楽友によると、今回は管楽器が良かったということでした。私しゃ、トランペットとトロンボーンの音の違いが演奏をしているのを見なければ分かりませんので、冒頭の音がその楽友からトランペットだと教わるまで、分かりませんでした。確かに、破綻はしていませんでした。
弦の配置が何時もと違っていて、右に第二ヴァイオリンとヴィオラという配置です。第2ヴァイオリンが主旋律を奏でる部分があるので、そうしたのかと思ったのですが、第2ヴァイオリンとヴィオラは弱いです。ありゃ何とかならないものでしょうか・・。
しかし、今回のパワーを出せれば全体としては及第点と言わざるを得ません。今年の演奏会では、大野和史の第9と並び最も興奮しました。
指揮の大植マエストロですが、ありゃ指揮というより、パフォーマンスとしか、私にゃ思えませんです。楽団員は演奏し易いのでしょうか?と思います。
2公演ですが、ほぼ満席でした。これは当日券の空席です。
本日は、広銀がスポンサーですね。
私が座った席ですが、前から4列目でした。大太鼓の迫力が凄かったですよ。
別の楽友から教えてもらったのですが、このミカヅキというお好み焼き店ですが、広響団員が行っているとか・・。
HBGホールの南側にあるアステールプラザというやはりホールから道路を挟んで東側にあります。
もし、初めて マーラーの交響曲を聴かれた方がいたとすると、どういう感想になっていたでしょうか?
多分、結構 いると思いますよ!
大植さんのサイン会があったそうですね!
広島って アットホームに 音楽鑑賞でき 出演者とコミュニケーションができ、羨ましいです!
大阪公演では ファンが押し寄せますので、サイン会も機械的、、ゆっくり 喋る時間もないくらいです!
マーラーの5番を始めて聴いた人は、正常な人なら頭がこんがらがるのではないでしょうか?
大植マエストロのサイン会があったとは知りませんでした。私は、数日前の講演会で、ちゃっかり、握手させてもらいました。柔らかい手でしたよ。