マイナス×マイナスはプラス
2018年10月8日(月)
憎っきく数学!
忘れもしない中学1年生の数学の時間、先生が、
①5×-2=-10になる、②-5×-2=10になる、ことを授業で教えてくれました。具体的にどのような説明をされたのか、覚えていませんが、私ゃ、さっぱり分かりませんでした。分からないような顔をした級友が他にもいたのだと思います。先生は、分からない人は、職員室に来るよう最後に付け加えました。
私は、職員室に行きましたです。先生がどのような説明をされたのか、全く覚えていません。先生は私の脳味噌の程度を知ったか、「そう覚えるのだ」と宣明したことを鮮明に覚えています。
確かに、覚えてしまえば、計算は難なくできるのですが、しっくりしないものがあります。それは今日までです。
先の①については、今は理解しています。例えば借金を「-」とした場合、その借金に+の整数倍を乗じると乗じただけ借金が増えるというのは、実感としても分かります。
しかし、しかしですよ。借金に「-」の整数倍を×と+となり借金ではなく資産になるなんて、どのような試算をしても、私には実感が湧かないのであります。こりゃ、教師の責任って重いですぞと思います。
ただ、世の中、上手くできたもので、-と-を×と+になるという実感が湧く事があるんです。
10月6日の朝日新聞です。
麻生財務大臣が佐川前国税庁長官を「極めて有能な行政官だった」と評しています。
これこれですよ。①佐川氏の悪行については、詳しく説明するまでもありません。公文書の隠蔽、改ざん、破棄、しかも国会で嘘の答弁をいたしました。②麻生氏は、部下、それも事務次官、国税庁長官と財務省のナンバー1及び2、が不祥事を起こしても、何ら政治的責任をとっていません。
世の中、常識人をプラス、非常識人をマイナスとした場合、これから私が編み出した法則が当てはまるのであります。つまり、非常識人が非常識人を見た場合プラスの常識人に見えるのであります。もう少し丁寧に説明いたしますと、非常識人である麻生氏は、同じく非常識人である佐川氏を見ると、世の常識が丁度反転したように、常識人に見えるのであります。
最後は、論理的にも滅茶苦茶なことになりましたが、ニュアンスは味わっていただけるのではなかろうかと思います。(-_-;)
2段目の総務大臣の議員年金の「復活」ですが、言語同断と言ってよいでしょう。我が国には、公的年金に「議員年金」なるものはありません。「年金」と言えば老後の生活保障に必要と考える方もおられるかも知れませんが、国民年金に加入して老後の生活は保障されているのであります。「議員年金」なる本質は、「年金」という名を語った特権的手当なのであります。
最後の最後に、誰かが言った言葉ですが、「我が国には麻生という財務大臣はいない。阿呆という財務大臣は居る」。確かに居座っておりますですね。