気温が春めいてくると花粉症が発生し始める。杉花粉の頃、湧いて出るのがバイク乗りである。冬の間も通勤等でバイクを使っていればそれまでの話なのであるが、乗らないでいた場合、バッテリーが上がっていたり、キャブレター内でガソリンが腐っていたりしてこれがまた一苦労でバイクを目覚めさせることになる。
最近はめっきりバイクも乗らなくなったが、乗っていた時期は必ず春になると苦労してバイクを起こし、とりあえずバイク屋へ乗っていき、確実に下がりきった空気圧の調整をし、またその他の法廷点検をして貰っていたものだ...。
日が長いのに暖かさが加わった夕刻、家に向かって車を走らせる。信号待ちのとき他のエリアのナンバーを付けたアメリカンが車の前に停止していた。見ていて何とも羨ましい。何となく眺めていると妙に煙が多いのに気づく。よく見ればマフラーからではなくエンジン部から立ち上っている。蒸気の様な音も聞こえる。流石にライダーも焦り始めたようだ。見ているこちらも焦る。途端、
バスッ!!
音とともにエンジンがストップしてしまった。ライダーはとりあえず右にバイクを押して待避させた。
【ライダーの周りが煙で覆われている】
車の窓を開けこういった。
「その信号右に曲がって1km行くとバイクやあるから!」
ヘルメットを脱いだ中年のライダーは、
「ありがとうございます!」
と一礼をくれた。時刻は17:30。バイク屋まではもはや単なる鉄の塊と化したアメリカンを1kmも押さねばならない。バイクを預け、自宅へ帰ったのは何時になったのであろうか...。
何とも春らしさを感じたのであった。
最近はめっきりバイクも乗らなくなったが、乗っていた時期は必ず春になると苦労してバイクを起こし、とりあえずバイク屋へ乗っていき、確実に下がりきった空気圧の調整をし、またその他の法廷点検をして貰っていたものだ...。
日が長いのに暖かさが加わった夕刻、家に向かって車を走らせる。信号待ちのとき他のエリアのナンバーを付けたアメリカンが車の前に停止していた。見ていて何とも羨ましい。何となく眺めていると妙に煙が多いのに気づく。よく見ればマフラーからではなくエンジン部から立ち上っている。蒸気の様な音も聞こえる。流石にライダーも焦り始めたようだ。見ているこちらも焦る。途端、
バスッ!!
音とともにエンジンがストップしてしまった。ライダーはとりあえず右にバイクを押して待避させた。
【ライダーの周りが煙で覆われている】
車の窓を開けこういった。
「その信号右に曲がって1km行くとバイクやあるから!」
ヘルメットを脱いだ中年のライダーは、
「ありがとうございます!」
と一礼をくれた。時刻は17:30。バイク屋まではもはや単なる鉄の塊と化したアメリカンを1kmも押さねばならない。バイクを預け、自宅へ帰ったのは何時になったのであろうか...。
何とも春らしさを感じたのであった。