「炊き出しのおにぎりの中にラップに包まれてお金が入っていた。」
「無料のガソリン券を貰った。」
「ビール券を貰った。」
小さい頃こんな話を聞いたことがある。当時、田舎で選挙とは大きなイベントであり、公共事業を請け負っているような零細企業にとってはまさに死活問題に関わる出来事であった。そんな話はどこまで本当かは分からないが大人達の間で語られていたうわさ話である。
小学校の高学年のとき、『明るい選挙』を題材にポスターコンクールに参加させられた。しかし先ほどのような大人共の話を小さい頃から耳にしていた私にはいつも通り全くやる気はなく「なぜ大人の選挙に子供を使うのか...。」という疑問が当然のようにわき上がり、あまりにも面倒なため、当時流行ったS・スピルバーグの映画『未知との遭遇』のポスターをぱくり『We are not alone』のコピーの部分に『明るい選挙』と書いて提出した記憶がある。
当然学内選考で落とされて日の目を見ることはなかった。担任の先生に絵のコンセプトを聞かれたとき、
「明るい選挙で良い道を造ってほしい」
とまっとうなことを語った記憶がある。
ちなみに選考を通った友人の作品は白い鳩とカラフルな風船が飛んでいるというこれまた抽象的なモノであった。
我が家の裏手には神社がある。とはいえ長い石段を登ったりするわけではなく三面を道路に囲まれた決して大きくはないいわゆる都会の住宅地の中に佇むような社である。
この社がお祭りでもないのになぜか騒がしい。時折フリーマーケットや自治会の催し物などが行われはするのだがそんな案内も聞いてはいない。何となく覗いてみると結構な人だかりが出来ていた。
一体何なのかと思い、周りを見渡して驚いた。なんとこれから日本国の総理大臣が来るとの張り紙が貼ってある。
そっくりさんというようなイベントではないらしく、どうも来月行われる都議会選出馬議員の応援演説らしい。全くご苦労なことである。政治屋とアイドルには全く興味がないためすぐにその場を立ち去った。
ふと思ったが同じ党内の大親分が応援演説に来てくれるとはいえこの候補者にとっての得票率アップにつながるようなイベントになるのであろうか...。
ともあれ、白い鳩とカラフルな風船が飛んでいるような選挙活動を行ってほしいモノである。
「無料のガソリン券を貰った。」
「ビール券を貰った。」
小さい頃こんな話を聞いたことがある。当時、田舎で選挙とは大きなイベントであり、公共事業を請け負っているような零細企業にとってはまさに死活問題に関わる出来事であった。そんな話はどこまで本当かは分からないが大人達の間で語られていたうわさ話である。
小学校の高学年のとき、『明るい選挙』を題材にポスターコンクールに参加させられた。しかし先ほどのような大人共の話を小さい頃から耳にしていた私にはいつも通り全くやる気はなく「なぜ大人の選挙に子供を使うのか...。」という疑問が当然のようにわき上がり、あまりにも面倒なため、当時流行ったS・スピルバーグの映画『未知との遭遇』のポスターをぱくり『We are not alone』のコピーの部分に『明るい選挙』と書いて提出した記憶がある。
当然学内選考で落とされて日の目を見ることはなかった。担任の先生に絵のコンセプトを聞かれたとき、
「明るい選挙で良い道を造ってほしい」
とまっとうなことを語った記憶がある。
ちなみに選考を通った友人の作品は白い鳩とカラフルな風船が飛んでいるというこれまた抽象的なモノであった。
我が家の裏手には神社がある。とはいえ長い石段を登ったりするわけではなく三面を道路に囲まれた決して大きくはないいわゆる都会の住宅地の中に佇むような社である。
この社がお祭りでもないのになぜか騒がしい。時折フリーマーケットや自治会の催し物などが行われはするのだがそんな案内も聞いてはいない。何となく覗いてみると結構な人だかりが出来ていた。
一体何なのかと思い、周りを見渡して驚いた。なんとこれから日本国の総理大臣が来るとの張り紙が貼ってある。
そっくりさんというようなイベントではないらしく、どうも来月行われる都議会選出馬議員の応援演説らしい。全くご苦労なことである。政治屋とアイドルには全く興味がないためすぐにその場を立ち去った。
ふと思ったが同じ党内の大親分が応援演説に来てくれるとはいえこの候補者にとっての得票率アップにつながるようなイベントになるのであろうか...。
ともあれ、白い鳩とカラフルな風船が飛んでいるような選挙活動を行ってほしいモノである。