Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

山小屋で寝るということ

2005-10-23 16:43:01 | 登山・アウトドア
仲間と食堂で酒を飲み、山談義に花を咲かせていると、近くのテーブルの女性が女将に言っていた。
「16人部屋の出入口で廊下を歩く音が聞こえるし、夜中にトイレに立つ人が頭の上を通るのでこの食堂(座敷)で眠らせて欲しい。」

女将は失礼にならないように必死で断っていたが女性もなかなか退かなかった。結局は近くにいた登山客が、山小屋ではそんな我が儘は言ってはいけないと仲裁に入り話は落ち着いた。納得できない顔で女性がいなくなった後、周りの客は口を揃えて女性の我が儘ぶりに呆れていた。

山小屋は避難小屋という意味合いもあるため希望者は全て泊めなければならない。出来る限り人が入れるように布団をびっしりと敷く。そのため歩く場所さえなく特に出入口は寝るには最悪の場所である。

どの山小屋でも言えることであるが、今回のように12人の部屋に12人ならまだいい話で、宿泊者が多いときには1枚の布団に3人の場合がある(どう考えても赤の他人との距離ではない(笑))。12人部屋だと36人寝ることになる。それでも部屋からあふれた場合は廊下に寝ることになる。布団が足りない場合はシュラフを持っている人はそれを使うように指示される。こういった理由からも我が儘は言えないのである。またたとえ自分の寝る場所がそうなっても料金は全く変わらない。

このようなことが嫌ならテント持参での自炊宿泊となる。しかし、これも当然のように荷物が多くなり、また団体の宴会がうるさかったり、雨に祟られたりと一長一短である。

早い者勝ちの鉄則(例え予約を入れていても関係ない)があるため先に着いた団体が奥を押さえていた。このため我々は入口から6人分となる。ここにグループ内の女性優先が入りジャンケンに負けた私は入り口で寝る羽目になっていた。おまけにこの阿曽原小屋の布団は一般家庭のものより一回り小さく、男性は斜めに寝ないと足がはみ出てしまう。しかし、足がはみ出ると足下で寝ている人の頭に当たってしまう。このため私は寝冷えを起こさないようにフリースを着込んでの就寝となった。

夜中には廊下を歩く足音に度々起こされおまけにトイレに起きた団体の人たちに3度程頭を蹴飛ばされた。不運としか言いようがない(笑)


【数字の位置が頭の場所。団体は何を思ったのか全て頭が逆である。ちなみに1番が私の位置】

余談だが5月に登った八ヶ岳の山小屋の布団は敷き布団と掛け布団が縫いつながれたシュラフのような不思議なものだった。

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