Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

与論島 日本最西端

2007-05-21 23:54:27 | 
3日目である。今日も相変わらずの大快晴で朝から暑い。適当に朝食を済ませ、島の残った名所を自転車で回ることにする。島で一番高い場所にある展望台であるサザンクロスセンターを目指す。標高94mとはいえ0m近くから子供を自転車に乗せて小さい坂の上り下りを繰り返しは二日酔いの体にはメチャメチャ苦しい。嫁も私も着く頃には汗だくであった。200円払って入ったセンターは島の文化・歴史等が展示で分かるようになっていたが島の展望とクーラーで涼しい以外あまり面白いことはなかった。快晴時は沖縄の北端・辺戸岬まで21kmという距離のため見晴らせるとのことであったが残念ながら確認出来なかった。ちなみに7年前の5月のときバイクで行った辺戸岬からも与論島は見えなかった。また、この島は名前の通り南十字星が見える日本の最南端とのこと。しかし、丁度沖縄本島の真上にその姿を現すため一番下側にある星が本当の島影に隠れて見えないとのことであった。


【サザンクロスセンターとそこからの沖縄方面】

センターの横には与論城址があり琴平神社・地主神社が奉られていた。気づけば神社横に宿泊しているホテルのバスが停まり団体がいた。ガイドは見知ったホテルの人であった。折角なので話を聞かせて貰うと与論島を含む奄美群島は1953年(昭和28年)12月25日までアメリカ領であったとのことであった。その日までは日本最南端は十島村の横当島ということであろうか。

これで私の長年疑問に思っていた謎の一つが解明された。2002年のGW私は九州の離島をバイクで回っていた。長崎の五島列島・福江島に立ち寄った際、島の一番西の大瀬崎へ行った。生憎と霧のため何も見えなかったが、その晩、飯を食いに行った、三井楽の焼鳥屋のばーさんにこういわれた。
「東京の人にはあまり知られていないけど、この島は沖縄復帰前の日本最西端だったんだよ...。」

帰京後、その事実を調べたが、沖縄復帰前の最西端は最南端(有人)も同じでこの与論島だった。しかし、このガイドのおじさんの言うとおり考えれば沖縄ではなく奄美群島の本土復帰前は確かに長崎県の福江島が日本有人最西端となる。

※ 厳密に言えばその更に南西70kmに浮かぶ女島が最西端。ここは映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台の1つでもあり現在もその関係の人達が在住だそうである。一般人は上陸できない。

焼鳥屋のばーさんが沖縄と奄美群島を一緒くたに考えていたとすれば納得出来ることである。

ちなみにガイドのおじさんの生まれた日がこれに当たるらしくおじさんは自称キリストより偉い人物だそうだ。