外秩父七峰縦走 帰宅

あまりにもあっけない幕切れであった。感動が無い分気持ちが疲れ果てていた。当所、同行する予定の知人と祝杯を交わす約束であったが生憎と単独ゴールである。生ビールを飲みたいという激情に駆られたがここで飲んだら一人で帰ることは困難になりかねない。丁度１時間に３本しかない電車の18:34があったので飛び乗った。小川町で乗り換えたものの川越市までは熟睡だった。

ここから西武線の本川越までは普通に歩いて１０分である。ところが歩けないのだ。一度座ってしまったため筋肉が冷え、動かすと両足の膝の裏から脹ら脛・足首・土踏まずに激痛が走る。駅の階段を上り下りするのが非常に困難であった。それでも20分ほどかけて本川越まで歩きどうにか自宅へ帰り着いたのである。ようやくこれで本当に全て終わったという達成感が湧いてきた。

さて、色々思うこともあり、また正規ルートを使わなかったりという構成であったが、どうにかこうにか条件もクリアし外秩父七峰縦走は規定的には完歩となった。苦しかったのは大霧山以降、疲労のためペースが掴めなかった。また最終ポイントの後の下りはゴールに向かう気持ちは強かった物の一体何処まで下るのか先が見えない分辛かった。相対的に景色を楽しむ余裕すらなくひたすら人波に押される感じで歩くハイキング大会であった。


【主催者側がくれた『七峰縦走』ロゴ入り武器付きナイフ】

同行する予定だった知人だが、ヤツは９時スタートで快調にペースをあげたが、笠山で足が痙って動けなくなった人を持ち前の整体術での救難に当たって大幅に時間をロスし、定峰峠で下山となったということであった。おそらく２人ならペースも調整出来たためもう少し早く精神的にも楽にゴールとなったかも知れない。確かに苦しいときに同行者がいれば無駄話で気が紛れ歩けるものだ。

ヤツは、
「来年は一緒に頑張って歩こうぜ！」
と言ってくれたが今のところ私にはそのつもりはない。

肝心の私の脚はというとヤツのマッサージと灸で２日で良くなった。治療しながらヤツは言った。
「今週末、鍋割（丹沢の山）に行くんだけど行かない？ビールとうどん奢るから．．．。」

ともあれ、今回は完全なトレーニング不足であった。鍋割山に行く気は毛頭なく、実際に行かなかったが、近いうちに堂平山や秩父高原牧場近辺に家の者共を連れてドライブ・ハイキングに行ってみたいと考えたのであった。