快晴であった。今日は取りきれなかった夏休みである。山の予報を見ても晴れ。バイクを引っ張り出して関越を走らす。水上インターを下りて谷川岳を見て唖然とする。山頂部分は雲に覆われていた。これでは途中の紅葉を楽しむことは出来ても頂上からの展望は一切望めない。ロープウェイ乗り場の係の人に様相を訊くと頂上のモニター画面は曇っているため期待できないとの話。携帯で予報をチェックすると15時過ぎからは曇りであった。これでは回復の見込みが無い。谷川岳を望める白毛門山にでも登ろうかとも思ったが肝心の谷川岳が曇っていては意味がない。とはいっても秋晴れの快晴。諦めツーリングに切り替えることにした。
ロープウェイ乗り場から暫く下ると谷川岳の登山の駅となるJR上越線土合駅があった。駅前はただの砂利の広場である。よく見ると何故か『日本一のもぐら駅』と書かれていた。バイクを止め駅にはいると無人駅のようであったが掃除のおじさんがいた。私を認めると近寄ってきてこういった。
「初めてですか?ここはもぐらの駅と言って下りの乗り場ホームまで延々と462段の階段を10分程かけて下りるんですよ。」
驚いているとこう続けた。
「よかったら改札入って左に150m進むと階段の様子が見れますから...。」
と改札の中に案内してくれた。訊けば入場券もいらないらしい(基本的に無人駅のため購入できない)。
左に暫く進むと先ほど走ってきた道路の上をわたる通路になっていた。足元を見て飛び退いた。何と蛇がうろついていたのだ。そこを超えると通路は下方に階段となって延びていた。下からは保線作業の人が階段を登ってきてこういった。
「10分位だから下りてみれば...。ちょっとしたネタになるよ。」
ここまで来て下りてみない手はない。
基本的に階段は5段下って踊り場になり更に5段下って踊り場の繰り返しだった。左側にはU字溝、右側は崩れたコンクリートの斜面となっていてそれを水が川のように流れ、せせらぎとなっていた。
10分程下ると直角に線路が延びていて灯りが等間隔にあるのみであり、せせらぎ以外は全く音が聞こえなかった。カビ臭いホームをぶらつくと待合室とトイレがあるのみであった。昔、訪れたJR奥羽線の峠駅を思い出した。残念ながら電車の本数自体が極端に少ないため発着の様子は見れなかった。暫くホームを行ったり来たりしていると観光の名所らしく、数人の人たちが下りてきた。皆一様にこの様相を楽しんでいた。谷川岳に行ったらお薦めしたい場所である。
地上への462段はこれでも軟弱山ノボラーの意地で一気に登っては見たが、改札を出ると汗が噴き出し、休憩となった。
ロープウェイ乗り場から暫く下ると谷川岳の登山の駅となるJR上越線土合駅があった。駅前はただの砂利の広場である。よく見ると何故か『日本一のもぐら駅』と書かれていた。バイクを止め駅にはいると無人駅のようであったが掃除のおじさんがいた。私を認めると近寄ってきてこういった。
「初めてですか?ここはもぐらの駅と言って下りの乗り場ホームまで延々と462段の階段を10分程かけて下りるんですよ。」
驚いているとこう続けた。
「よかったら改札入って左に150m進むと階段の様子が見れますから...。」
と改札の中に案内してくれた。訊けば入場券もいらないらしい(基本的に無人駅のため購入できない)。
左に暫く進むと先ほど走ってきた道路の上をわたる通路になっていた。足元を見て飛び退いた。何と蛇がうろついていたのだ。そこを超えると通路は下方に階段となって延びていた。下からは保線作業の人が階段を登ってきてこういった。
「10分位だから下りてみれば...。ちょっとしたネタになるよ。」
ここまで来て下りてみない手はない。
基本的に階段は5段下って踊り場になり更に5段下って踊り場の繰り返しだった。左側にはU字溝、右側は崩れたコンクリートの斜面となっていてそれを水が川のように流れ、せせらぎとなっていた。
10分程下ると直角に線路が延びていて灯りが等間隔にあるのみであり、せせらぎ以外は全く音が聞こえなかった。カビ臭いホームをぶらつくと待合室とトイレがあるのみであった。昔、訪れたJR奥羽線の峠駅を思い出した。残念ながら電車の本数自体が極端に少ないため発着の様子は見れなかった。暫くホームを行ったり来たりしていると観光の名所らしく、数人の人たちが下りてきた。皆一様にこの様相を楽しんでいた。谷川岳に行ったらお薦めしたい場所である。
地上への462段はこれでも軟弱山ノボラーの意地で一気に登っては見たが、改札を出ると汗が噴き出し、休憩となった。