思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

「行動するニート」の1週間日記

2007-07-07 19:57:13 | 普段の生活(日常)
雑誌『週刊文春』の椎名誠の連載エッセイ「風まかせ赤マント」でもたまに日記風の記述になるように僕もたまには気まぐれに日記風にしたくなることもある。1週間分まとめて放出するのでまた長文になるが、読めるもんなら読んでみやがれっ! という感じでとりあえず挙げてみる。
しかも先月の毎週45時間ほど働いていた(しかもその時間はすべて大量のゲラ=校正紙と向き合っていた。1日平均でA4判用紙200枚くらい)のとは打って変わって、今週は1時間たりとも働かなかったニート状態でもあった。

7月1日(日)

ここ7週間は毎週末、遊びに行ったり野宿したりとなんだかんだで外出していてやや疲れたので、天気は上々の外出日和ではあったが久々に家で朝からゴロゴロする。特に何かやるわけでもなくとにかくゴロゴロする。テレビ『噂の! 東京マガジン』を観たのも久しぶりだった。だが、先週までの忙しさに慣れてしまった身体では暇を持て余すことに違和感があり、このまま夜までゴロゴロし続けるのはもったいないよなあ、と思い、夕方に近所の図書館に新聞と雑誌を読みに行く。そのあとは近くの柳瀬川の土手を自転車で軽く流す。

夜は3日の投稿にもあるように、テレビ『情熱大陸』の内澤旬子氏の回を観ることに力を注ぐ。言い換えると、この30分の放送時間に集中するために日中はゴロゴロして体力を温存していた、ということになる。その甲斐あってやはり面白かった。

そのあとの『世界遺産』の石見銀山の回も観た。逆転? で先月下旬に世界遺産に登録されたここは数年前から気になってはいたがまだ見に行ったことはなく(ウチの親は昨年行ったらしい)、これで知名度が過剰に上がり、またしばらく行きにくくなってしまった。ほとぼりが冷めるまで半年以上はかかるだろうか。
それにしても、噂によるとここは規模的には大きくないらしく、たしかに歴史は古いし昔は銀の生産量も世界を代表するくらいだったが、なんで急にここに決まったのかね。ユネスコの選定を検討する人のなかに鉱物オタクの人がいたからなのだろうか。

7月2日(月)

午前中は校正仕事の書類整理をしたり今後の予定を確認したりして、午後から新宿に出かける。

実は先月16~17日に行った山梨県の「Team Sherpa」で、今年1月に買ったニコンのデジカメ(クールピクスL6)が不調になり、新宿駅西口の新宿エルタワー28階にあるニコンのサービスセンターに10日ほど前に修理に出していて、完了したものを回収しに行った。修理代金は1万994円とやや高いが、もうこのカメラの操作性に慣れて気に入っているため、修理してでも使い続けたかったので嬉しい。
そして実はもうひとつ、1月に続いてまた発生した“デジカメ空白期間”にその場しのぎのデジカメをもう1台買っていて、それはL6も買った家の近所のケーズデンキで展示品処分で売られていたフジフィルムのファインピクスA500だったりする(これでデジカメ購入は4台目)。
これまでは記録媒体は一貫してSDカードにこだわっていたが、このたびxDピクチャーカードや20種類以上のカード類を読み込めるカードリーダーも買い、ニコンのほうも戻ってきて結局はデジカメ本体もカードも二刀流となった。そのため、かなり予定外の散財になったけど。SDカードもxDピクチャーカードも使える最新機種のA800を買おうかとも思ったが、A500が1万1800円と安かったし、フジフィルムのカメラは高品質のCCD搭載で画素数にかかわらず画質が良いことで知られるため、試してみたかったのだ。

そのあとはすぐそばのビックカメラに行き、切らしていたパソコンのエプソン製プリンタのインクを買う。僕がよく使っているのは純正インクではなくエコリカのインクを充填したやつで、6色セットを買うと4380円となり、純正よりはいくらか安いので助かっている。発色もべつに問題ない。まあ品質第一のプロであれば純正を選択するのだろうけど、一般人であれば再生させたこれで充分よね。なんで充填がダメとか訴訟沙汰になるのかがよくわからない。リサイクル、いいぢゃない。

さらに新宿駅付近のギャラリーに写真展を観に行くと夜になり、最後に池袋でまだ観ていなかった映画『パッチギ! LOVE&PEACE』を観る。事前予想よりはそんなに感動して泣いたりはしなかったが、勧善懲悪のハリウッド映画嫌いでそうなるとCG嫌いでもあるはずの井筒和幸監督が、今回あえてそれを駆使して石垣島で撮影したというヤップ島の空襲シーンを多く入れたのは、「生きる」ことを示すために相当力を入れたんだな、ということの表れで、ちょっと驚いたが感心した。テレビ『タモリ倶楽部』でホッピーや焼酎を呑んだくれているただのおっさんではないことを再認識した。
この映画の公開前に日本テレビで撮影のメイキングを含めた特番を放送していたのをちょろっと観たのだが、そこでは主人公・アンソン役の井坂俊哉が監督に「役に没頭できていない」などと散々怒鳴られまくっていたが、その愛? のダメ出しの連発によって鍛えられ、上映されたOK分はなかなか良かったと思う。井筒組って凄いね。

7月3日(火)

朝から、最寄り駅前にあってよく行くマンガ喫茶と図書館で、本ブログのネタおよび画像の整理とメールチェック。ちなみに最近よく利用している駅前のあるマンガ喫茶では、朝は7時から12時までの5時間以内であればいくら居ても500円、という割引料金をやっているところがあり、そこをよく活用している。店内の清潔感はよろしくないが、ドリンク飲み放題やおしぼりのサービスもあるので気に入っている。結局、ここと図書館と夜は家で計9時間はパソコンの画面とにらめっこしていた。

そのあとはこれまた自転車で行ける場所にあるユニクロに行き、処分品扱いで1枚290円と安くなっていたパンツを数枚買ったり、前々から気になっていた「BODY TECH ドライコンプレッションロングスパッツ」が1本1000円にまで値下がっていたので、即買う。登山で近年よく利用されている、ワコールのCW-Xやザ・ノース・フェイスのバイオテックスのようなトレッキングタイツ? に約3年前から興味があり、でもそれらは1本1万円以上と高価なので手が出せなかったが、おそらく似たような機能の(膝のねじれを防いだりとかかな?)これも山でそこそこ使えるのではないか? と気になっていたので、ちょうど良い買い物だった。でも夏に穿くと暑苦しいので、本格的に使うのは今秋以降かな。最近はシェルパ斉藤氏もモンベルの「サポーテックタイツ」をよく利用しているし、登山や歩き旅においての“タイツマン”は年々確実に増殖しているような気がする。 

7月4日(水)

午前中は二度寝してうだうだして、昼すぎに家から自転車で15分ほどの、川越街道沿いのマクドナルド(関東圏なので略すときは「マック」ね)に行ってメガてりやきを食べる。これを食べるのは2回目で、一度写真を撮っておきたかった。



僕はマックでもそれ以外の同業他店でもてりやき類はあまり食べないのだが、メガマックと同様に珍しいものはなんでも試したくなる性分のため、これにもそつなくがっついておく。903キロカロリーというのは凄いね。思いっきり胃がもたれる。
また最近は割引券をもらった影響もあって、週に2、3回はマックに通っている。先月からハンバーガーが80円から100円に値上げしたとか、大都市圏とそれ以外の店舗での価格設定が別々になることなどの新たな試みも行なっているが、割引にはいつの時代もやられる。まんまとマックの術中にはまっている。

そのあとにヤマト運輸の営業所でメール便を1通出してから、市役所に行って国民年金の免除申請をする。常に年金の支払いなんか無理! という状態の僕としてはこの申請はほぼ毎年やり慣れていて、全額免除は無理としてもなんとか半額免除にできないかな、という感じでとにかく毎回申請だけはしてみる。年金なんか払えるわけないだろ、と逆ギレしてバックレる若者が多いなか、毎年窓口に顔を出しているだけ僕はまだましなほうだよな、と自分で自分を褒め称えてみる。
ただ、その審査は相変わらず世帯ごとなので、現状では両親の扶養家族になっている僕としては一緒くたにされて世帯の合計の年収で計算・審査されるので、個人事業主として今もちょこちょこ働いている両親に収入がそこそこあると、全額免除は難しい。
ちなみに、地域を問わずどこでもそうなのかもしれないが最近送られてきた納付書には、先の年金受け取り情報不備問題のお詫び文が同封されていて、なんだかなあ、と阿藤快のように落胆する。

7月5日(木)

午前は新宿に出て、歌舞伎町のシアターアプルで短期集中上映していた、1月に観逃していた映画『幸せのちから』を観る。場内は何気に満員。まあ500円で観られるから仕方ないか。平日なのでやはり年配のおじさんおばさんが多かった。
全体的に場面展開のテンポが良く、コネなしのオーディションで勝ち上がったウィル・スミスの息子の演技も良い。ハリウッド映画は暴力的で短絡的なものばかりというマイナスの印象があるが、そうではない内容で予想以上に満足できる映画であった。実話に基づいているというのも説得力がある。
ほかには、営業職って大変だなあ、とも思った。最近、拙著『沖縄人力紀行』(彩図社刊)をより多く売るために方々への書店営業をかじっている僕としては、精密機械の営業と仲買人という人付き合いが命の職業設定はちょっと身に染みた。

次に、2日に続いて写真展を見に行ったり、郵便局に切手を買いに行ったりもする。それと、マンガ誌「ビッグコミックオリジナル」も立ち読みしておく。この日発売の7月20日号(14号)から、僕が今イチ押しのマンガ『岳 みんなの山』が完全連載化されるとのことで(雑誌掲載の場合は「みんなの山」という副題が付くのよね)、楽しみであるがその反面、掲載ペースがこれまで以上に上がって質は低下しないかなあ? と少し心配にもなる。週刊モーニングの『働きマン』のように、大事な作品は時間をかけて月イチ連載でもよいように思うのだが。

そのあとに一度池袋を往復してから再び新宿に戻る。

この日の最大の目的は、大学ワンゲル時代からの14年来の友人ふたりと久しぶりに新宿駅前の居酒屋に呑みに行くことで(今回は「東方見聞録」だった)、これは毎年不定期で開催している。数ある酒席のなかでも気心の知れた間柄によって僕の本性が最も露わになる居心地の良い集まりである。ちなみに、ふたりとも拙著を僕からけしかけたわけでもなくお買い上げいただいているお得意様でもある。
大学時代の面子と会うときは基本的に呑むのはビール一辺倒となり、チューハイやカクテルなんて甘ったるくてガキっぽいアルコール類なんてクソ食らえ! という体育会系の呑み方になる。僕も基本に立ち返ることができる集まりで、毎回楽しい。
その流れのなかで、ひとりに『野宿野郎』5号を売りつけたりもした。実はこの3人とも、この5号の表紙や巻頭で目立っている「シュラフマン」の素性をよく知っている面子だったりするのだが(まあそのなかでも最もよく知っているのは僕なのだが)、これにツッコミを入れたり、最近どうよ? 的な話をしたりしながら、お開きになる23時前までおおむね笑っていた。
そのあとに近所のマックに行って甘いものを食べて口直ししたりして、結局は帰宅は3か月ぶりに午前様となった。

7月6日(金)

午前中はパソコン内のデータを整理したりブログネタを書いたりして、午後に電車で大宮に出かける。主目的は2か月ぶりの献血。大宮駅構内にある、行き慣れている献血ルームに行く。いつもの成分献血(血小板)を行なう。
前回はこことは別の某献血ルームで運悪く? 新人の看護師さんに当たってしまって採血時に針が血管まで深く入りきっておらず、採血はできても返血はできない、よって採血中止、それで内出血になって1週間ほど半径約2cmの青あざが残ってちょっと痛かった、ということがあったが、この日の担当は手慣れたお姉さん(しかもべっぴんさん)で迷いなくスッと針を刺してくれたため、返血も問題なく、採血中もうたた寝ができるくらいに快適でご機嫌であった。針を扱う看護師のほうに迷いというか緊張感があるとそれがこちらにも伝染するため、採血はとにかく自信を持って針を刺せる方に当たることを祈るしかない。
ちなみに、この日で献血回数は47回となった。粗品もジュースもきっちりいただく。

続いて、大宮駅前の「ジュンク堂書店大宮ロフト店」、北与野駅前の「書楽」、さいたま新都心駅から少し歩いたところにある「紀伊國屋書店」を徒歩で巡り、拙著が在庫してあるかどうかを確認する。ジュンク堂と書楽は昨年から1部ずつ置かせてもらっているが、4月に営業した紀伊國屋は検索すると取り寄せ扱いになっていて、つまり置かせてもらえなかった。残念。
ひとしきりそれがわかると、同業他者? の方の様子が気になる。1日の投稿でも取り上げた石田ゆうすけ氏の『行かずに死ねるか!』(幻冬舎文庫)が発売1か月弱ですでに増刷し、本ブログでも昨年度々紹介したカベルナリア吉田氏の最新刊『沖縄へこみ旅』(交通新聞社刊)を少し立ち読みしてみると、吉田さんは回数にすると僕の数倍は沖縄入りしているだろうから、ネタの多さとそのひとつひとつの細かさはさすがだなあ、などと唸りながら感心する。

閉館間際の図書館でパソコンを触り、夕食(スーパーの閉店間際の半額惣菜)を買って帰宅。

7月7日(土)

東京都江東区有明の東京ビッグサイトで毎年この時期に開催される本好きの祭典? の「第14回東京国際ブックフェア」に行く。3年連続3回目。
しかも、会場に入場する前にビッグサイト内の飲食店でカレーライスを食べるのが僕のなかでは毎年恒例になっていて(しかも混雑する前の11時台に)、ここではどこの店に行ってもイマイチのカレーなのだが、今年もつい食べてしまい、予想どおりにがっかりする。何ががっかりかというと、市販のレトルトカレーくらいのレベルのものにちょこっと具を足したようなものが700円とか800円とかで売っているという、費用対効果の悪い店ばかりだから、ということ。実質、400円以下でもよいくらいのカレーなのよね。せめてC&Cとかリトルスプーンとかが出店してこないかなあ。

正午すぎにこの催しの招待券を持っているために無料で入場し、出展しているブース全体を1時間かけてひととおり散策する。今年もかなり賑わっている。これは今年は講演の目玉ゲストとして椎名誠を招いたという影響もあるのかな。ただ、講談社や小学館や集英社のような大手の版元のブースは思いっきりお子様向けの内容にしてあり、来場客に媚びている感じがしてあまり好きではない。それよりは、大修館書店、吉川弘文館、農山漁村文化協会(農文協)、北海道新聞社、交通新聞社のような落ち着いた雰囲気で独自路線を貫いている感じの版元のほうが内容的には好きだな。巡回しながら、バーゲン本を2冊(計1100円)買う。

それと、今回目当てにしていたことがもうひとつあって、それは午後に「活字文化推進コーナー」で岡崎武志氏と南陀楼綾繁氏がそれぞれ1時間ほどの講演を行なう、というのをちょこっと見に行きたかった、ということもある。ただ、これは予約制だったらしく、30席ほどの座席はほぼ満席で、御二方とも立ち聞きで済ませた。
で、その終了後に南陀楼さんにサインをもらえたらいいなあ、と念のために3日の投稿でも挙げた「しのばずくんトート」を持ってきていて、実際にサインしてもらえた。この会場でも相変わらず750円で販売していたな。それで、サインの列に並んでいるときに彼の左隣に誰かいるなあ、と思ってよく見たら、なんと(これまた3日の投稿参照の)、今や“時の人”の内澤旬子画伯がいて、驚いた。今週のできごとのなかでこれが最も驚いたな。画伯もトートにサインしていて、僕も結局、南陀楼・内澤夫妻連名のサインをいただいた。これは貴重だな。
そうなるともっと根掘り葉掘り訊きたいことがあったのだがそうもいかないので、今回は御二方とはまた一箱古本市に出店してくださいね、ええ出店します、くらいの軽い挨拶だけで済ませた。

そのあとは再び場内を軽く一周してから17時前に会場をあとにして、池袋に行く。ちなみに、いつも東京ビッグサイトへ行くときの往復は、東京メトロ有楽町線の辰巳駅から徒歩で済ませているため、池袋へも1本で行けるし、しかもりんかい線利用よりも安く移動している。
これまた不忍ブックストリートつながりで、豊島区南池袋の「古書往来座」で7日と8日開催の古本市「第3回外市」を覗きたかったのだ。
この店の前はほぼ毎月通りかかっていて開いていれば立ち寄ることもしばしばあるが、古本市に行くのは今回が初めてであった。まあ箱の数は店前でやるだけなので12、3店と少なく、不忍よりはかなりこぢんまりとした内輪的な催しであった。欲しい本もいくつかあったが、1日の投稿にもあるように積み置きの本がひどい状態になってきたので1冊も買わずに我慢しておく。まあまた9月に開催するようなので、そのときまでになんとかしたい。あと、往来座でもしのばずくんトートを販売していた。売れているのかな?

これでやっと、ニートのわりには慌しかった1週間が終わるなあ、とまだ帰宅せずに池袋西口の某マンガ喫茶で本項を書きながらひと息ついている次第。


このほかにも日々、ミートホープ、山口県光市の母子殺害公判、久間章生元防衛大臣の口癖の「しょうがない」発言、埼玉県さいたま市北区のスクールゾーンでの小学生の死亡事故、九州の大雨被害、などの各種ニュースや時事問題も常に気になるし、それに毎日引きこもっているわけではなくて外出して他人ともよく接触しているし、最近ひとくちに悪者扱いされがちなニートと言っても、週刊ヤングジャンプ連載のマンガ『カジテツ王子』の主人公・辰也よりは数段まともな生活をしていると思う。たとえ無収入であっても、今後の何かにつながることをやる、いつでも旅できる準備は行なっているぞ、という意識を持ちながら行動しているのよね。ニートだからといってただ遊んでいるわけではないのですよ。このような身のこなしの軽い? ニートだって実際にいるのだ。

とは言っても、来週からちょこちょこ働く予定はあるので、また勤め人になるかも。でもまたすぐに暇人に逆戻りするかも。1か月先の勤務予定が自分でもよくわからない日々は今後もしばらく続く。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿