2024年8月4日(日)今日も晴れの暑い日。こうしてみると梅雨に入ってからずっと暑い晴れの日が多い。
セーヌ川への思い入れ
パリオリンピックが盛り上がっている。柔道の阿部一二三は礼儀正しい所作が目立ち、動作も機敏で強い。オリンピックの日々が続く。
そう言えば、開会式はセーヌ川を中心に屋外で行われたのにはびっくりだった。なにせ国別の行進では、ボートが参加選手たちを乗せてセーヌ川を進んだのだから、30万人を超える観客も選手も喜んだことだろう。
トライアスロンもセーヌ川を泳ぐのだけど、水質が悪く延期されていたというニュースで、こんな汚い川泳ぐの?と不安になった。結局水質改善したとして競技は開始されたが。
なぜこんなにセーヌ川にこだわるのか?
街の建物の番号はセーヌ川と結びついているそうだ。
垂直の通りではセーヌ川に最も近い場所から番号がつけられ、平行の通りではセーヌ川の流れの方向に向かって番号が上がっていく。セーヌ川とともにパリの街の歴史があるようだ。
このセーヌ川の近くに新石器時代の遺跡も見つかっていて、丸木舟も発掘されている。そしてずっとこの地で船と船乗りたちの街に発展していったのだろう。
長い間、セーヌ川を頼りに生活し、工業や商業が発展してきたし、戦争の舞台にもなった。あらゆる記憶が川の岸辺にはある。
そんなセーヌ川も20世紀の都市計画により、開発がセーヌ川から切り離されたたために、オリンピック開催とともに、再びセーヌ川沿いの過去の記憶を現在の生活に結び付けようとしていると思われる。水質の浄化にも力を入れているようだ。
世界遺産
川沿いに沿って中世から20世紀にかけて建造された建築物の傑作が並ぶことで世界遺産となっている。
主なものは・・・
ノートルダム大聖堂、サント・シャペル、ルーヴル宮殿(ルーブル美術館)
チュイルリー庭園、コンコルド広場、オルセー美術館、グラン・パレ
アンヴァリッド、エッフェル塔、シャイヨー宮
などがある。
参考:ナショナル ジオグラフィック